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日々の学び

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ボルドリッジを学ぶうちに興味の分野が広がっていきます。そこで得た学びを共有します。一緒に学びを深めましょう。
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インテリジェントリスク

インテリジェントリスク

耳慣れない言葉かもしれません。英語では intelligent risks、「知的なリスク」と直訳はできますが、それでも意味は分かりません。適切な訳語が見つからないので、カタカナとしました。

組織としてイノベーションに取り組むには、とても重要な概念なので、ここで紹介しておきます。

インテリジェントリスクは、うまくいくかどうか確実でない機会について、次のように評価できるものを言います。

  う

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いま変革に必要なこと

いま変革に必要なこと

コロナで世の中が大きく変わりました。そしてその変化は進行中です。個人も組織も、その思考や行動にはこれまでとは異なったものが求められています。変わらなければ生き残っていけないのです。

でもどのように変わればよいのか。何をどのように変えたらよいのか。それはまた、何を変えてはいけないのか、の問いでもあります。

例えば、競争が激しい市場環境にある組織や、事業承継など内部的に大きな変更が求められている組

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時代を見る

時代を見る

9月9日重陽の節句。菊酒をいただく日。ボルドリッジの知研究クラスターを備える日本イノベーション融合学会が後援する経済産業ビジネススクール '時代'セミナー「二水会」がスタートしました。これから2年間、毎月、第二水曜日(一部日程を除く)に、衆議院議員会館の会議室で、次代を担う経営者・エクゼクティブ、議員や省庁関係者とそれをサポートする人々が集まって、共に学びます。

ビジネススクール開校にあたって、

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測定できないと改善できない

測定できないと改善できない

ボルドリッジではその「核となる価値観と概念」のひとつ「事実に基づくマネジメント」に基づいて、組織活動において、測定し、分析し、結果を評価して、改善に結びつけることが重要としています。

ここに登場するのが、評価尺度と指標です。

評価尺度と指標(MEASURES AND INDICATORS)
プロセス、製品、プログラム、プロジェクト、サービス、および組織全体の、入力、出力、およびパフォーマンスの

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おもてなしの本質

おもてなしの本質

おもてなしは日本の文化、価値観で、世界的にも知られるようになって来ました。しかし、その語源にも諸説あるように、それが何であるか、おもてなしの本質は何か、というと様々な説明がなされています。(例えば「おもてなしの本質」でWeb検索)

おもてなしは英語ではホスピタリティ(hospitality)と訳されることが多くあります。

星野リゾート代表の星野佳路氏が講演で話されていた一つの解釈は、「ホスピタ

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レジリエンス(Resilience)

最近、レジリエンスという言葉をよく見かけるようになりました。ウィズコロナ、アフターコロナの世界で必要なのはレジリエンスであるということがよく言われています。

まだ決まった訳語があるわけではなく、あるいは、非常に広い概念で日本語で一言に集約できないためか、新聞でもカッコつきで(回復力)(耐性)などと後付けされていたり、「危機対応力」とか「新しいリスクへの抵抗力」などと前置きされていたりします。

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コロナ時代の顧客エンゲージメント

コロナ時代の顧客エンゲージメント

先日、ブロックスの新しいセミナー「未来×幸せ経営フォーラム」のプレセミナーで、美容室バグジーの久保華図八社長がこんな話をされていました。

コロナが流行しだして最初にやったのは、従業員を守ること。従業員とその家族にマスクや消毒液、うがい薬を支給し感染しない対策をとったり、お店では、お客様には手指消毒、手袋、マスクをお願いし、従業員にはシールドを用意したり、器具の消毒の徹底など病院にも負けないような

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ベートーヴェンのイノベーション

ベートーヴェンのイノベーション

ベートーヴェンが交響曲に取り入れたイノベーションには、先に紹介した、新しい楽器の採用、楽章の連結(以上、交響曲第五番「運命」)のほかにも、標題音楽(交響曲第六番「田園」)、合唱(交響曲第九版「合唱付き」)などがあります。

すべての交響曲で見られる全体的な統一感(ボルドリッジでいう「システム的視点」)もイノベーションといえるかもしれません。

第五番「運命」では、その一つの要素である、全体にちりば

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