【#ガーデン・ドール】俺の物語 -陸-
力が欲しいレオ。
その先に何が待っていようとも、彼は止まることはないんでしょう。
未来のための力。
とある夜。
いつかの日と同じように、灯りの点いていない部屋を照らすのは窓から差し込む月の光だけで、レオはひとりベッドの上で胡坐をかいていた。
以前は何もなかった部屋の中には、木の両端に重そうな石が付いたものや、少しの本が机の上に増えていた。その中の一冊だろう、新しい教科書のようなものが広げられていた。
まだ受け取って間もないのか、一度開かれたような形跡を残しているだけでそのま