グッドコミュニケーション

愛媛県松山市で人が辞めない職場づくりの支援を行っています。多彩なキャリアを経て、人材育…

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愛媛県松山市で人が辞めない職場づくりの支援を行っています。多彩なキャリアを経て、人材育成・組織開発のプロへ。特に介護職の魅力を広め、イキイキ、ワクワクの職場を創り出す使命に燃える。これまで延べ800事業所の研修・相談実績があります。https://goodcom.co.jp/

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心の扉を開く:介護業界のメンタルマネジメントの誕生

2010年、ある介護施設からの依頼が、私に新たな視点を開かせました。定期健康診断と組み合わせた「心の健康診断」を提案し、施設内全スタッフの心の状態を20分間のカウンセリングで見つめるという機会を手に入れたのです。初対面の彼らが、予定時間を超えて次々と心を打ち明ける光景は、私の心に深い印象を残しました。 この体験が、全国的にも数少ない「介護業界専門のメンタルマネジメント」の始まりでした。全産業の中でもトップといわれる医療介護職のストレスの現実を受け、業界全体がストレスに対する

    • 介護現場の環境整備で業務効率アップとストレス軽減を目指そう

      快適な職場づくりを考える上で重要なことは、何よりも良好な人間関係です。これはこれまで何度もこのコラムで取り上げてきました。 今回は、少し違った観点から考えてみます。それは、環境整備です。 施設が老朽化していると、空調機器の調子が悪く、温度調整ができなかったり、メンテナンスが行き届いていなかったりすることがありませんか? 利用者の健康管理を考えた時、室内の温度や湿度の管理は非常に重要です。しかし、多くの施設では、大規模な工事が必要などの理由で放置されていることが多いと感じます

      • 簡単な言葉で職場を活気づける「おめでとう作戦」

        組織の人間関係が希薄で、人が定着せず、一体感に欠けていると感じることはありませんか? そんな組織のトップである社長や施設長に、ぜひ職場で使って欲しい言葉があります。 それは「おめでとう!」です。 この言葉は、特定個人に対してのものであり、タイミングよく使えば最も効果が高く、サプライズ的な感動を与えることができます。 基本的には「誕生日おめでとう」があります。 職員さんにとっては年に一度の記念日です。 他にも、ケアマネなど資格試験に合格した時に使うのは当然。 また、応用として

        • 職場改善への第一歩:道徳教育で人間関係を見直そう

          道徳を始めとして、教育は国を支える根幹的なものであり、子供の頃からしっかりと取り組む必要があります。言いたいことはたくさんありますが、ここで私見を述べて皆さんを洗脳するのもどうかと思いますので(笑)、 今回はこんな本をご紹介したいと思います。 平光雄先生が書かれた「子供たちが身を乗り出して聞く道徳の話」です。 「自律」「勇気」「素直」「思慮」「注意」など、皆さんもよく耳にし、また口にした言葉だと思います。でも、ちょっと考えてみてください。これらの言葉の意味を、子供にどう説明

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          あなたの人生タクシーはどこへ向かう?選択と行動のヒント

          あなたはタクシーに乗りました。運転手が『どちらに行かれますか?』と尋ねます。あなたは『○○までお願いします』と答えます。 このやりとりが、車に乗り込むと同時に行われます。 目的は何でしょうか?楽しむため?リラックスするため?買い物のため? 目標は何でしょうか?飲み会?旅行?お土産を買うこと?誰と行くのでしょうか?一人ですか?二人ですか?私用ですか?仕事ですか? 移動費用はどうでしょうか?タクシー代が高くても良いですか? それとも、ちょっと歩いて節約しますか? 到着時間はどうで

          あなたの人生タクシーはどこへ向かう?選択と行動のヒント

          職員不足改善のカギは行動の継続にあり

          新規に施設を増設したものの、肝心のスタッフが集まらない。 退職したスタッフに代わる新しいスタッフが来てくれない。 それは何年も前からわかっていたはずです。 施設はお金があれば建てられますが、人財獲得は簡単にはいかないのです。私は、グッドコミュニケーションの開業以来、ずっと訴えてきました。 「何らかの形でスタッフの心のケアと快適職場づくりに取り組まないと、 将来大変なことになりますよ」と。 快適職場の風土づくりや人間関係の改善には時間がかかります。 一回の研修や個人面談、職場

          職員不足改善のカギは行動の継続にあり

          職場の空気を一新する職場再建の三原則とは

          やる気の出ない職場は、スタッフにとって辛い場所です。 職場カウンセリングをしている時に、「通勤している車の中で、施設が近づくにつれて憂鬱になります…」という嘆きを何度か聴いたことがあります。遅刻が問題視されない緩いルール、施設に入っても互いに挨拶がなく、廊下にゴミが落ちていても気にしない、形式的な朝礼と伝達事項の確認、笑顔のない疲れた顔、顔…。そんな職場では、やる気が出るはずがありません。 「時を守り、場を清め、礼を正す」(森信三)という言葉があります。これは職場再建の三原

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          自分を知ることが職場改革の第一歩:自己分析ツールの活用法

          より良い職場を実現するためには、良好な人間関係が必要です。 人間関係がこじれる原因の多くは、互いの理解不足です。ですから、相手があなたを理解してくれるのは偶然で、誤解されるのが当たり前だと思っておくほうが良いのです。 では、どうすれば互いの理解不足を補えるのでしょうか。その一つの方法が「対話」です。職場で導入するなら、「1分間対話」がおすすめです。 そして、もう一つが、自己分析です。他人を理解する前に、まず自分を理解することが重要です。 自分のことは自分が一番知っているはず

          自分を知ることが職場改革の第一歩:自己分析ツールの活用法

          今こそ身につけたい傾聴スキルの重要性

          職場でのコミュニケーションの根幹を支える傾聴について取り上げます。 傾聴研修、話し方講習、整理整頓講座など、スキルを身につける研修は、 いつでも人気があります。特に、先行きが不透明な今の時代では、本職以外に何らかのスキルを身につけようという意欲が高まっているようです。 介護の仕事は対人スキルが重視され、介護関連の資格講習でもコミュニケーションに関する演習は必ず含まれていますよね。 しかし、実際に学ぶ時間は限られており、実践演習がほとんどなく、理論的な内容に終始することが多い

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          介護報酬引き下げの影響 経営者やリーダーがすべきことは

          介護報酬は年々引き下げの方向で進んでいきます。これについては、国全体の視点と介護業界の視点でまさに正反対の捉え方になりますが、私は、やっぱり介護業界寄りの視点になってしまいますねぇ。 捉え方はどうあれ、結果としては引き下げで、中小規模の事業所にとっては、厳しい状況が続きます。決まったことに対して不平不満を言っても仕方がありません。そのエネルギーを経営者やリーダーはスタッフに向けてほしいのです。 「報酬が引き下げになることで、どんな影響が出てくるのか?」と、 一番不安に思って

          介護報酬引き下げの影響 経営者やリーダーがすべきことは

          問題解決へのカギ!カウンセリングとコーチングがもたらす変化

          さて、2024年も折り返し点ですね。 振り返ってみて、やりきった感はありますか? 何ができて、何ができなかったのか、ご自分の中で整理はつきますか? 「分かる」というのは、状況や問題の分離ができているということです。 頭が混乱していると、問題が分けられないから分からないのです。 こういった思考作業を一人でやるのはつらいものです。 そして、面倒臭いから、やらない。 やらないから、本当の問題に向き合わず、先送りしてしまう。 結局、問題に対しての具体的行動ができないから、同じ問題を繰

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          その呼び方、大丈夫?職場の禁句『君付け』を考える

          職場の禁句、今回は「○○君」という君付けを取り上げます。 自分より年下の男性、あるいは女性に対して「松山君」などと君付けで呼ぶ人がいます。わりとよく見かける光景で、周囲も特に違和感を感じていない場合が多いでしょう。 では、自分より年上の人や上位職の社長、施設長、理事長に対しても、同じように「松山君」といった呼び方ができるでしょうか?おそらくできないでしょうし、もし呼べば相手は気分を害するに違いありません(笑)。 目上の人に対して使えない言葉というのは、上から目線の言葉という

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          介護と仕事のバランス:介護離職の現状と介護職との意外な接点とは

          親の介護を理由に転職した人で、転職先でも正社員として働いているのは男性で3人に1人、女性は5人に1人にとどまり、その場合の平均年収は約半分に減少しています。そして、転職の最大のきっかけは「自分以外に親を介護する人がいないから…」 家族の介護を理由に会社を辞める、いわゆる介護離職をする人が年間約10万人います。労働力人口の減少が問題になっている中で、この10万人はあまりにも大きい損失です。しかし、この介護離職はこれからもますます増えていくことでしょう。 「介護離職」が介護業界

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          時間を味方にする攻めの時間管理術

          「時間がない」「時間が足りない」「時間に追われる」といった時間についての悩みは尽きません。 しかし、時間は一番平等に与えられているものです。 どんなに忙しい人でも、暇な人でも、金持ちであろうが貧乏であろうが、 1日は24時間、1440分なのです。 知恵を絞って使い方を考えなければなりません。 自分の時間の使い方について、縦軸を重要度の高低、横軸を緊急度の高低として区分すると、4つの領域に分けることができます。 ① 重要かつ緊急な仕事 ② 重要だが緊急ではない仕事 ③ 重要

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          絶対NG!職場で使ってはいけない禁句

          絶対に使ってはいけない職場の禁句。 今回は「断定疑問形」を取り上げます。 断定疑問形とは、疑問形で自分の決めつけた思いを相手に伝えることです。例えば: 「何回言ったらわかるん?」(何度言ってもわからないダメな人!) 「これでいいと思ってるん?」(こんな報告書を出してくるな!) 「やる気あるん?」(やる気ないでしょ!) 自分が上司の立場になると、こういう言い方をする人が出てきます。 そんな言い方はしていないと言われるあなた。 職場では無いけど、家庭ではどうでしょう? 子供に対

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          職場の活氣は掃除から あなたの背中が語っているメッセージ

          掃除で会社が変わるといった本が大変好評のようです。 整理整頓の大切さは、改めて説明するまでもないでしょう。 環境の乱れは心の乱れに通じます。 職場内研修で多くの施設を訪問しますが、 活氣のある職場は例外なく掃除がよく行き届いています。 では、そんな大切な職場環境の整備を誰が行うのでしょうか? 業者に一任するのか、スタッフが当番制でやるのか、リーダーが常に目を光らせているのか。 職場環境は誰が掃除しても良い、誰の担当でもないところから汚れていくものです。 そんな誰の担当でも

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