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その呼び方、大丈夫?職場の禁句『君付け』を考える

職場の禁句、今回は「○○君」という君付けを取り上げます。
自分より年下の男性、あるいは女性に対して「松山君」などと君付けで呼ぶ人がいます。わりとよく見かける光景で、周囲も特に違和感を感じていない場合が多いでしょう。
では、自分より年上の人や上位職の社長、施設長、理事長に対しても、同じように「松山君」といった呼び方ができるでしょうか?おそらくできないでしょうし、もし呼べば相手は気分を害するに違いありません(笑)。

目上の人に対して使えない言葉というのは、上から目線の言葉ということです。もっとわかりやすく言えば、相手を見下しているわけです。
「ずっとお前は私の下でいいんだよ」という裏のメッセージがあるんです。だから、見下された方は本当は面白くないはずなのです。
ただ、ここには問題があって、君付けされることに年下の相手が心地良さを感じている場合があるのです。この2人の関係は依存関係であり、自立が促進されないので、互いに成長しません。これは、甘える、甘えさせる関係です。職場においては百害あって一利無しの関係性といえます。

では、どうすればいいのでしょうか?
単純です。君付けではなく、さん付けで呼ぶのです。
「松山さん」と呼んでください。
新しく入ってきたスタッフがどれだけ若くても、さん付けで呼んでください。最初に君付けで呼ばれると、50歳でも君付けで呼ばれることになるのです(笑)。切り替えのタイミングなど訪れないのですから…。
私が職場内研修でこのことを伝えるときは、「今日からさん付けでいきましょう!」と強制的にお願いするのですが、これを今読んでいるあなたにもお勧めします。

もし君付けで呼んでいる人がいるなら、切り替え方の良い方法があります。その人が成長したと思える行動を見つけて、
「もう松山君なんて呼べないなぁ。今日から松山さんと呼ぶようにするね」と、切り替え宣言をするのです。相手の成長を認めることで自立心を刺激し、2人のヌルイ依存関係が修正できます。こういうのは何かきっかけがないと難しいものです。ぜひ実行してみてください。

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