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【Vol.14】私が大手メーカーを辞めた理由 - 良きビジネスマンより良き父になりたかった

皆さんおはようございます!

今回は大手メーカーからコンサルに転職をした経歴を持つてぃー次郎さんに取材をさせていただきました。

売上高数兆円規模の超大手メーカーからなぜアラサーで転職を決断したのか。そこで感じたことはなんだったのか、そしていま振り返って当時の選択をどう思っているのか。とことん深掘りをしていきたいと思います。

メーカーならではのリアルな経験談や葛藤が描かれています。

●自己紹介

はじめまして!てぃー次郎と申します。アラサーです。

ここ最近、周りから転職相談をされる機会が増えました。

就活情報は巷に溢れている一方で、転職のリアルな体験談は意外と少ないです。私の転職話にも何かのニーズがあるかもしれないと感じ、今回こちらのnoteで記事を書かせていただきました。

これから書いていきますが、私はかなりの長期にわたって試行錯誤をして転職に至りました。シンプルに、その記録を文字で残しておきたいという思いもあります。

多くのサラリーマンにとって仕事は所詮、給与を得るための手段でしかないと思います。趣味や家族など、仕事以外の大切なものにフォーカスするため、思い切って転職を決断するのは一つの有意義な選択です。

現状に不満を抱えている方、なんとなく転職したいと思っているけど踏み切れず、惰性で仕事を続けてしまっている方などに読んでいただけると嬉しいです。

●「ワークライフバランス」を意識した就活

学生時代は社会人サッカークラブとゼミ活動に注力しながら、主に大手金融機関のインターンなどにも参加しました。

就活では当初、東京海上日動のインターンで出会った仲間に感化され、商社やメディアなどを目指していました。

しかし企業説明会が開始した頃に親友から「実は父親が仕事で鬱になったことがあって…」という話を聞き、最終的にはワークライフバランス重視に舵を切り、大手メーカーを中心に受けました。

いま思えば安易ですが、「メーカーはワークライフバランスに優れている」と当時は考えていたからです。

結局、就活の選考解禁前に2社から内定をいただき、さらに解禁初日に2社、最終的に計7社から内定を頂くことができました。大半は大手メーカーで、いわゆる日本を代表する企業が多かったです。

ワークライフバランスを担保でき、かつ安定した大手に入社し、当時はとても良い選択をしたと感じていました。

●新人時代にいきなりの試練

大学を卒業し、いよいよ社会人への一歩を踏み出しました。

4月からはいきなり泊まり込みで入社式と研修が行われましたが、研修の内容がかなり自社愛に溢れ、創業者を崇めるものもあるなど、癖のある内容で、「あれ、入る会社間違えたかな」と感じたことを覚えています(笑)

メーカーで働いた経験がある方であれば分かると思いますが、新入社員の第一関門は1年目の工場研修です。

私は工場のライン作業員として、流れてくる製品に3,4箇所のネジを締め付ける作業を1日数百回繰り返しました…。この作業だけを半年ほど延々とやるので、次第に指が「バネ指」といって正常に曲げられなくなります。

1年目に関しては、この工場研修の記憶しかありません。

●「衝撃」を受けた配属部署の実態

そうしてなんとか工場研修を乗り切り、いよいよ本配属です。

私はダントツ人気の営業配属を希望しました。配属面談で「なぜ私が営業に行くべきなのか」というスライドを作成してプレゼンしたら、人事から「こんな資料作ってくるやつ初めて見た」と言われ、結果的に希望通りの営業配属となりました。

しかし、ここでも私は新たな試練とぶつかります。

なんと、配属された職場は「働かないおじさん」の巣窟だったのです…

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