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「継続は力なり」の真髄を野球名プレーヤーイチロー選手から学ぶ

鈴木イチロー選手とは?

鈴木イチロー選手は、1992年から2000年の間、日本のリーグで、2001年から2012年の間、メジャーリーグで活躍した世界を代表する野球選手です。2004年に、メジャーリーグにて1シーズンで262本の安打を記録し、この記録は、現在、メジャーリーグにおける最高安打記録となっています。また、連続して10シーズン200本以上の安打を打ったという記録も保持しています。

一体どのようにすれば、こういった記録を達成することが出来る野球選手になれるのでしょうか?こういった記録を達成するためには、優れた野球のセンスを持ち主でなければいけないでしょう。しかし、イチロー選手はそれ以外にも、ストイックに同じルーティンを実施することでも有名でした。このストイックに同じルーティンを繰り返す行為は、野球場内だけでのことではなく、日々の生活にも及んでいました。ゲームの日に、決まってカレーをブランチとして食べることはとても有名ですが、それ以外にも就寝時間や起床時間も一定だったようです。

こちらの記事の中で、スポーツ心理学者の児玉光雄氏は、以下のようにイチロー選手を表現しています。

イチロー選手は昔から本番の試合よりも、それまでにいかに準備したかということを大事にしています。終始一貫、自分の決めたことをきっちりとこなすことが成果を出すカギであると信じてやり続けたのです

イチロー選手が語る「継続」の力

イチロー選手は、基本を大切にし、基本を繰り返すことを重要視していました。これは、「継続は力なり」という継続することの力を強く信じていたからだと思います。イチロー選手は、当たり前のことをやり続けることによって特別なことにすることを以下のように表現しています。。

特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。

また、強いチームは、スーパープレーをするよりも確実なプレーができることの方が重要であることを以下のように述べてます。

びっくりするような好プレイが、勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレイを確実にこなせるチームは強いと思います。

出典: https://iyashitour.com/archives/19139

確かに1シーズンにおいて262本のヒットを打つという記録を保持していますが、記録を作ることは彼の目標ではなかったと思います。イチロー選手は、とにかくより多くのヒットを打つことに集中し、記録の数字は結果としてついてきたものだと考えます。より多くのヒットを打つことに集中したからこそ、10シーズン連続で200本以上の安打を打ち続けることが出来たんだと思えます。

イチロー選手から学べる大切なことは、特別になるために特別なことができるようになる必要はなく、基本を継続的に繰り返すことが重要であるということです。そして、個々に実施する内容が特に特別なことでなかったとしても、継続的にそれを繰り返すことによって、結果的に特別なことになっていく、これこそが特別なことを達成するために必要なことだということです。こちらの記事に記載されているイチローの言葉が、それを物語っていると思います。

いま、小さなことを多く積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道なんだなというふうに感じています

目標達成の鍵はルーティン化された過程にある

職場で働く多くの人は、皆、達成すべき目標のために日々活動していると思います。例えば、仮に、その目標が野球で言うところの年間250本以上の安打だとします。それを達成するために出来ることはどんなことなのでしょうか?250本以上の安打達成という結果は、何かを実施した成果であるため、その目標達成するために必要な過程を洗い出し、成果と強い相関関係がある過程を継続的かつ確実に実施することが大切となります。こちらの記事の中で、イチロー選手は、高校生の際に行った練習について以下のように語っています。

僕は高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、寝る前に必ず素振りをしました。その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です

イチロー選手の高校生の頃の話にはなってしまいますが、イチロー選手は、優れた野球の結果を出すために必要な過程として「素振りを毎日10分やること」を設定し、それを、毎日続けたことにより、優れた野球選手になる道筋が作られたと考えられます。

例えば、営業の人であった場合、成果目標として、案件獲得数や販売金額などがあります。しかし、これらは、成果の目標であるため、継続的に実施できるルーティンがない限り、達成できる保証がありません。よって、私たちがイチロー選手のようになりたいと考えた場合、成果の目標値にフォーカスするよりも、イチロー選手の素振りのように、各個人が継続して実施すべき内容に集中することを意識した方が良いと考えます。製品を販売するために必要なルーティンとしては、フォロー電話を毎日確実に実施することかもしれません。こういった行動が成約数と密接に関連性があるのであれば、こういった過程の行動を継続的に実施することに注力することが、結果的に、成果目標の達成につながると考えます。

こういったルーティンを繰り返し実施することによって、人はイチロー選手のように、特別なことができるような人になっていくと思います。さらに、もし、各メンバーがそれぞれ必要なルーティンを継続的に続けられるチームであった場合、そのチームは強いチームとなり、継続的に目標を達成することができるチームになっていくと考えます。


現在、成果ではなく、過程を重視したPACTフレームワークを利用した目標の進捗を継続的に管理するシステムを開発しております。製品に関するご意見を募集しておりますので、何かございましたら、以下よりお気軽にご意見お寄せください。


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