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#小説

笑顔

笑顔

君から溢れた涙はキラキラとひかり 
その涙はやがて溶けて跡形もなく消えてゆく
君は泣き疲れてしまい やがて眠ってしまった
誰もそのことを知らない
朝 目が覚めた君は まだ昨日の悲しみを引きずるのかも知れない
だけど時が経ち いつしか君の顔も晴れる時が来るだろう
それはどのくらい時間がかかるのかは 僕にはわからない
僕にできる事と言えば 君を待つこと
君の笑顔が見れるなら 僕は待ち続けることができる

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繋がり

繋がり

1つのコメントから始まった素敵な繋がりに感謝します

30年前に勤めていた銀座のパブレストランに
お客さんとして来店されていた moonさん

この事を知った みこちゃんが小説にしてくれました

忙しいはずなのにすぐにこんなにも素敵な作品にしてくれて感激です

素晴らしい繋がりに心が温かくなりました

moonさん みこちゃん ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします

ありがとうご

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【短編小説】かつて「銀座」という街があった

【短編小説】かつて「銀座」という街があった

 銀座という街が、いつしか日常になっていった。

 はじめは、銀座で働くということがとても特別なことに思えて、駅の改札口を抜けてみゆき通りの店に行くまでに、いつも心が華やいだ。

 ここは特別な場所なのだ。それは確かに間違いがなかった。私が働いている店には、テレビでしか一生お目にかかれない人がいっぱい来ていた。

 いわゆる著名人との話は楽しく、こちらから無理に話を合わせる工夫などもなかった。もち

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【長編小説】真夏の死角 1灼熱の蜃気楼

【長編小説】真夏の死角 1灼熱の蜃気楼

 土埃が蜃気楼のように舞った。 

 澤田明宏は、なおもマウンドのプレートをスパイクの踵で擦った。二度三度と擦ると、そのたびに球場の紺碧の空に消えるように土埃が舞う。

 キャッチャーの北村邦夫が沢田の眼を覗く。この期に及んで沢田の方から何か語りかけることはなかった。形ばかりのサイン交換をする。最初はパー、北村の右手の指がホームベースの手前で地面を向く。ストレートだ。

 次に、軽く右方向、そして

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晩夏~八月の蝉時雨

晩夏~八月の蝉時雨

葉脈を射抜く日差しが手作りのお弁当に当たった。
その瞬間に握ったおにぎりの米が輝いた。

久しぶりにデートだった。

この間はたしかもう、一ヶ月も前だった。
おにぎりの中に吸い込まれた日差しに、幸せを感じた。

夏の日の蝉時雨。

二人の会話をさえぎるように鳴る。

聞こえない。

時々
分かったふりをして頷く。

分かったふりをしているのがもしかして分かっているのかしれない。

そんな微かな罪悪

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炒飯

炒飯

結婚して以来、家で炒飯を作るのは俺の仕事だ。

自慢ではないが、そこら辺のラーメン屋で出てくる炒飯と、遜色ない味に仕上がるのが俺の自慢だ。

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具材は同じような大きさに微塵切りし、溶き玉子も作っておく。

愛用の中華鍋を焜炉へとセットし、出力を最大にして点火する。

やがて鍋からは煙が萌え、熱い風となって天を舞う。

普通ならここでサラダオイルか胡麻油が定石だが、ラードを使うのが

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#15. 宇宙エナジーTERUの「インド・ネパール放浪記」(最終回)

#15. 宇宙エナジーTERUの「インド・ネパール放浪記」(最終回)

こんにちは!宇宙エナジーTERUです。
今日も、僕のnoteに来てくれて ありがとう!

このお話は、かれこれ40年ほど前、僕が若い頃にインド・ネパールを放浪した時のスピリチュアルで不思議な実話です。

マガジンはこちら
新・宇宙エナジーTERUの「インド・ネパール放浪記」

フォローしてくれると嬉しいな。よろしゅうおたのもうします。

いよいよ最終回でっせ。
インドのニューデリーで医者に

「こ

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