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『「超実践型」神ファシリ ファシリテーションこそがビジネスを制す最強スキル!』第1章・無料全文公開

1月26日発売の書籍『「超実践型」神ファシリ ファシリテーションこそがビジネスを制す最強スキル!』より、第1章「ファシリテーションを制する者がビジネスを制する!」を全文公開!

1.そもそもファシリテーションとは?

●本書におけるファシリテーションの定義

「Facilitate」の本来の意味は「物事を促進する。スムーズに進める」です。ただそれだと意味が抽象的過ぎてわかりにくいので、この本では次のように定義します。
 
会議やセミナーを有効なものにする技術
 
具体的には、参加者の発言を促しながら、多種多様な意見をその場で整理し、対立構造を見極め、全員が納得するような合意形成をサポートする。さらには、次回の会議に向けて、宿題事項を整理し、チームの意欲を引き出しながら、組織力をも引き上げる。
これら一連の行動を「ファシリテーション」と呼びます。

●身近なファシリテーション

このように書くと、ファシリテーションなんて「自分にはできるわけがない」と感じるかもしれませんが、そこまで難しく考える必要はありません。誰しもが子どものころから、なんらかのかたちでファシリテーションを経験しているのです。
 
たとえば、友達の誕生日に仲間とサプライズパーティを計画したり、文化祭の出し物を決めるために黒板を囲んでクラスメイトみんなで話し合ったり、同僚と部署の飲み会を企画したりするときも、知らず知らずのうちにファシリテーションスキルを使ってきたはずです。
 
うまくいったときは自然と盛り上がり、メンバー同士の結束力が強くなる。反対に、同じような会なのになぜかまったく盛り上がらず、参加者同士もギスギスした関係になり、つまらなくなってしまう。この違いがどこにあるのかを明らかにし、もっとみんなが楽しい気持ちになり、もっとプロジェクト(文化祭や誕生日会、飲み会など)が成功する確率を高めるために生み出された手法。それがファシリテーションなのです。


【ONE POINT】そもそもファシリテーションとは?
物事を促進すること。スムーズに進めること。
本書での定義は「会議を有効なものにする技術」。

2.なぜ今ファシリテーションなのか?

●恐ろしい真実

あなたは日々、会議にどれだけの時間を割いていますか? 私は会社だけで1日に2~3時間、毎月50時間くらいを会議に費やしています。1年間で600時間です。社会人になった22歳から65歳まで働くとした場合、単純計算で25800時間。1日、10時間働いた場合、なんと……7年もの時間を会議に費やすことになるのです。上司にあたる部長は私の倍近く、会議に出席しています。会社の役員ともなれば、ほぼ毎日、会議に出るのが仕事のようなものです。
人生の貴重な時間を年単位かけて費やす会議。もしその会議が生産性のない、ムダな時間だとしたら、想像するだけで恐ろしいですよね。大げさかもしれませんが、あなたが日々出席する会議は、自分だけではなく、参加者全員の人生を賭してでも価値のあるものにしなければならないのです。
そう考えると、1秒たりともムダにできないはずなのに、実際はどうでしょうか? 居眠りをしている人。パソコンで他の作業をしている人。なんの発言もせず、ただ座っているだけの人。毎回同じような議論をして、何も決まらない会議。そんな付加価値のない会議なんて、なくなればいいのに。そう思いますよね。

●会議はなくならない

もともと私は会議が大嫌いでした。決まりきったことを、あたかも議論したような体裁をとって、みんなで決定したように見せたり、自分は発言権のない会議に出席したり。そんなことなら、会議なんてやらないほうがずっとマシだと思っていました。だから、本気で会議をなくそうとメンバーに働きかけたこともありましたが、結局、うまくいきませんでした。
残念ながら会議はなくならないのです。なぜなら、大事なことはすべて会議で決まるから。お金の話、契約の話、人事の話など。組織で働いている限り、大事なことはすべて会議で決まります。いくら結論がすでに出ていたとしても、組織としての決定事項にする必要があるのです。組織で働く=会議からは逃げられないと覚悟してください。


【ONE POINT】なぜ今ファシリテーションなのか?
人生の7年間をムダにしないため。
大事なことはすべて会議で決まるから。

3.ファシリテーションが難しい理由

●みんな知らないファシリテーション

どうせ会議がなくならないのなら、どうせ出席しなければならないのなら、有意義な時間にしたいですよね。だからこそ、会議を有効なものにする技術=ファシリテーションスキルが必要なのです。でも学校では学びません。社会人になっても誰も教えてくれないので、正解がわからず、なんとなく見よう見まねでやり過ごしているのが、実体ではないでしょうか?
日本においてファシリテーションは、まだまだ新しい分野なのです。ファシリテーションは1950年ごろ、アメリカの心理学者が患者とのセッションの際、ファシリテーター役を担ったのが起源だといわれています。日本に伝わったのは、そこから約50年後の2000年代。ですから、ファシリテーションという言葉を耳にしたことなく、社会人になったという読者も多いのではないでしょうか。当時、自分よりも年上だった先生や今の上司は、なおさら知らないでしょう。だから彼ら彼女らがファシリテーションを教えることができないのは、当たり前なのです。

●今こそ学ぶべきファシリテーション

一方、今の小学生はファシリテーションをきちんと学んでいます。娘の参観日に行ったときに、それを感じました。私よりも年の若い先生がひとりの生徒を指すと、生徒に対して「では○○さん、他の人の意見も聞いてください」というように仕向けます。そうすると、その生徒は臆することなく他の生徒に意見を求め、出た意見に対しきちんと感想を述べて、次の人に質問をする。いつの間にか立派なファシリテーター役をこなしていたのです。
 あと10年もすれば、きちんとファシリテーションを学んだ子たちが社会人になり、あなたの部下になるかもしれません。そのときに「先輩、ファシリテーションもできないんですか?」と思われたくありませんよね。
ファシリテーションはできて当たり前という時代が、もうそこまで来ているのです。だからこそ今のうちに身につけて、先輩としての威厳を保ちましょう。組織の中核であろうあなたが、ファシリテーションを知らない上司と、すでに学校で学んだことのある若手をつなぎ合わせる連結ピンになるのです。しかも、学校の授業では学べない、泥臭いリアルなビジネスの世界で通用するファシリテーションスキルを身につけていれば、必ず組織において稀有な存在になれるはずです。上司や部下、人事や顧客の評価も上がること間違いなしです!


【ONE POINT】ファシリテーションが難しい理由
そもそも習っていない。まだまだ新しい分野だから。
ファシリテーションはできて当たり前の時代がもうそこまで来ている。

4.よいファシリテーターがいるとき、いないとき

●よいファシリテーターの存在

関西で「551の豚まんがあるとき~? ないとき~?」というCMが流行りました。おいしい豚まんが食卓にあるときは、家族みんなが笑って過ごす一方、豚まんがないときは、みんな死んだような顔になり、風が吹きすさぶ映像が流れます。よいファシリテーターは、551の豚まんのように「参加しているみんなを誰も取り残さず、笑顔にするような存在」なのです。「○○さんの会議はいつも楽しい」「○○さんがファシリテーターをやってくれるなら安心して参加できる」と言ってもらえるようになるには、どうすればよいでしょうか。

●よいファシリテーターとは?

よいファシリテーターと、そうではないファシリテーターの決定的な違い。それは全員参加を促しているかどうかです。よいファシリテーターがいないときは、一部の個人だけが参加します。とくに権威のある役職者や声の大きな人だけが参加。その人たちだけが議論して出した答えなので、他の参加者の気持ちはモヤモヤ。チームとしてもバラバラ。時間だけが過ぎていく会議になり、個人の出した結論なので、その個人の能力が組織の限界点になってしまいます。
 一方、よいファシリテーターは全員参加を促します。全員で議論するので、出した答えに対して納得感があります。チームとしても一体感があり、有意義な時間を過ごすことができます。さらには全員の意見が集約されるので、個人の能力が上限になりません。

●会議の必要性とは?

組織と呼ばれる会社、チーム、グループ、班では会議をする必要があります。それはなぜでしょうか?
 
①よりよい結論を出すことができるから
多様な知識や能力をもつ人が集まり、知恵を集結する。そうすることで、考えを深めるだけでなく、個人では思いもしないアイデアに辿りつくことができるのです。
 
②効率的に考えることができるから
さまざまな役割の人が集まって一緒に仕事をするのが組織です。会議で集まることで、参加者の専門性を活かし、効率的に複数のタスクを分担して進めることが可能になります。
 
③チームの一体感の醸成
なぜだかわからないけど、モチベーションが上がった! という会議に出たことはないでしょうか? 実はそれ、会議の大きな目的のひとつなのです。それは参加者のチームへの貢献意欲を満たすこと。
ビジネスは競争であり戦いです。個人ではなくチームで強い組織が勝ち続けるのです。そのために、会議を開きチームとしての一体感を醸成し、メンバーの帰属意識を高め、強く、結束力あるチームにしていく必要があるのです。
 
ファシリテーターは、これら3つの会議の必要性をよく理解したうえで、どれが最も必要とされているのか? を意識し会議に臨みましょう。


【ONE POINT】よいファシリテーターがいるとき、いないとき
よいファシリテーターは全員参加を促す。
会議はチームの一体感を醸成する場である。

5.4つの世界基準ファシリテーションスキル

●組織が求める人材とは?

我々サラリーマンが目を背けてはいけないこと。それは上司からの評価です。ただ残念ながら、上司はあなたが思うほど、あなたの仕事ぶりを見てくれてはいません。徹夜で資料つくっても、たくさんデータを集めても、「ご苦労さま」と言われるのがオチです。それよりも、限られた時間で会議を取り仕切り、みんなの意見を取りまとめ、プロジェクトを進行できる人のほうが何倍も評価されるのです。なぜなら、資料をつくったり、データをまとめたりするのは、比較的簡単で、慣れれば誰にでもできてしまう代替可能な作業だからです。
一方、ファシリテーションは一部の人にしかできません。だからそのスキルをもった人が上司に評価され、会社でも重宝されるのです。
組織で働くビジネスパーソンなら喉から手が出るほどほしい、そんなファシリテーションスキルを4つに分けて、具体的事例と共に解説していきます。

●初心者でも安心! 事前準備スキル

ファシリテーションといえば、当日のさばき方ばかりが注目されますが、より大事なのは事前準備です。「会議の良し悪しは、いかに事前準備したかで、ほぼ決まる」と言っても過言ではありません。第2章で、よい会議を量産するためには、何に備えて、何を準備すればよいのかをお伝えします。

●どんな参加者でも大丈夫! 会議運営スキル

どうしても、当日の参加者によって会議の出来は左右されてしまいます。なかなか意見を言ってくれない物静かな人や、おもしろい人なんだけど、いつも話を脱線させる人。いつも人の意見を否定する人、自分の意見を押し通そうとする頑固な人など。会議には進行を妨げる曲者参加者が登場するのが当たり前です。その人たちをいかに上手に巻き込んで、進行に協力してもらい、会議を有効なものにしていくのか、第3章でその技術をお伝えします。

●どんな困難な議題でも大丈夫! 意見発散スキル

参加者の協力体制が得られたら、次は意見をドンドン出してもらいます。ただ、どれだけ参加者がファシリテーターに協力してくれたとしても、何を議論していいのかが曖昧であれば、会議は有効なものにはなりません。論点を明確にしたうえで、参加者の意見をうまく引き出すコツを第4章でお伝えします。

●全員が納得できる! 合意形成のスキル

参加者の協力を仰ぎ、さまざまな意見が出たら、次はいよいよ合意形成です。賛成意見、反対意見があるのは当たり前。すべての議題において、みんながひとつの意見に賛成するまでずっと議論していては、時間がいくらあっても足りません。ビジネスの世界はスピード勝負なのです。だからこそ、ファシリテーターが勇気をもって合意形成を図り、進行していく必要があるのです。第5章では、ファシリテーターの腕の見せどころ、反対意見をもつ人をも納得させる合意形成のコツをお伝えします。

●誰でもできる! あるある場面別ファシリテーション

ひととおりファシリテーションの流れを把握したら、実践ですぐにでも使っていただきたいのですが、どうしても細かな困り事が出てきてしまいます。1対1のミーティングや、反対に、ほとんどプレゼンテーションに近いような大勢いる前でのファシリテーション、さらには、昨今増えたオンラインミーティングの進行方法など、第6章で個別具体の困り事に一問一答形式で回答します。
 
ファシリテーションという言葉を、なんとなく聞いたことがあるけれど、学校では学ばなかった。会社で聞いても教えてくれる人がいない。セミナーや研修に行っても、さっぱりわからないという方のために、どのような振る舞いをすればいいのか、再現可能な行動レベルまで落とし込んだスキルを余すことなく本書に詰め込みました。
あなたが普段参加している会議や具体的な人物を思い浮かべながら、ぜひ読み進めてください。


【ONE POINT】4つの世界基準ファシリテーションスキル
ファシリテーションスキルは、事前準備、会議運営、意見発散、合意形成の4つのスキルに大別される。

*   *   *

第1章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子ストアにて1月26日より随時発売になります。ぜひお買い求めください。
下記リンクはAmazonストアでの商品ページになります。書籍の詳細と目次もこちらからご覧になれます。
書籍『「超実践型」神ファシリ ファシリテーションこそがビジネスを制す最強スキル!』

■Kindle版(電子書籍)

■ペーパーバック版(紙)

■書籍情報

どんな困難な議題でも全員納得の結論を導き出す超技法を習得できる実益書

会議を制する者がビジネスを制する。
なぜなら大事なことは会議で決まるから。

それにも拘わらず学校では教えてくれないファシリテーション。そのスキルを体系的に学ぶことで、ビジネスパーソンとして、一段上のレベルに上がることができます。

この本は、「ファシリテーションに悩みを抱えるビジネスパーソンが、会議を楽に自信を持って司会進行できる方法」を書いた実用書です。

・ムダな会議が多すぎる……何とかしたい!
・会議が盛り上がらない、活発な議論にならい
・どうすれば皆が納得する結論を導きだせるのか分からない
・そもそも人前で話すのが苦手なのにファシリテーションなんてとても無理

というお悩みをお持ちの方におススメの一冊。

・有効な会議の世界共通グランドルール
・超曲者参加者のタイプ別対処法
・意見がどんどん出る深掘り質問技法
・全員が納得できる合意形成スキル など。

実践ですぐに使えるノウハウが満載。
会議を制する者がビジネスを制します。
さあ、世界で通用するファシリテーションスキルを身につけましょう!

【目次】

第1章 ファシリテーションを制する者がビジネスを制する!
第2章 初心者でも安心! 会議の事前準備スキル
第3章 どんな参加者でも大丈夫! 会議運営スキル
第4章 どんな困難な議題でも大丈夫! 意見発散スキル
第5章 全員が納得できる! 合意形成スキル
第6章 誰でもできる! あるある場面別ファシリテーション

【購入者特典】

聞き手を惹きつけるプレゼン23のスキル

■著者プロフィール

神宮つかさ

ファシリテーションコーチ、話し方コーチ、東京コミュ塾代表、中小企業診断士
1982年生まれ。ファシリテーションコーチ。東京コミュ塾代表。

大手車部品メーカーの海外駐在員として渡英。当時30歳にして、欧州統括本部のサプライチェーンマネージャーとして、アジアから欧州全土へ輸入販売する責任者となる。この時のメンバーはそれぞれが、個性の強い欧州人。頑固なドイツ人や、話を脱線させるイタリア人、冗談ばかり言うフランス人が参加する会議のファシリテーター役を任される。
実践の中で試行錯誤を繰り返しながら、一つ一つのスキルを身につけることで、世界で通用する全員参加型のファシリテーションを習得する。
日本に帰国後、誰も発言しない、予定調和ばかりの会議を目の当たりにし、「このままでは日本全体がダメになってしまう」という危機感を覚え、自らファシリテーション講師として活動を開始。国内外での人種を超えた体験をもとにした、超実践型の講座は、受講生から高く評価されている。
国内最大級のラーニングプラットフォームのストリートアカデミー、オンライン学習サービスUdemy、また自身が運営する東京コミュ塾オンラインサロンを通じて、5,000名以上の受講者を指導している。

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