僕は本が好きだ。好きであればあるほど理由を考えるなんて野暮。理由を考えたら偏愛を失う気がするから。
しゅんしゅしゅんです。
僕は本が好きだ。
17歳の頃に窮地に陥った僕をある本との出会いが救った。なんて本と僕とのドラマチックなエピソードはない。
でもずっと本と一緒にいた。
一番最初に読んだと記憶している本は「おれがあいつであいつがおれで」かな。多分。その次に読んだのは「なん者、にん者、ぬん者」かな。多分。
幸せなことに、僕の家には「漫画日本の歴史」が全巻がそろっていた。これはいったい何度読み返したのだろう。源平合戦とか戦国時代あたりの巻は何度読んだろう。
子ども向け本を卒業して、もちっと大人の本を読んだ記憶といえば「蠅の王」。ほんわかした物語から人間の狂気に。ジャンプアップ半端ない。
そんな幼少期の本人生で始まった。
中学生高校生の頃はそこまで本を読んでいなかった気がする。
それでも歴史が好きだったので、歴史モノだけは読んでいた。「三国志」「項羽と劉邦」「水滸伝」「関ケ原」。幾度となくその戦の世界の中に自分を登場させて妄想してみる。
だから今は「キングダム」が好き。今もなお、妄想している。
ああ、あとは綾辻行人さんの館シリーズ読んでたな。初めてのホラー。寝食忘れて没頭したのは館シリーズかもしれない。
重松清さんも読み始めたな。「日曜日の夕刊」とか「ナイフ」とか。完全なハッピーエンドではない。でも明日から少しがんばろうと思える。思春期のひねくれた斜めな僕にはもってこいだった気がする。小説って人の気分をこんなにもじわりと変えてくるのかと初めて知った。
大学生のころは遊んでいたので、あまり本を読んでなかった。
重松清さんと東野圭吾さんくらいは読んでいたかな。
そして社会人になってから。僕の読書熱は過去自分比で爆発している。きっかけはわからないが。その大半がビジネス書。
平均すると年間50冊くらいだろうか。読んだビジネス書は600冊くらいだろうか。もっと読んだ気もするけどわからない。記録なんかつけていないから。
もちろん小説も読む。道尾秀介、湊かなえ、池井戸潤、真山仁、伊坂幸太郎、西加奈子(敬称略)などなど。ここ2,3年で一番好きなのは西加奈子さんの「サラバ!」。
とまあ、その時々に一緒にいた本を思い出してみた。その時々に読んでいた本がちゃんと思い出せる。(パッと出てきた本だけ。他にも多くの本とご一緒したはずだが、パッと出てこなくてごめん)
本が好き。ドラマチックなエピソードはないけど。
ずっと本と一緒にいた。
こんなに付き合いの長いコトは、僕の人生にはない。
本が好きなのか、活字が好きなのか。いつまでも読書ができる。いつだって読書がしたい。
リゾート地での一番の楽しみはビーチで本を読むこと。旅行に行っても本を読む。旅行先だからこそ新鮮な空間で本を読みたいと思う。
旅行の時なんて移動が長いからチャンス。どの本をもっていこうかってワクワクする。旅行の準備の一つに本屋に行くという準備がある。ここが最も楽しい時間だ。
このままいくと、一生好きなんだろうな。
なんで本が好きなんだろう。なんで活字が好きなんだろう。本屋という空間も好き。なんでなんだろう。
本が好きな理由をネット調べてみたら。色々と出てくる。
でも理由なんてなんでもいいや。
好きなことほど、理由なんてどうでもいい。好きなことに理由なんてつけたくない。本が好きな理由を特定したくない。本が好きな理由を陳腐な言葉で表現したくない。
なんか偏愛が客観になりそうだから。
書くのも好きだけど、読むのも好き。好きなことが多くて困るなあ。お金がかからないことで助かるなあ。
では。
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