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パン職人の修造 56話〜100話 江川と修造シリーズ

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パン職人の修造 江川と修造シリーズです。 長い長いお話なので1〜55話までで一旦区切ってこちらは56話からになります。 お話の内容 口数は少ないがパンにかける情熱は人一倍の田所修…
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2022年11月の記事一覧

パン職人の修造91 江川と修造シリーズ Emergence of butterfly

パン職人の修造91 江川と修造シリーズ Emergence of butterfly

さっきの川縁に戻って座る。

藤岡はパン屋で買ってバックパックの上にフワッと入れて置いたパンを出した。

「良かった、潰れてないよ」と言ってパンを半分に割って渡した。

「腹ごしらえしとこう。元気が出るよ」

「ありがとうございます。これ、ベッカライウンタービルクのですよね?母がよく買って来ています」

由梨は半分に割った※ヘルンヒェンを美味しそうに食べた。

昼前は落ち込んでいたけど、美味しいパ

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パン職人の修造90 江川と修造シリーズ Emergence of butterfly

パン職人の修造90 江川と修造シリーズ Emergence of butterfly

「その人は福咏という着物屋の店主です。元々は父と同じ職場で働いていたらしくて、父が店を開くとその人もうちに来て働いていたらしいんです」

「ふーん」

「なのに独立してうちの近くに開店したそうなんです」

「なんでかな ? 商圏がかぶると自分も損するのに。仲が悪かったの?」

「それは分かりません」

藤岡は、この子は両親との意思の疎通が上手くいってないんだなと思って何かアドバイスをしようと考えた

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パン職人の修造89 江川と修造シリーズ Emergence of butterfly

パン職人の修造89 江川と修造シリーズ Emergence of butterfly

東南駅の西にある東南商店街で一際賑わうパン屋のパンロンドでは、柚木親方と奥さん、藤岡恭介、杉本龍樹、そしてたまにしか出てこないが田所修造の先輩の、佐久山浩太と広巻悠二が『修造と江川の世界大会一位おめでとうパーティー』を計画していた。

 

「ここでやりますか?」
「座れるとこがいいかな」
「近くの店でいいところある?」
「いつもの居酒屋は?」
「パーティーと言うより飲み会だな」
などなど

親方

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パン職人の修造88 江川と修造シリーズ Awards ceremony

パン職人の修造88 江川と修造シリーズ Awards ceremony

江川は折に触れエーベルトの事を聞いていた。

大恩人のエーベルトと修造は向き合ってドイツ語で話していて、何を言ってるのかはわからない。きっとこの大会に出ると聞いて会いに来てくれたんだろう。

しばらくしてリツコリツコと言ってエーベルトが修造をからかってるのがなんとなく分かる。

おそらく「あの時は奥さんのリツコの事ばかり言ってたな、ワッハッハ」みたいな事なんだろう。

「わしも鼻が高いよ」とわから

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パン職人の修造87 江川と修造シリーズ Awards ceremony

パン職人の修造87 江川と修造シリーズ Awards ceremony

この作品は全てフィクションです。実在の団体や人物とは関係ありません。

パン職人の修造 江川と修造シリーズ Awards ceremony

 

審査員のパンの試食が終わった。

選手たちは控え室に戻って休憩する様に言われる。

修造は椅子にどかっと座って机に臥せながら、工程に反省点があるか考えていた。

そして顔を上げて言った。

「江川」

「はいなんですか」

「全部の工程でお前の世話にな

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パン職人の修造86 江川と修造シリーズ stairway to glory

パン職人の修造86 江川と修造シリーズ stairway to glory

成形を済ませ、発酵した生地が焼きあがって行くと審査員達が厳かにテーブルに着く、

各国の選手が作るバゲット、ブリオッシュ、クロワッサンの審査が始まった。

バターの効いたブリオッシュは親方の言うところの『ぶちかましスペシャル』
生地の一本にラズベリー生地とマンゴーの生地を使ったカラフルな編み込みパンを作った。

クロワッサンはブーランジェリータカユキの那須田に教えて貰った月形のパリッとしたものを。

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