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食品添加物 海外禁止対応・世界市場で広く販売できる食品を開発するための食品添加物攻略法~食品添加物の海外対応を進める具体的な方法~

今回は、食品メーカーが世界に広く商品を売るには、食品添加物の海外対応を進める必要があります。その対応である『食品添加物のグローバル対応』の進め方に特化して説明させていただきます。

私が、海外2ヵ国で日本食品を輸入し、海外小売で店頭販売を経験し、国内で食品輸出事業を立ち上げた、イオンでの31年間の経験から、食品メーカーの経営者の方・海外責任者の方向けに、食品輸出コンサルティングしてきました。しかし、結局のところ食品添加物の海外対応を進めないと、広く世界に売れる商品は誕生しない!というのが結論です。

そこを避けて海外営業だけ進めても、結局多くの国に輸出することができなく終わってしまいます。その理由は、日本で使用が認められている食品添加物は828(指定添加物365・既存添加物463 : 2020年1月確認)ほどあり、世界の主要18の国や地域では平均307ほどしか食品添加物は認められていないからです。各国で認められている食品添加物の数は日本が突出して多いため、日本のルールで普通に商品開発すると必然的に世界で販売できる加工食品は出来上がらないという事実に行きつくからです。つまり世界市場で食品を広く売るためには、添加物をグローバル対応する必要があり、商品開発の時点で食品添加物をどう使用するか設計してから商品開発を進める必要があります。

そのため当社で『食品添加物海外対応ガイドライン』を作成して活用していただくようにセミナーや講演で説明をしてきました。今回は以前作成した『食品添加物海外対応ガイドライン』の内容を説明するのではなく、実際に食品添加物の海外対応をした商品開発を、どのような流れで行うのか説明します。なお、当社では、『食品添加物海外対応ガイドライン』を別途販売しています。このガイドラインは、食品添加物を目的別からリスト化したものです。例えば、世界に広く使える着色料とは具体的にINS番号では何番なのか、世界に広く使える「保存料・増粘剤・甘味料・酸化防止剤・安定剤・ゲル化剤・糊料・発色剤・ph調整剤・乳化剤」は一体INS番号では何番なのか、リスト化したものが、『食品添加物海外対応ガイドライン』です。

こちらで販売していますが、今回はそのリストを販売するという話ではなく、具体的にどういう流れで自社でそのリストを作成できるのかを具体的に説明したものです。あなたが、自分で食品添加物リストを作成することができるようにその方法をお教えする内容になっています。時間短縮のためリストを必要とされる方は、別途このnoteの内容をご理解いただいてからご検討ください。

なお、食品添加物の海外対応を進めるには、最低でも専門書を2冊購入いただきますのでご了承ください。その2冊の専門書はアマゾンなどのサイトでは販売しておらず、出版会社から直接購入いただく必要があります。

赤色の着色料を使おうと考えた時に、どの食品添加物を使用すれば広く海外で販売できるのか?そういう視点で商品開発するには、具体的にどう取り組めばよいのか?そういうことをご理解いただき、多くの食品製造者の方に、広く海外に売れる商品を開発するための食品添加物の海外対応方法をご理解いただくことを目的としています。

今回の内容は、下記の通りです。
(1)海外での食品添加物の基本情報。(2)参照書籍と情報入手先。(3)添加物の海外対応の進め方。(4)世界に広く食品を販売するための助言。上記の4の内容で作成しています。食品輸出に関して数多くの講演を行い、新聞1面で20回連載をした中でも、詳しく記載してこなかった具体的な『食品添加物の海外対応ノウハウ』を記載したものですのでぜひご確認ください。

私の、経歴はこちらをご確認をお願いします。⇒ https://www.food-export.jp/profile2/

また、noteでは下記の10本の原稿を無料で公開しています。まだ読まれていない方は、ぜひ確認ください。それを踏まえての今回の説明となります。
食品輸出の基本知識①「日本と海外の流通事情・小売事情の違い」
食品輸出の基本知識②「食品輸出のマクロ情報と国の支援」
食品輸出の基本知識③「輸出商社・ディストリビューターを理解する」
食品輸出の基本知識④「直接貿易と間接貿易のメリット・デメリット」
食品輸出の基本知識⑤「アジアのビジネスパートナー華人を理解する」
食品輸出の基本知識⑥「食品メーカーの海外展開3段階」
グローバル商品開発の基本①「海外で売れる小売食品5つのポイント」
グローバル商品開発の基本②「世界の食品ルールを知る:CodexとGFSI」
グローバル商品開発の基本③「世界に売るための販売期限表示」
グローバル商品開発の基本④「世界市場で売るための食品添加物の使い方
以上の内容をご確認いただいた上で、ぜひ、世界市場で売る商品を開発するための食品添加物の海外対応を進めてください。

それではここから本編を説明して参ります。

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