第11巻【一生勉強一生青春🍎】立夏のスタディ祭〆切迫る💐労働時間を短縮する意義とは?
【一生勉強一生青春🍎】にようこそ!
【一生勉強一生青春🍎】は、原則として毎週土曜日(※と言いつつこれまで一度も土曜日に出たことはありません💦)にnote大学Study部が発行する機関紙です。note大学の方だけでなく、すべての方にお楽しみいただきたくて編集しております。
🍏「一生勉強一生青春」とは、今は亡き書道家・相田みつをさんの有名な言葉の一つです。
🍏リンゴの絵文字は、万有引力の法則を発見したニュートンに敬意を表して、Study部ではモチーフとしてよく用いています。
🍏この通信は私の好きな「素数」でナンバリングしていきます。第11巻であるこの通信は実際はNo.5です。
(参考)
🍏問題
では本日5/16の問題です!
🌸問題
なんと今回は初めて、Twitterのアンケート機能を使ったクイズとの連動企画にしてみました!いい感じに解答がバラけております!出題者冥利に尽きますね😝
正解と解説は…記事下で発表するから最後まで読んでいってくださいね!
暦の上ではもうすぐ、5/21に「立夏」から「小満」に変わります。陽気が良くなって、万物の成長する気が次第に長じて天地に満ち始めるところから「小満」といわれています。
…ということは、『立夏のスタディ祭』の〆切が迫っているということです!皆さん準備は進んでいますか?私みたいに、8月31日になってから夏休みの宿題を始めるような生き方だとこうなりますよ!
↑8/31を迎えるまでのアヤ先生の図。
↑その結果、8月31日深夜から9月1日未明にかけてアヤ先生はこうなりましたの図。
冗談(でもないですが💦)はこのくらいにして今回も『立夏のスタディ祭』参加作品を取り上げます!note大学生でなくても、どなたでも参加できますよー(๑˃̵ᴗ˂̵)💕
立夏のスタディ祭についてはこちらの記事をご覧ください!
それでは、今週に応募があった、谷口シンさんの作品をフィーチャーしていきましょう!
🍏なんと2作品応募の谷口シンさん!
谷口シンさんは生粋の理系の方でありまして、前回は第3問「数学:みょびい部長の統計学」に挑戦してくださいました!
そして今回は満を持して、難問と噂の(?)理科(第5問)に挑戦してくださいました!お一人の方が複数問題に挑戦してくれたのは初めてです!積極的ですね!
積極的と言えば谷口シンさんは、chiyoさんの企画にも参加されたり、最近だと理系記事だけでなく小説の感想文(それも私も好きな『かがみの孤城』とか『推し、燃ゆ』とか)も書いたりなど精力的なnote活動をされていますのでぜひ注目してみてください。
🍎chiyoさんの企画はこちら。私も参加予定です。エントリーは5/20の11時59分までなのでお急ぎください!(記事投稿は5/25の11時59分までOK)
谷口シンさんの作品をご紹介する前に、まずは問題を振り返っておきましょう。こんな問題でした。
🍏『立夏のスタディ祭』第5問(理科)
問1 「ひとしずくの水」(一粒の水滴)には、水分子がいくつ含まれていますか。以下の条件に従って求めなさい。
🐣<条件>🐣
✅アボガドロ定数を 6.02 × 10^23(10の23乗)個/mol とする。
✅「ひとしずくの水」の体積を0.036mLとする。
✅水の密度を温度にかかわらず1.0g/㎝3とする。1mL=1㎝3である。
✅水分子の分子量を18g/molとする。
問2 次の文章を読んであとの問いに答えなさい。
世界保健機関によると、生きていくためには1人1日あたり約50Lの水が必要とされていて、何時間もかけてその水を得るために水汲みに行く人も世界にはたくさんいます。国連児童基金の資料によると水汲みの仕事は主に女性と子どもの仕事となっていて、水汲みの仕事をする約75%の人を占めています。1日に必要とされる水を壺やタンクに入れて何往復もすることは時間がかかるだけではなく、事故の危険性も増す大変な仕事です。重い水を運ぶ時は頭の上に壺を載せて運ぶことも多く、体に対する負担も増しています。
上の文章に関連して、以下に示すのは、「Qドラム」と呼ばれる道具の写真です。
(画像はこちらのサイトから引用)
Qドラムを使用すると、水汲みの仕事の苦労を大きく軽減できることが期待されます。その理由を、上の写真を参考にして簡潔に答えなさい。
問3 水汲みの時間が短縮されると、発展途上国の女性や子どもにとってそれぞれどのような可能性が広がるとあなたは考えますか。あなたの考えを簡潔に述べなさい。
問4は自由論述問題です。実際にはQドラムは現時点であまり普及していません。それは生産にかかる費用が高く、アフリカの人々には購入できる金額ではなくなってしまったことが最大の理由です。デザインは実際に使用する人のことをよく考えてあり、評価も高かったのですが、とても残念な結果となっています。そのような状況やこれまでの全設問を踏まえて、好きにテーマを決めて論述してもらいます。
…このように、「理科」と銘打ってはいますが社会っぽい内容も含まれている難問だったと思います。実際、問2以降は2021年 中村中学校「社会」の入試問題を参考に作成しています。
はたして、谷口シンさんはどのような解答を導き出したのでしょうか?
🍏応募作品がこちら!
ではいよいよ作品の発表です!こちらです!✨
解答内容そのものは手書きのノート画像に収めて、その解説に記事本文を費やすというやり方は巧いですね。特に数式とかは、累乗の表示とかが難しかったりするので手書きのほうがいいかもしれないです。理系noterさんはぜひ参考にしてください。
問2のQドラムについて、元が中学入試(=小学生向けの試験)なので出題者としては「ドラムが転がる力を利用して、たくさんの水を小さい力で運ぶことができる」くらいの略解を想定していましたが、谷口シンさんは詳細に4つの理由を挙げてくれています。お見事です✨
🍏労働時間を短縮する意義
私が中村中学校の問題を『立夏のスタディ祭』に採用した理由は、これは決してアフリカのような発展途上国だけの問題ではなく、日本にも当てはまると考えたからです。
特に注目していただきたいのは問3です。
谷口シンさんが解答してくれたように、一日の大半を費やしていた水汲みの時間が減少すれば、その分の空いた時間で、女性は他の仕事や自分のために使える時間が大幅に増えることで社会進出の機会が増し、子どもは学校に通って学ぶことができるようになるなどの可能性が大幅に広がります。それは、個人のためだけでなく社会全体のためになります。
翻って日本の状況を考えてみますと、「高橋まつり」さんの例を出すまでもなく、ロクでもない企業による超長時間労働が問題になっていますね。私に言わせれば、そもそも8時間の労働自体が長いと思っています。
こちらご覧ください。
超長時間労働だけが原因と断定はできませんが、読書や思考が奪われているのは事実のようです。
イギリスの経済学者ケインズは1930年の時点で、「将来は一人が一週間に15時間働けば十分な世の中になる」と言いました。また、フィンランドやドイツなどのように、生活を送るために十分なお金を全員に与える「ベーシックインカム」の取り組みを実験的におこなった国や地域もあります。さらに、「AIの発達によって不要になる職業」も話題となりました。このように考えると、「人が働くのは当たり前」という考え方自体を大きく変えるべきなのかもしれません。
実際、2018年に西武学園文理中学校「社会」の入試問題で、上記のような事情を示した上で、
🌸働かなくても生活をするために十分なお金が国からもらえるとしたら、あなたは
✅働きますか?
✅働きませんか?
どちらか一方を選んだ上で、その理由を具体的に答えなさい。
と、まだ働いたことのない小学6年生に向けてストレートに問う出題がなされました。
あなたはどう考えますか?この記事ではこれ以上の深入りは避けますが、私の考えにご興味がある方、もっと深く考えてみたい方はぜひこちらの記事をお読みください。
しつこいですが強調しておきます。アフリカの水汲み問題はアフリカだけの問題ではなく、新自由主義を採る日本はもちろん、先進国と言われる世界各国でも考えるべき、テーマに共通性・普遍性のある問題なのです。
…力説していたら、だいぶ長くなってしまいましたので続きは「番外篇」という形で、別に記事を起こしたいと思います。私は「気象予報士」の資格を持っておりますので、谷口シンさんが最後に話題にしてくれた「雨粒の落下挙動」についてはぜひとも触れておきたいのです💧
🍏他にもユニークな問題たくさん!『立夏のスタディ祭』
国数英社理+特別活動に総合的な学習の時間まで!全部で9問の奇問・難問があなたを待っています!(お好きな1問以上を選んで参加できます!お気楽に軽率にご参加ください🙇♀️)
今日は、「アヤの最終問題💕」(総合的な学習の時間:感染症)のうち後半部分をご紹介します。こちらです!
B 以下の文章は、4月14日に行われた本屋大賞2021発表会について述べた記事の一節です。これを読んであとの問いに答えなさい。
思い出しましょう。『52ヘルツのクジラたち』が出版された2020年4月はちょうど初めての緊急事態宣言が出ていた時期でした。年中無休をウリにしていた書店もあっさり長期休業になってしまうような、今よりもっと混乱した世相でした。
『ザリガニの鳴くところ』と『52ヘルツのクジラたち』。ともに「孤独」と、孤独であるが故の「人と繋がることの喜び」を描いた作品が本屋大賞の各部門で1位に輝いたことを私は偶然とは思えません。
人と会うことが簡単ではなくなってしまった昨今。これまでは全国から多くの書店員や編集者や作家がたくさん集まるにぎやかなイベントだった本屋大賞の発表会は、昨年と今年、2年続けて配信での形を余儀なくされています。
私の地元では、幼少の頃から親しんでいた大型書店が閉店に追い込まれて私は立ち直れないショックを感じています。あんな大きな本屋さんですら潰れてしまうのかと。
お気に入りの書店が廃業に追い込まれなくて済むような、従前のようにとはいかなくても今年よりは華やかに本屋大賞の発表会ができるような、古き良き時代を真っ当なコロナ対策により取り戻したい。そういう社会の実現を目指して私は日々、noteを書いています。
私が放つザリガニの鳴き声と52ヘルツのクジラの声、あなたは聴きとってくれますか?
🔖問1 『ザリガニの鳴くところ』と『52ヘルツのクジラたち』の共通点について、上の文章を参考にして簡潔に説明しなさい。(20点)
🔖問2 本のタイトルにもなっている「52ヘルツのクジラ」は、世界で最も孤独なクジラであると言われています。その理由を、「ヘルツ」とは何の単位であるかを明記しつつ、簡潔に説明しなさい。(20点)
🔖問3 最後の一文「私が放つザリガニの鳴き声と52ヘルツのクジラの声、あなたは聴きとってくれますか?」には比喩が使われています。比喩を用いて具体的にはどのようなことを言っているのですか。引用した文章や私のnoteの全趣旨なども踏まえつつ、あなたの考えを述べなさい。(40点)
🔖問4 あなたも「ザリガニの鳴き声」や「52ヘルツのクジラの声」を発して、自由に主義主張してください。(40点)
…「本屋大賞2021」と関連づけて感染症対策を考える意欲的な問題です(自画自賛😝)そうそう本と言えば、音楽部×読書部のコラボコンテストが5/31までとなっておりますのでこちらもそろそろ取り掛からないとです!🎵🔖
他の問題、イベント詳細はこちらをどうぞ!5/21(金)まで!応募全作品はStudy部通信『一生勉強一生青春』で取り上げます!奮ってご参加ください!💐
※募集要項では「大問9問のうち1つ以上を選択」となっていますが、大問の中にいくつかの小問がある場合、必ずしもすべての小問に解答する必要はありません。ぜひ、参加しやすいスタイルで自由にご参加ください。
※作品投稿数に限りはございません!既に参加されている皆さま、他の問題でのご参加もお待ちしています!🙇♀️✨
最後までお読みいただき、真にありがとうございました🙇♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100%返します。今後とも有益な情報発信に努めますので応援よろしくお願いします🙇♀️またねー💕
あなたと【立夏のスタディ祭】やnote大学のイベント・コンテストでお逢いできますことを、一日千秋の想いで心待ちにしています💖
We love note and studying!✨
🍎『立夏のスタディ祭』参加作品一覧(5/16時点)
全9作品を貼ります。スキ・フォロー・励ましのコメントなど積極的にお願いします!詳細は前回のStudy部通信でご紹介していますので併せてご覧ください🙇♀️💕
※8つの語彙をすべて使ってみました。「チア部応援コンテスト」応募も兼ねた作品。
※バイク部部長のなっちゃんによる作品。内容も答案構成もとてもすばらしいです。皆さんもぜひ参考になさってください!💜
※バイク部コンテスト5/26まで!こちらも奮ってご参加ください!
※みょびいさんの記事をよく咀嚼しつつ、ご自身がnoteをやる理由について詳しく書いていただきました!😊
※問題設定や条件の読み取り、数学的な考察・当てはめも見事で、全体としてひよこ先生のお人柄と勉強を楽しんでいる感じがとてもよく伝わる良記事です!
※設問に対する解答はもちろん、自由課題として「雨粒の落下挙動について」を取り上げていただいています!ぜひご覧ください!
※経済学の需要曲線と供給曲線のような、数学を駆使して「女性の社会進出」を妨げている要因について考察した、とても読み応えがある記事です!✨
※同い年の妻との何気ない会話から育児休暇のことなど、シーソーを喩えにとても身近な着眼点から問題提起をしていただきました!
※note大学外からご参加いただきました!2人の息子さん(現在0歳・2歳)がいて、この4月から職場に復帰された「ワーママ」、国語の先生です!魯迅の『故郷』に出てくる「もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」の一節を彷彿とさせます!
※前半部分はひよこ🐣先生の記事にかなり忠実に、新中学生への心構えをnoter向けにアレンジしました。note大学の「入学式・始業式」での挨拶を想定していますが、noteだけでなく人生訓にもなっています!
※元にしたひよこ🐣先生の神記事はこちら!あなたもこれを読んで、自分の意志をしっかりと持とう!
🍎『立夏のスタディ祭』全作品はこちらのマガジンに格納されます!ぜひフォローしてください!
🍎いつものとおりこの記事は、Study部通信でありながらチア部の活動を兼ねています。
🍎note大学ひな姫先生の最新講義はこちら!
※note大学生でイベント・企画などやっている方はコメント欄でご自由に告知してください。
🍎冒頭のクイズの答え
西から順番に書いてみますと、
石見銀山(島根県)→姫路城(兵庫県)→大山古墳(大阪府)→富岡製糸場(群馬県)
となっております!従って3番めは大山古墳!世界率は43.1%でした!正解者に拍手👏
この問題についてStudy部顧問のひよこ先生🐣から、このようなコメントをいただいております。
仰るとおり、旧国名で今の都道府県がわかることは、試験対策だけでなく一般常識としてもとても重要です。
大山古墳を含む「百舌鳥・古市古墳群」は2019年7月に世界遺産に登録されたばかりですが、なんと2020年の都立高校入試で早くもその位置が問われました。世界遺産は入試などで出題される可能性が高いですし、世界遺産に詳しいと人として「かっけぇ〜!✨」ので(アヤ調べ💕)、ぜひ勉強してみてください。
※「かっけぇ~!✨」の元ネタについてはこちらをどうぞ。
ちなみに、次の「世界遺産検定」の申し込み締め切りが、偶然にも『立夏のスタディ祭』と同じ5/21までとなっています!(こちらは17時まで、Web申し込みの場合。なおCBT形式は6/30まで申し込めます)
日本の世界遺産の一覧とその位置についてはこちらをどうぞ。
※観光経済新聞の記事「【特集】日本の世界遺産マップ」より引用しました。
Twitter企画との連動はおもしろいのでまたやりたいと思っています!🙇♀️💕
あなたのスキ・コメント・サポート&おススメが励みになっています!本当にありがとうございます🙇♀️いただいたサポートは 🍎noteを書くための書籍購入、資格検定の受験料 🍰アヤ先生の胃袋へスイーツ補給 に主に遣わせていただきます😋私と一緒にハートフル社会を築きましょう💕