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時代が変われば学びも変わる!中学校の学習指導要領の変更点まとめ!

☆新しい学習指導要領はいつから?

新しい学習指導要領は、小学校では既に昨年2020年度から、中学校では今年2021年度から全面実施されています。高等学校では来年2022年度の入学生から年次進行で実施されますので、既に高校生になっている方は関係ありません。

※ちなみに幼稚園では2018年度に新しい幼稚園教育要領が実施されており、特別支援学校は、小・中・高等学校学習指導要領に合わせて実施されます。

この記事では主に中学校の学習指導要領の変更点について見ていきますが、今回の改訂の特徴として「小・中・高の連携」が強く意識されているので、中学生以外の方も何かの参考にはなるかもしれません。

なお、あまり理念とかには触れません。5教科の内容について見ていきます。全体としては「能動的なプログラミング教育」「コミュニケーション能力を高める英語」を特徴にしたいようです。

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☆英語

🍎<主な改訂ポイント>🍏
✅4技能(聞く・読む・話す・書く)がより重視される
✅小学校で「外国語」が「教科」に昇格(小3・小4で音声メインで表現方法などを学び、小5・小6が文字メインで学ぶ感じ。単語は700語ほどを扱う)
✅中学校で扱う英単語数は1200語から1600〜1800語へ大幅に増加!
✅高校から中学へ「感嘆文」「原形不定詞」「仮定法」「現在完了進行形」などが降りてくる。

今年の中3生が入試対策をするに当たり、過去問は旧学習指導要領に基づいているので、出題される語彙や文法が少ないことにご留意ください。

「4技能の重視」を最もよく取り入れているのは「英検」です。履歴書に書くならTOEICなのかもしれませんが、英語学習という観点からは「英検」を強く推しておきます。

(参考)

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☆数学

🍎<主な改訂ポイント>🍏
✅「データを読み取る力」を重視
✅「素因数分解」は中3から中1へ降りてくる
※逆に「素数」の用語自体は小5から中1へ移行
✅統計学の基本用語(中央値、階級など)が小6で登場
✅「確率」のうち一部は中2から中1へ降りてくる
✅誤差、近似値、10の何乗の表現、などは中1から中3へ移行
✅高校内容だった「四分位範囲、箱ひげ図」などが中2へ降りてくる
✅中1で「累積度数」、中2で「反例」の用語が登場

新しい学習指導要領では「統計学」(に関連する形で「確率」も)が重視されており、この傾向は高校も同様です。統計学はおもしろいし役に立ちますから、これまでの入試ではマイナー扱いされていましたがぜひ積極的に学んでほしいと思います。

(参考)


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☆理科

🍎<主な改訂ポイント>🍏
✅「プログラミング」を活用した学びが導入?
✅中2の「電気」に「放射線」が追加
✅中1の「圧力・水圧」は中2の気象分野(圧力・大気圧)や中3の「運動とエネルギー」(水圧・浮力)にそれぞれ移行
✅生物分野が大幅に変更(※後述)

理科の生物分野は、従前は中1で「植物」、中2で「動物」とはっきり分かれていたのですが、中1で植物と動物それぞれの分類を学び、植物と動物の詳しい内容については中2で扱う、というようになりました。

他にも「動物の進化」については中2から中3へ移行された代わりに、「細胞」については中3から中2に降りてくるなど、全体として「易しいことは低学年で、難しいことは高学年で」という感じに変更になっています。

(参考)

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☆社会

🍎<主な改訂ポイント>🍏
✅小3で市区町村について学習し、小4では都道府県を中心に学習する
✅小6で歴史の前に政治を学ぶように変更
✅その他、単元の再構成(※後述)

単元の再構成について、例えば帝国書院の教科書では、従前は「世界の様々な地域」「日本の様々な地域」の2項目だった構成が、冒頭に「世界と日本の地域構成」を加えた3項目構成になりました。前半が「世界地理」で後半は「日本地理」、とくっきりと分かれていたものが少し緩和された、といえばわかりやすいでしょうか。

余談ですが、新学習指導要領で、都道府県に登場する漢字(「埼」「媛」など)はすべて小学4年生までで扱うことになりました。漢字検定でも7級から上は都道府県に出てくる全漢字が出題範囲となっています。

(参考)

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☆国語

🍎<主な改訂ポイント>🍏
✅「情報の扱い方」が新設
✅語彙の充実を図る
✅「読書」について、中1で「進んですること」、中2で「生活に役立てること」、中3で「自己を成長させること」をそれぞれ重視

市販の問題集を見た感じではあまり変化は少ないように思いました。英単語同様、扱う「語彙」が増えるという点は地味ですが大きな変化かもしれません。入試において「注釈」なしで出題される語が増えることも考えられます。語彙力はあらゆる教科の礎となりますのでしっかり意識して学習してください。

(参考)

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☆おわりに

大きく変わるのは英語、理科、数学かな、という印象です。この記事では割愛しましたが小学校の「算数」も、学年で扱う内容がチョイチョイ変わっています。

高校入試がどうなるか、という観点で言うと英語以外はそれほど大きな変化はないのではないかと思います。学習する「順序」が変わっているだけで新規に増えた内容はほとんどありません。英語は義務教育段階で学ぶことがかなり多くなりますので、英検の3級や準2級あたりを早めに取得できるように計画的に学習しておくとよさそうです。

いずれにしても、勉強はテストに出るからやるのではなく、自らの人生・生活を充実させるためにやるものです。「微分積分も因数分解も使わないから必要ない」などと高校生に向けて公言する副総理みたいな残念な人にならないように、勉強を楽しむ気持ちを忘れずにお互いコツコツやっていきましょう。

最後までお読みいただき真にありがとうございました🙇‍♀️今後もがんばりますので励ましのスキ・コメント・フォロー・サポート・おススメ・記事の拡散などしていただけますとめっちゃ嬉しいです。フォローは100%返します。またねー!💕


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🌸🍃この記事の執筆者、Study Partnerは、コペル&アヤでした🐣

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