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一話読み切り

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・ものごとの両面性 ・ユーモアと屁理屈の狭間で ・通知表に嫌われて ・親子の珍妙な会話 ・ギフテッドへの理解を当たり前と考えるのはNG ・必読:特定分野に特異な才能のある児童生徒…
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2022年6月の記事一覧

体を張った実験

体を張った実験

ある日、長男が、「ぼく今日何やったでしょう?」とクイズを出してきた。こういう時、大体ろくなことはしていない。「何やらかした?」と訊くと、「暑かったから、頭からアルコールをかけて気化熱の実験をした」と。

長男:学校の消毒用のアルコールをちょっと。誰も使わない所に前から置いてあるやつで、ちょっとしか残ってなかったから。
母 :あんたバカだねぇ、エタノールなんかかけたら髪が茶色になるんだよ。(高校時代

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僕はお母さんのことが大好きなカビなんだよ

僕はお母さんのことが大好きなカビなんだよ

夜遅く塾から帰ってくる長男とは、寝る前に「今日どうだった?」とか「最近なんか話したい事とかあったりしないの?」と訊いて話すことにしている。最近よく話題に出てくるのが小学校の図書室の司書さんの話で、ある日、「知ってる?僕、司書さんと仲いいんだよ」と教えてくれた。

どうやら長男は最近、休憩時間の度に図書室に行っているらしく、そこで司書さんと話しているうちに興味のある本が同じだったりで、何かと会話が弾

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授業中に蕪(かぶ)になる。

授業中に蕪(かぶ)になる。

久々に長男に授業中の様子を訊いてみた。

母 :最近、授業中はどうしてんの?
長男:埋没してる。
母 :んは?
長男:屋上の土に埋もれてんのよ。
母 :えっ?えっ?(やっぱりまだ脱走?)
長男:ぼくは、蕪(かぶ)ですって。
母 :?? 騒いでるってこと?(ハリーポッターの引っこ抜くと叫び声を上げる植物を想像し)

長男:違うw
母 :やっぱりゲームか。(下の定義3に相当)

長男:してません。

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