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【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#3~子どもは発達障害をどう受け止めるの?~

はじめに
 
こんにちは、親御さんの皆様。今日は、発達障害の特性を持つお子さんとの向き合い方についてお話ししたいと思います。お子さんが小学生になると、自分なりに困っていることについての自覚が出てくることがあります。そのため、受診を検討される親御さんも多いのではないでしょうか。


1.受診のきっかけと診断

 もしお子さんが、親御さんに連れてこられただけだったり、しぶしぶ受診した場合でも、診断の過程で本人の困っていることが見つかることが多いです。例えば、学校で友達と上手くコミュニケーションが取れず、孤立してしまうことに困っているとわかったとします。その背景に発達障害の特性がある場合、社交的な場面での不安や注意欠陥による集中力の問題などが原因となっていることが多いです。

 こうした特性を理解しながら、どうすれば友達と上手く話せるようになるのか、集中力を維持するためにはどんな工夫ができるのかを一緒に相談していくのです。

2.診断名の受け止め方

 診断名の受け止め方はお子さんそれぞれです。「あ、そうなんだ」とあっさりと受け入れる子もいますが、中には非常にショックを受ける子もいます。

 これには特に、受診に至るまでの経緯が大きく影響します。例えば、学校で友達とのトラブルが続いたり、宿題がうまくできずに何度も叱られたりしていた子が、その理由が「発達障害」によるものだと知った場合、そのショックは計り知れないでしょう。長い間、努力しても上手くいかなかったことが、突然「自分の特性のせい」だと分かった時、複雑な感情が湧き上がるのは自然なことです。

3.お子さんの特性を理解する

 まずは、お子さんの得意なところと不得意なところを確認しながら、それを発達障害の特性と関連付けて話をしましょう。例えば、お子さんが絵を描くのがとても得意で、細部にまでこだわる素晴らしい作品を作れる一方で、授業中に友達と一緒にグループ活動をするのが苦手かもしれません。

 このように、得意なことと苦手なことを具体的に挙げて、それぞれが発達障害の特性とどのように関連しているのかを説明します。そして、お子さん自身がその特性をどう感じているのか、一緒に考えてみてください。例えば、「絵を描くときはとても集中できるけど、友達と一緒にいるときはどう感じる?」といった質問を通じて、お子さんの感じ方を理解することが大切です。

4.困りごとの解決に向けて

 受診のきっかけになった具体的な困りごとについても、発達障害による特性と関係があるかもしれないと話してみましょう。例えば、授業中にじっとしていられず、しばしば先生に注意されることが続いた場合、その理由が注意欠陥・多動性障害(ADHD)によるものかもしれないと説明します。

 そして、その問題を解決するためには工夫が必要で、その工夫を一緒に考えていこうと伝えます。例えば、授業中に集中力を保つために席を教室の前方に移す、休み時間にリラックスする方法を取り入れる、といった具体的な対策を一緒に考えていくことが大切です。

 お子さんが自分の特性を理解し、それに合わせた対策を講じることで、少しずつ困りごとが解決していくことを目指しましょう。別記事で、さまざまな特性について具体的な支援方法を紹介していますので、参考にしてください。

【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#10~会話のキャッチボールが苦手~
【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#14~自分から切り出したり、自分の気持ちを表現できない~
【発達障害】こんなときどうしたらいいの?#19~座ったまま落ち着いて勉強することが難しい~

最後に
 発達障害の特性を持つお子さんとの向き合い方は、親御さんにとっても大きなチャレンジです。しかし、お子さんの得意なところや不得意なところを理解し、適切なサポートを提供することで、お子さん自身がより良い方向に進んでいけるようになります。困りごとを一緒に解決するための工夫を考え、前向きに取り組んでいきましょう。

 皆様の子育てが、少しでも楽になるよう願っています。ご質問や相談があれば、いつでもお知らせくださいね。

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