【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#16~学校生活でのサポートはどうしたらいい?~

はじめに
 発達障害のある子どもにとって
、学校での生活は楽しいこともたくさんありますが、一方で苦手なことや辛いことも少なくありません

 特に通常学級に通っている場合、集団行動になじむことを要求され、それができないとストレスを感じることが多いでしょう。また、その結果、叱責されることも少なくありません。休み時間をクラスメイトと過ごすことが負担となり、学習面で苦労することもあります。


1.学校の理解と対応

 このような場合、担任の先生が個別に声かけをしたり、補助の教員が入ったりすることもあります。しかし、「特別扱いはできない」と言われてしまうこともあります。学校の理解や対応が不十分だと感じるとき、親としてどう対応すれば良いのでしょうか。

 まずは、先生が自分の子どもやその特性についてどのように理解し、どんな工夫をしているのかを聞くことから始めましょう。例えば、「休み時間に友達と遊ぶのが苦手なうちの子ですが、どのようなサポートをされていますか?」や「算数の授業で困っている様子ですが、授業中の対応や補助の方法を教えていただけますか?」と具体的な質問をすることで、先生の考えを知ることができます。

 先生の回答を基に、「こんなことはどうでしょう」と具体的な提案をすることが重要です。例えば、「休み時間に一人で過ごすのが好きなようなので、図書室で本を読む時間を作っていただけると助かります」や「算数の授業では、個別のプリントや補助教材を使わせていただけないでしょうか」と提案することで、より具体的なサポートを引き出すことができます。

2.教師と親の協力

 教師としての視点と親の視点、その両方からの情報や意見を相互に確認し合いながら、対応を考えていくことが大切です。

 例えば、教師は「教室での授業中、うちの子は落ち着きがないことが多いですが、どのように対応されていますか?」という質問に対して、「座っていられないときは、教室の後ろで立って授業を受けてもらっています」と答えるかもしれません。一方、親は「家では、一定のリズムで休憩を入れると集中しやすいことが分かっています」と伝えることができます。

 教師は教育の専門家であり、子どもを日常的に見守っています。また、親は子どもを最もよく理解している存在です。例えば、親が「家では、宿題をするときにタイマーを使って時間を区切ると効果的でした」と伝えると、教師は「では、授業中も同じ方法を試してみましょう」と協力することができます。

 このように両者が協力し合うことで、子どもにとって最適なサポートを提供できるのです。

3.専門家の活用

 また、学校には特別支援教育のコーディネーターやスクールカウンセラーなどの専門家もいます。例えば、子どもが教室で集中できない場合、コーディネーターが「集中力を高めるためのツールや技術」を提案してくれるかもしれません。あるいは、スクールカウンセラーが「子どものストレスを軽減するためのカウンセリング」を提供することもあります。

 親としては、これらの専門家と相談しながら、学校内外のリソースを最大限に活用することが大切です。

 例えば、地域の支援グループに参加したり、オンラインのリソースを利用したりすることで、子どもが学校生活を楽しく過ごせるようにサポートできます。具体的には、「週に一度、カウンセラーとのセッションを設けていただけないでしょうか」や「家でも使用できる集中力アップのツールを教えてください」といったリクエストをすることが考えられます。

最後に
 
発達障害のある子どもにとって、学校生活は多くの挑戦を伴います。しかし、親と学校が協力し合うことで、その挑戦を乗り越え、より充実した学校生活を送ることができるでしょう。まずは先生と話し合い、学校の事情や先生の考えを理解することから始めてみましょう。そして、具体的な提案を通じて、子どもにとって最適なサポートを考えていきましょう。

 この記事が、発達障害のある子どもを持つ親の皆さんにとって、少しでもお役に立てば幸いです。学校生活での困難を乗り越え、子どもたちが楽しく過ごせるよう、共に頑張りましょう。

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