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学校に、行きづらい、行けなくなった、辞めてしまった君たちへ(保護者様への提案)10

恋愛、イジメ、上下関係、親子関係、個性などの不登校の直接的、間接的原因や遠因についての保護者面談で思うこと

 我が子の不登校、高校中退を通して、保護者である御両親は、担任、学校、自治体などの対応。相談に追われ、急変する我が子の生活に心を痛め、子供とは立場は違えど、これからどうしよう??という巨大な不安にかられます

 彼らの問題を更に深刻にするのはその期間における親の直接的な子供への対応です。気がつけば昼夜逆転していた、ゲーム・ネットに没頭していた(現実逃避しようとして)更には引きこもりで、会話が成立しない、可哀想ですきにやらせる、勉強しない、元気がない、別人のようになっているなどのさらなる不安を抱えておられます。

 当たり前ですがココは親の踏ん張りどころとも言えます。ここで多くの保護者様がやはり、どうあっても譲れないのが学習の継続と進学問題です。

 ココ(ホームスクール)では、本来の親子関係、養育(教育、知育では有りません) の原点に立ち返る重要性に重点をおき、雨降って地固まる的な親子関係の再確認や家庭内のタイムマネジメント(学校の時間割に準じるようなモノですが、基本的な朝起き、朝食、昼食、夕食と寝る時間、家事や運動時間が30分ずつ入れば充分です。)基本的な家庭内の約束事(躾の確認、着衣、健全な食事、家族内ルーティンや役割)を彼らの様子を観ながら、毎日、量と質を変えながらこなしてもらうことです。(これが結果的に、彼らにとって、親の愛情の確認に、直結します。

 本来の彼らの元気、活気、前向きさを御両親が引き出すことは、親にしか出来ない不可欠とも言える分野が有ります。(朝起き、散歩、料理、かたずけ、掃除、洗濯などを通して時間を出来るだけ共有する。)

 主に言葉ではなく行動で愛情の絆を示すのがうまい解決策だと思います。


 疲れている、ストレスを溜め込んでいる、悩んでいるなどに注目して、
カウンセリング、心療内科などに、相談される事が、年々、増えてきていますし、ソレを否定する訳では有りません。

 しかし、この件で色々な情報や勉強で頭でっかちになり、母として、父としての本来の眼差し、観察、純粋な応援、家庭内養育が疎かになる、なったケースを数多く観てきました。

面談風景

ー先生、家で、部屋から出て来ず、寝てるか、ゲームか、漫画読んでるようです。勉強しないのですがどうしたら良いでしょうか。これが引きこもりですか?
(私)勉強は本来、学校でやってた事ですから、いきなり学校科目を家庭で、親が付いてやらせようとするのは、大抵、うまく行かないどころかケンカになったり、後で恨みをかいますよ。
 いくら先生よりも親が高学歴でも、親が先生になるのは心情的に子供の反感、ストレスを溜め込む構造的な無理が有ります
 何か、知育的な事が気になるなら、料理でも、掃除でも、片付けでも、親が得意で自信のある分野で一緒にやりながら、徐々にコツや、技術、経験、考え方などを教えてたり、習慣づけたりするのはどうでしょうか?

ーそんな事やっても、我が子は高校や大学には行けません。
(私)そもそも、子供達にとって親の「勉強しなさい」は、ストレスの塊とも言えます。
 親という立場からは、正しく、当たり前の言葉では、有りません。それで有効なのはせいぜい小学校低学年までです。

ーほっといても、勉強することは今までも無かったし、私が言わなくて誰が言うのですか?私も敢えて、子供の為に言っているんです。
(私)親戚のおじさん、兄や姉、ギリギリ父親はその単語を使っても良いかもしれません。しかし、一般的に母親、お母さんは、子供にとって、特に今のような状況下では特別な存在です。
 母親だけは、全てを受け入れた上で、優しく、楽しく、楽観的に、子供を信じ切る態度が不可欠です。本当にそう思わないと、すぐに子供にはバレますからよく留意して下さい。

ーそんな事で、結果が良くなるとは思えません。そもそもあの担任や塾の先生がハズレで、、、、、あの子は運が悪いんです。
(私)お子さんにとって、良い先生になるかどうか?は本人が安心して真剣に先ずは聞くことが出来るかに依ります。事前に、先入観を与えては可哀そうです。
 どんな先生にも良いところが有り、多少の相性は有るかもしれませんが、  親が「先生の言う事をよく聞いてね。」と言って送り出すと、そのうち彼ら自身がそれぞれの先生と良い関係を持てるようになります。先生達の話を聞く前に、親のジャッジが入ると、聞かない、偏見を持つ、良い所を見つけられない、結果としてその科目が嫌いになったり、できなくなります。

ー母親として出来ることは精一杯やっているつもりですが。
(私)そうなんです。母親として、愛情の象徴として、家庭の代表として、今幸い、子供に時間もあるので、古い言い方ですが、お母さんの味噌汁の作り方を教えながら、共に料理し、一緒に味わうチャンスです。ホームスクール生になったら、徐々に忙しくなります。
 3-4年後、大学、大学院、留学、就職するならば、ソレを伝える最後のチャンスかもしれません。
 大学まで、勉強以外の全てを支え、世話し、たとえ受験に成功させても、アパートに住むとすぐに自立出来なくて、部屋はゴミだらけ、添加物だらけのインスタント食品、昼夜逆転、引きこもりの相談をよく受けます
 家庭で生活習慣を鍛えられた子供は、いつも元気、必要な時の根性、人付き合いも上手く、受験まで折れる事が有りません。

ー私がいくら言ってもしないのにココ(ホームスクール)では勉強するでしょうか?
(私)ココでは先ずは、彼らの態勢を整える事に集中して、納得するように話し、具体的に行動を伴う学習支援に力を入れて、今、中3だから、高2だからと詰め込んだりしません。むしろ、基礎学力につながる、やれば出来る事、どんどん出来る事、楽しくなるやり方、楽に覚えられる方法、目も耳も口も手も頭と並行して使う学習から始めて基盤を作ります。これは学力優秀な生徒が、中学1年前後で身に付けているモノです。つまり、難しくなった時のよどみ、壁を無くす学習方法です。

ーそんな方法で遊んだりして、受験に間に合いますか?
(私)(遊んでいるのでは有りませんともいえないので、ハハハ。)経験的に、中高の全課程の英数は平均して3年から3年半くらいで終わります。基本的にトップレベルを目指しますが、読書や地図描きに時間を使った子は
は早く修得
出来ます。
 中学数学で文章題をタップリやったり 時間かけて図やグラフを描いて、目でも理解してから計算する習慣がついた子は理系で挫折がありません。
 むしろ教える側の私達が、あとで困らないように徹底的に学習基盤をあらかじめ作っておくのです。
 塾を長年やってきて、必要だけどなかなか時間がなくて指導出来ない(日々の課題、授業のスピード、定期テスト、実力テストの対応で手一杯になります。)つまずきにくい充分な生活習慣と基礎学力を同時に養成することの出来る!!このチャンスを活かしたいのです。

ー私は、どうすれば良いですか? 
(私)家庭、生活の先生?つまり、「お母さん」に徹して頂くと、ありがたいです。最終的にはココは進学校と塾と個人指導教師を一つにしたような厳しい場になります。
 その生活を支え、活力を維持するのが御両親とその家庭の在り方です。

ーたったそれだけで大丈夫ですか?
(私)親が出来る事と、ホームスクールが出来る事は、出来るだけハッキリと分けたほうが、彼らが安定し、ストレスを溜め込みません。
 私達は教師なので、勉強、受験、進学、大学のことを言っても彼らのストレスや反発にはなりません。特に今はそれらの言葉を両親から聞くと劇薬になりがちです。
 私がそうした話をするのは 彼らにとって当たり前のことですが、一方で、服装、時間や約束を守る、などの生活の基盤にはなるべく口出ししません家庭、親の領域です。

ー何だか、拍子抜けしたような気がします。
(私)お母さんが全知全能の神のように振る舞うのは10歳くらいで終わりにして、後は 様々な彼らを応援してくれる人達に委ね、このホームスクールでは3者が手を繋いで彼らを育てましょう。

ー3者ですか。
(私)彼ら自身の本来の最高の先生は、彼らの中にあるのです。才能の発掘をする過程で確実に認識できます。隠れていたり、常識に押さえつけられていたり、開発する時間やキッカケが少なかったりする場合が多いですが、どの子にも存在し、認識できるとシッカリしてきます。
 その3者が手をつなぐのが理想だと考えます。


(ここで面談終了です。)

 中学前のお子さんには当てはまらない場合も有るかもしれません。
 しかし、基本的には、同じ考え方で接しています。本人に使う言葉が違うくらいです。

 長文読んで頂き、ありがとうございます。
 是非、ここでのコメントや、下記のホームスクールのホームページから、ご相談をお待ちしております。

小田原進学ホームスクール
スクール長 鍋田 大蔵

直接、私が対応、ご相談に乗ります。
 

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