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宮城県は○○の生産量が全国第1位!食べればいくらのようなつやつやお肌に・・・!?#15宮城県「はらこめし」

栄養士さんのアドバイス付きレシピとともに、
ご当地料理を楽しむ「お家で作る!ご当地の味★栄養士おすすめ料理」
第15弾は、宮城県!
荒浜の漁師が伊達政宗に献上したのが始まりとされる、ごはんの上にふっくら鮭の身とつやつやないくらがのった宮城県の郷土料理「はらこめし」をご紹介します。

こんにちは。グリーンハウスnote編集部のよっちです。
今回は、管理栄養士の狩野 優花さんに、「はらこめし」のレシピとそれにまつわる栄養のお話を伺いました!

狩野さん

【プロフィール】
狩野 優花  かりの ゆうか
株式会社グリーンヘルスケアサービス
新卒採用にて入社し、宮城県の病院で管理栄養士として勤務しています。
毎日のおいしくてバランスのとれた食事のほか、週に一度の「選択メニュー」にも力を入れています。今後も患者様に「おいしい!」「楽しみ!」と思っていただける食事提供に努めていきたいです。

◇学生時代は、宮城県の養殖銀鮭を研究していました

>>今回のレシピを紹介しようと思った理由を教えてください。
大学の卒業研究で宮城県の養殖銀鮭をテーマとして取り上げていたので、このお話を頂いたときに1番に思いついたのが宮城県の鮭料理「はらこめし」でした。

私の大学入学が東日本大震災の直後の2011年4月で、壊滅的な被害を受けた宮城県の水産業を応援しようと在学中何度か被災した南三陸へ足を運んでいたなかで、銀鮭の養殖場の見学をさせていただくことがありました。
そこでの経験が、子ども向けの食育活動や銀鮭や地産地消の食材を使ったメニュー開発につながり、また、学食での食事提供など、多くの人に宮城の銀鮭を知ってもらうための活動となりました。

魚嫌いの子供でも、銀鮭がどのように育つのかを知り、丸1匹を使って調理をしてみることで食べてみようと思うようになることが印象的でした。ただ食べるだけでなく、食材について知ることや実際に調理してみることの大切さを感じました。
ということから、今回、鮭を使ったレシピをご紹介しようと思いました。

◇「はらこめし」レシピ

はらこめしレシピ

>>調理ポイント
一般的には、鮭の煮汁でご飯を炊くというレシピが多く見られますが、炊き込むよりも硬めのご飯に煮汁をまぶした方が味の調整がきくので、私はこのやり方でやっています。もちろん、煮汁を入れて炊き込み、あとで味の調整をするのも良いと思います。

どの薬味をのせるかもご家庭によって異なると思います。青ネギ、大葉、みょうが、白ごまなどお好みのものを見つけてみてください!

はらこめし 料理写真

◇ビタミンCの約6000倍の抗酸化作用

>>鮭はビタミン豊富
鮭には、骨や歯を丈夫にするビタミンD、細胞の酸化を予防するビタミンEが多く含まれています。これらのビタミンは脂溶性で、油と一緒に摂取すると吸収率がアップします!また、鮭の赤色の身に含まれる“アスタキサンチン”は天然の色素で、強い抗酸化作用があり、老化防止や美肌に良いといわれています

挿絵

>>強い抗酸化作用ってどれくらいの強さなんですか?
アスタキサンチンの抗酸化作用※1の強さは、β-カロテンの約5倍、CoQ10の約800倍、ビタミンCの約6000倍※2ともいわれており、体のさび(酸化)を防ぐ、動脈硬化を防ぐなどの働きがあります。
※1 毒性の強い「一重項酸素」と呼ばれる活性酸素を消去する力
※2 Y.Nishida. E.Yamashita. W.Miki. Carotenoid Science.11.16-20(2007)


>>「はらこめし」におすすめの副菜はありますか?
はらこめしは油を使わないヘルシー料理なので、鮭に含まれるビタミンが効率良く吸収できるよう一緒に油を少し取れる副菜に炒め物や揚げ物などを組み合わせてみてください。青菜の炒め物やその時期の旬の野菜の天ぷらをおすすめします!

また、油ではなく、さまざまな食材を取り入れることに焦点を当てると、宮城県のご当地メニューで有名な「芋煮」もおすすめです!お隣の山形県の芋煮は醬油ベースに牛肉、里芋、ネギなどのシンプルなものですが、宮城県の芋煮は味噌ベースに豚肉、里芋、ごぼう、白菜、大根など具沢山なのが特徴です。こちらも秋になると山形風か宮城風、どちらを食べるかが討論になる、秋のご当地メニューです。野菜もたくさん取れて身体も温まる宮城の芋煮、はらこめしと一緒にいかがでしょうか。


>>栄養バランスの整え方

栄養バランスの整え方

栄養のバランスがとれた献立を考えることは難しいと思われがちですが、主食、主菜、副菜を揃えて、さまざまな調理法や食材を使うことで自然とバランスも整ってきます。今回の場合ですと、主食にご飯、主菜に鮭を使っていますが、副菜となるものはありません。煮る料理なので、炒め物や揚げ物の料理をプラスするといった感じです。野菜不足解消の為、副菜は2品くらいあるといいと思います。2品とも油を使うと高カロリーになってしまうので、どちらか一つはお浸しや酢の物、芋煮のような具沢山の汁物でもいいですね。
一日の中で乳製品や果物も取り入れましょう。

>>最後に、この記事を読んでくださっている皆さまへ一言お願いします!
今回は宮城県の秋の大人気ご当地メニュー「はらこめし」をご紹介しました。駅弁などでご存知の方も多いと思いますが、実は簡単に作ることができます。海外産も含め、年中手に入る鮭ですが、宮城県は養殖銀鮭発祥の地であり、生産量も全国第一位!
ぜひ、おうちでもお試しください。

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ぜひ日々の健康維持のヒントに、見てみてください!

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次回のご当地料理もお楽しみに!

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