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BEYOOOOONDS沖縄公演。「朝陽と夕陽」

上昇気運真っ最中のオチャノーマの翌日のビヨーンズ沖縄公演、結論から言うと大変に素晴らしいライブだった。

コザ、「音市場」

ただ、そこには「夕陽の美しさ」を感じたのであった。

太陽か沈む直接の目も眩む程の黄金色の輝き、、、

『都営大江戸線の六本木駅で抱きしめて』では、
一岡さんの唯一無二のハスキーボイスを思い出し、
「幸せだったあの頃(2019年の夏から年末)」が走馬灯の様に脳裏を巡り、涙が止まらなかった。

そして衝撃のデビュー曲『ニッポンのDNA』が見せてくれた眩しい未来は、いつの間にかセピア色のノスタルジックな美しさに変わっていた。

もう一度言うが、大変に素晴らしいライブだった。

見事な「完成度」であった。

そしてアイドル(ハロプロ)にとって「完成」は「終焉」なのだ。

例えば、アイドル史上最強の名を欲しいままにした「銀河系軍団」オリジナルJuice=Juiceも、宇宙の頂点に君臨しながらも、その終焉は呆気無かった。

そして「アイドル(ハロプロ)」というのは、
こうやって輪廻転生を繰り返して行くのだ、
と痛切に感じた。

そんな、「宇宙の摂理」を垣間見たライブであった。

そして、これを言うのは身を切る様に切ないが、
「例の世界的珍騒動」がビヨーンズのアイドルとしての全盛期を奪ってしまったのだ。

それはまるで、ベトナム戦争に反対し徴兵拒否したモハメド・アリが、全盛期を迎えようとしたその時にチャンピオンを剥奪され、3年間のブランクを強いられた悲劇を完全に彷彿とさせる。

あ!そうだ!

モハメド・アリがリングに復帰後、そのブランクを世界中が悲観していた中、アフリカのザイールで最強王者ジョージ・フォアマン相手に起こした大逆転劇「キンシャサの奇跡」をビヨーンズも起こすのだ!

アリvsフォアマン「キンシャサの奇跡」

一岡さんが志半ばで倒れ、山﨑夢羽がこれから卒業し、今日のライブも二人が体調不良と、
パフォーマンスの完成度と裏腹に、グループの状態はボロボロである。

そんな窮地が逆に力を呼ぶのだ。

今こそ「キンシャサの奇跡」を!

アイドルが奏でる「ブルース」を!!

彼女たちなら出来る!!!

夕暮れのコザ「ゲート通り」

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