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渡邉有
2023年4月29日 16:51
坂東眞砂子さんの長編ホラー小説です。2001年に天海祐希さん主演で映画化されています。20年以上前なのか…。先に映画を見てから原作を読みました。原作の方が全然面白かったです。先日までkindleUnlimitedで読み放題になっていたので、うっわ懐かしい〜と思い再読しました。高知県の山里に住む「犬神筋」の血筋、坊之宮一族にまつわる物語です。その集落では表面上は穏やかに暮らしていま
2023年4月25日 17:37
病院の待ち時間に青空文庫で読みました。田辺隆次さん訳です。「耳なし芳一」と並んで有名なこちらの作品、今更ですがはじめて読みました。こういうお話だったのか……。ザ!日本昔ばなし〜!ですね。木こりを生業としている茂作と年季奉公人である18歳の少年巳之吉は、ある大層寒い晩、仕事帰りに大吹雪にあいます。河を渡れないので家に帰れず、船渡り守の小屋で一晩を過ごすことになります。夜中、巳之吉は白装
2023年4月19日 16:39
夢野久作の短編集(ショートショート集なのかな?)です。20編の超短編で構成されています。タイトル通り「田舎の事件」ばかりが書かれています。夢野久作が故郷の九州地方で実際に見聞きした出来事をモチーフにした作品のようです。青空文庫のおすすめ50に入っていてびっくりしました。 短いのですぐ読めるのですが、非常に満腹感を得られる作品です。おそるおそる再読したのですが、やっぱりお腹いっぱいです……
2023年4月17日 15:49
以前青空文庫で読んで、いいなと思った作品です。鋭い感覚で「心の風景」を叙情的に描いていています。その中には話の筋などないように思います。町の様子や、そこで出会った人の様子を自己投影している感じなんですかね……。「視ること、それはもうなにかなのだ。自分の魂の一部分或ひは全部がそれに乗り移ることなのだ」とあります。すごいセリフですね。主人公、喬(たかし)は悪い病気を女性から得てしまい、陰鬱な気
2023年4月9日 20:52
ジャンプコミックスから刊行されている漫画「終わりのセラフ」を25巻まで読みました。現在も連載中で29巻まで発売されてるみたいです。原作は小説なのかな?なっかなか奥深い設定と世界観で物語が進行します。伏線が至るところに散りばめられていて非常に難解です。ですが、少年漫画ならではの展開といいますか、友情と仲間を大切にする、単純ではあるけれども能力は高い主人公が未来を切り拓いていく王道ストーリーなの