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漫画 終わりのセラフを読んで

ジャンプコミックスから刊行されている漫画「終わりのセラフ」を25巻まで読みました。現在も連載中で29巻まで発売されてるみたいです。

原作は小説なのかな?なっかなか奥深い設定と世界観で物語が進行します。伏線が至るところに散りばめられていて非常に難解です。
ですが、少年漫画ならではの展開といいますか、友情と仲間を大切にする、単純ではあるけれども能力は高い主人公が未来を切り拓いていく王道ストーリーなのがとても魅力的ですね。
すごく面白かったです。

私は少年漫画が大好きです。そして、黒髪でクールなサブキャラにいつも惹かれてしまいます……鬼滅の刃の冨岡さんとか呪術廻戦の伏黒とかね。
最近の少年漫画は王道ストーリーを守りつつ心の内面を深くえぐる作品が多くていいですね。

終わりのセラフの舞台は吸血鬼に占領された近未来の日本でして、日本帝鬼軍は吸血鬼に対抗するために禁忌の呪術に手を出します。鬼呪装備という、鬼が宿る武器を用いて、自らの心の欲望を餌にして、鬼の力を借りて戦うのです。
(間違ってたらごめんなさい…なんせ難しいのです)

心に鬼を飼って、心の一番弱い所に存在する醜い欲望をさらけ出して、それを鬼に食わせれば食わせるほど強くなるのですが、その欲望を制御出来なくなると完全に鬼に乗っ取られてしまうのです。
これを使いこなすって、相当精神力を消耗すると思うんですよ。だって強く純粋な欲望と、自己制御を同時に使いこなさなきゃいけないんだもの。なので、黒鬼(強い鬼)の鬼呪装備を持つ軍人はかなり稀有で優秀な人材として描かれています。

この作品を読んで、私は、
自分の魂の底からの「欲望」ってなんだろう?と改めて考えました。

つい先日、職場の健康診断で、胸部レントゲンで「要精査」となりました。肺結節があったのです。つまり肺に白い影が写っていたというやつです。
その時、まさかとは思うけれど、肺がんだったらどうしようと思いました。
結果、胸部CT検査をして特に異常はなかったのですが、結果を知るまでの間、色んな考えが頭をよぎりました。もし本当に肺がんだった場合についてなど。

医療従事者なので、もし本当に肺がんだった場合どうなるのかをかなり具体的に想像出来ました。
その時、「魂の底からの欲望」を意識しました。ようは余命を考えるような状態になったとき、その時自分は何をしたいかということです。相当自分勝手な醜い欲望が出てきてびっくりしました。でもその醜い欲望こそ、私の魂の底からの素直な願いなのだろうなと思いました。
欲望のままに生きるのは気分がいいのだろうなと思います。そのように生きるのも、それは全然ありだと思います。けれども、そのせいで誰かが悲しい思いをするのはやっぱり良くないですよね。私は日本で社会生活を営む宇宙人なので、国民の三大義務(勤労、納税、教育ってやつね)を行わなければなりません。
そんななかでもなるべく自分の魂の声を聞いてあげて、無理のない範囲でその欲望を叶えてあげたいと思います。


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