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7/8(金)「飯田と井上の新・経済教養シリーズ」初の有観客開催! 過去のシリーズ(#1〜5)をご紹介

こんにちは、ゲンロンの堀内です。
暑いですね。夏はハンディ扇風機が手放せないほど、暑さが苦手です。

オフィスから食事に出るときも、なるべく外を歩きたくなくて、もっぱらいちばん近い距離にあるスリランカ料理屋さんに入ってしまいます。野菜たっぷりのカレープレートが美味しいのも、ついつい足を運んでしまう理由なのですが。

スリランカ食堂「ARALIYA LANKA」さんのランチプレート。美味しいです!

最近スリランカといえば、首相が「国が破産した」と述べ、深刻な財政危機が長期化する見通しを示したことが話題になっています。
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが長期化し、さらにロシアによるウクライナ侵攻によって、世界経済の混乱は止まりません。
今度の参議院選挙でも、生活を直撃する物価上昇や円安への対策は大きな争点になっています。

ゲンロンカフェでは、参院選投開票日の直前の7月8日(金)に、経済学者の飯田泰之さんと井上智洋さんによる人気企画「飯田と井上の新・経済教養シリーズ」の第6弾「経済学はインフレをどう捉えてきたか──戦時下の世界経済を考える」を開催します。

コロナ禍で初めての緊急事態宣言が発令された2020年4月に第1弾が行われた本シリーズは、じつは今回が初の有観客開催。いつも闊達な議論を交わすおふたりに直接、経済についての質問や疑問を投げかけるチャンスです。
時事的な経済問題についてはもちろん、東浩紀が『文藝春秋』2022年5月号に寄稿した論考「ハラリと落合陽一──シンギュラリティ批判」の話題から、コロナ禍で関心が高まるBI(ベーシックインカム)とテクノロジーについてなど、長期的な視野に立ったダイナミックな議論も行われる予定です。

シラスとニコニコ生放送での配信もありますが、初めての有観客開催ですので、ぜひ会場のゲンロンカフェまで足をお運びください。

じつは「飯田と井上の新・経済教養シリーズ」の過去5回は、ゲンロンαでイベントのレポート記事を無料掲載しているほか、Vimeoでアーカイブ動画を公開しています。本記事では、今回のイベントに先立ち、過去のシリーズ回をご紹介します。


第1弾「世界恐慌は起こるのか? パンデミック下/以後の経済政策総点検!!!」(2020年4月14日開催)

未曾有のパンデミックに見舞われたにもかかわらず、日本の経済対策が「平常時フレーム」で進められていると警鐘を鳴らす飯田さん。急場の対策として、井上さんは一律の現金給付を提言しますが、日本社会の「正しさへの執着」がそれを拒んでいると分析します。
後半からは東浩紀も参加し、コロナ禍の社会問題について話題が多岐に展開。MMT(現代貨幣理論)からベーシック・インカム、富の再分配をめぐるナショナリズムの本質まで、幅広く議論が交わされ、5時間を超える白熱のイベントとなりました。


第2弾「いまあらためて、貨幣とはなにか?──『教養のための経済学 超ブックガイド88』刊行記念イベント」(2020年7月21日開催)

飯田さんと井上さんに加え、理論経済学を専門とする立命館大学教授の松尾匡さんの3人が編者となった『教養のための経済学 超ブックガイド88』(亜紀書房)の刊行記念イベント。3人に同書の内容を掘り下げていただきながら、そもそも「貨幣とはなにか」について徹底討論しました。
本イベントでは、さまざまな「経済の考え方」についても多くご紹介をいただいています。われわれが日々直面する問題に対して、経済学的な知見から得られることは少なくありません。経済学に馴染みのない皆さんにこそ、ぜひアーカイブをご覧いただきたいです。


第3弾「経済学は格差をどのように捉えてきたか──コロナショックとこれからの世界経済」(2020年11月24日開催)

第3弾でおふたりが議論したのは「格差」について。そもそも格差をどこまで経済学の問題として扱えるのか。誰かが損をし、誰かが得をするのをどう調停するかは、政治の問題になってしまうのではないか。
飯田さんは、格差の是正には政治的なコストがかかるからこそ、是正への取り組みが経済全体をどのように変化させるかを分析することが、経済学にできることではないかと述べます。経済学の歴史をひもときながら現代社会における格差の特徴を分析し、井上さんからはベーシック・インカムの有効性についての提言が行われるなど、刺激的な議論が交わされました。


第4弾「無料は本当に世界をよくするのか? 貨幣と労働の謎に迫る新・経済哲学対話!」(2020年12月26日開催)

広告モデルによる無料サービスに満ちあふれた現代。はたして、無料であることは公共的で、世界をよくするのか。無料を是とする見方に異議を唱え、有料の配信プラットフォーム「シラス」をリリースしたばかりの東浩紀が、飯田さんと井上さんのおふたりと激論。
本座談会は、2021年9月に刊行された『ゲンロン12』の特集「無料とはなにか」に掲載。その一部をゲンロンαで無料公開しています。ぜひお読みください。


第5弾「所得倍増は可能か?──日本経済はどこへ行くのか」(2021年10月28日開催)

第5弾が行われたのは、2021年の衆議院総選挙の投開票日直前。岸田文雄首相が唱えた「資産所得倍増」や「新しい資本主義」、各党の政権公約、緊縮/反緊縮政策の是非などについて、おふたりの鋭い分析による濃密な議論が交わされました。
さらに、イベント開始から3時間が経過したところで、東浩紀が乱入。衆院選をめぐって議論はますます白熱し、野党共闘の見通しや国政の動向、言論人のあり方などについて幅広く語り合いました。


物価高の時流にも関わらず、ゲンロンカフェは6月から入場料の大幅値下げを断行しています。

いままで配信でしかご覧いただけなかった「飯田と井上の新・経済教養シリーズ」ですが、7月8日(金)開催の第6弾は初めての有観客開催です。

ぜひ、五反田のゲンロンカフェにいらしてください! お待ちしています!


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