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73歳父の小説

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73歳になる父親が小説を書いている。 仕事は飛行機の整備士だったのだけど、定年後も宅検に合格したり、旅行業務取扱管理者という資格も取った。 再就職に必要だからというわけではない。…
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【73歳父の小説】あのころ⑦粉末ジュースのころ

【73歳父の小説】あのころ⑦粉末ジュースのころ

73歳になる父親が趣味で小説を書いている。
今回は、粉のまま口に流し込むとむせる粉末ジュースの話。
(飲み方間違ってる?)

あのころシリーズはこちら

あのころ⑦粉末ジュースのころ ポール守谷(著)

夏の暑い日冷えた一杯のジュースは体のほてりを少しは沈めてくれリフレッシュしてくれます。
ジュースと言うと自販機のたくさんの缶ジュース、紙パックの物。
それにスーパーやコンビニのペットボトルのフレッ

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【73歳父の小説】あのころ⑥百めのころ

【73歳父の小説】あのころ⑥百めのころ

73歳になる父親が趣味で小説を書いている。

今回は、昔の単位の話。短くて読みやすいです。

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あのころ⑥百めのころ ポール守谷(著)

メートル法が施行された昭和35年頃までは重さを表す単位に「もんめ」(=匁、モンメ)を使っていました。

一貫め、百めというように。
「昆布の佃煮百めくれやあ。」と言う風にです。
お菓子も量り売り。
ほとんどの食料品がそうでした。
段ボー

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【73歳父の小説】あのころ⑤オーレンのころ

【73歳父の小説】あのころ⑤オーレンのころ

73歳になる父親が趣味で小説を書いている。

今更になって、父がどんなことを思って、どういうふうに生きていたのかが、わかって嬉しくなった。
それと共に、もっと早く読んであげればよかった、とも思った。
ちなみに父は元気である。

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あのころ⑤オーレンのころ ポール守谷(著)

お腹が痛くなっても、小さい頃はしょっちゅうお腹こわしていた気がしますが、お医者さんに行くと言う事が

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【73歳父の小説】あのころ④キュウシチのころ

【73歳父の小説】あのころ④キュウシチのころ

73歳になる父親が趣味で小説を書いている。

ちょこちょこいろんな賞に応募したりしているようだが、なかなか多くの人に読まれていないようなので、せっかくなので私がnoteに置いてあげることにした。

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あのころ④キュウシチのころ ポール守谷(著)

「キュウシチ」とか「キュウハン」とか「トモン」とか。
これは町の靴屋さんでの、運動靴選びの時の会話でした。
「今までキュウハン

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【73歳父の小説】あのころ③げたすけーとのころ

【73歳父の小説】あのころ③げたすけーとのころ

73歳になる父親が趣味で小説を書いている。

ちょこちょこいろんな賞に応募したりしているようだが、なかなか多くの人に読まれていないようなので、せっかくなので私がnoteに置いてあげることにした。

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あのころ③げたすけーとのころ ポール守谷(著)

信州諏訪の冬は寒い。
スキー場が沢山あり多くのスキー客が東京から夜行の汽車に乗り訪れる。

近くの大都市諏訪下諏訪岡谷に面す

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【73歳父の小説】あのころ②トムとスシエのころ

【73歳父の小説】あのころ②トムとスシエのころ

73歳になる父親が趣味で小説を書いている。

ちょこちょこいろんな賞に応募したりしているようだが、なかなか多くの人に読まれていないようなので、せっかくなので私がnoteに置いてあげることにした。

あのころシリーズはこちら

あのころ②トムとすしえのころ ポール守谷(著)中学で英語の科目が増えました。
中一で初めて英語の教科書を手にした時、みんな大きな興味と共に大きな不安がよぎったことでしょう。

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【73歳父の小説】あのころ①初めに

【73歳父の小説】あのころ①初めに

73歳になる父親が小説を書いている。
仕事は飛行機の整備士だったのだけど、定年後も宅検に合格したり、旅行業務取扱管理者という資格も取った。
再就職に必要だからというわけではない。

ちょこちょこいろんな賞に応募したりしているようだが、なかなか多くの人に読まれていないようなので、せっかくなので私がnoteに置いてあげることにした。

あのころ ①初めに ポール守谷(著)今ではもう大昔の話になったが、

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【73歳父の小説】グランパドドゥ

【73歳父の小説】グランパドドゥ

73歳になる父親が小説を書いている。
仕事は飛行機の整備士だったのだけど、定年後も宅検に合格したり、旅行業務取扱管理者という資格も取った。
再就職に必要だからというわけではない。

ちょこちょこいろんな賞に応募したりしているようだが、なかなか多くの人に読まれていないようなので、せっかくなので私がnoteに置いてあげることにした。

「グランパドドウ」 ポール守谷(著)三十年も連れ添ったの夫 仁科長

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【73歳父の小説】はがき文通

【73歳父の小説】はがき文通

前回父の小説を載せたら意外と好評だったので、第二弾を載せようと思う。今回はエッセイです!(短いので安心してください)

多くの人が読んでくれるのであれば嬉しいです。

「はがき文通」 ポール守谷(著) 

 自分は73歳、今。
二年前まで、航空会社の先輩同僚と再雇用で格納庫のご案内をいたしてました。
定年してその後同じ職場の同年輩の友とはコロナの影響がありなかなか会えなくなりました。
で、季節のお

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