就活最前線!IT企業の人気ランキングを14年分追って見えてきたトレンドとは?
メタバース、ChatGPT、web3など新しいテクノロジーが次々と生まれるIT業界。この変化の激しい業界において、人気企業のトレンドはどのように変化してきたのでしょうか?
今回は、楽天が毎年調査している「IT業界新卒就職人気企業ランキング」を使って、就活生が選ぶ人気企業の傾向を調べてみました。
付録として人気企業150社の順位表も掲載しています。気になる企業がある方、かつて就活生だった方も是非ご覧ください。
デジタル人材のニーズは右肩上がり
こちらは、全国の求人情報のうちデジタル人材求人の占める割合を示したものです。
2019年1月時点では6%だったのが、2023年8月時点では15.6%と右肩上がりの傾向となっています。
デジタル人材の需要は年々高まっているといえそうです。
ではそんなデジタル人材を志す就活生にとって、どんな企業が人気なのでしょうか。
NTTデータが14年連続1位。Skyが人気急上昇
こちらは、楽天みん就が2010年から毎年調査している「IT業界新卒就職人気企業ランキング」について、現在までのトップ10の推移をグラフにしたものです。
まず注目すべきはNTTデータでしょう。
この調査が始まって以来14年間、常に1位。多くの就活生にとって憧れの企業であり続けていることがうかがえます。NTTデータとしてのブランドがあり、他社ではできないような大きな仕事ができるのが魅力なようです。
また、富士通、楽天グループも10位圏内を常にキープしており、人気企業の常連であることがわかります。
注目したのは今年3位のSkyと5位のSCSK。
Skyは藤原竜也さん、SCSKは今田美桜さんを起用したCMで有名ですよね。
特にSkyは藤原さんを起用した2015年以降、人気がグングン上がっているように見えます(付録「IT企業150社順位表」を参照)。
知名度アップという点においてタレントを起用したCMは絶大な効果がありそうです。
一方、2010年に4位だったNTTコミュニケーションズは2023年には95位にまでランクダウン。これは2022年にNTTコミュニケーションズがNTTドコモの子会社として再編された影響と思われます。
ランキングをアニメーションにもしてみました。
1位を除いて、順位が忙しく入れ替わってることがわかります。
動きを加えることで、逆に一切動かないNTTデータの圧倒的強さが際立ちますね。
別サイト(flourish)にてトップ20のダッシュボードも公開しました。興味があればこちらもご覧ください。
独立系SIerとユーザ系SIerが躍進、ITメーカーは人気下降?
ひとえにIT業界といっても種類はさまざま。企業によって強みとしている分野も違い、同じIT業界でも仕事の内容は大きく異なります。
そこで、2010年と現在で人気の分野がどのように変わったのかを比較してみました。
こちらは2010年と2023年の人気企業トップ20の分野内訳を比較した図です。
13年前と比べると「ITメーカー」「ITメーカー系SIer」「通信系」が減少し、「ユーザ系SIer」「独立系SIer」が増加していることがわかります。
ITメーカーは電機メーカーとしての側面も持っている企業も多いので、昨今の家電事業の縮小・撤退のイメージがITメーカーとしての人気にも影響しているのかもしれません。
まとめ
ランキングは単独で眺めても面白いですが、時系列に繋ぐことでまた違った側面が見えてきますね。次もNTTデータが1位になるのか、他の企業が風穴を開けるのか、これからが楽しみです。
ちなみに私が就活生だったころは、2ちゃんねるに誰が貼ったかわからない謎の指標「SI偏差値ランキング」を見てエントリーに勤んでました。
まぁ人気企業に入ることが大事じゃないですからね。どこに入社するかよりも、そこで何を成すかが重要だと思います。
え?私?
何か成したのかって?
。。。。
いやいや、これから成すんですよ(キリッ)
★付録 IT企業150社順位表
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