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遅 く 起 き た 日 曜 日 に い つ も の 自 分 じ ゃ な い ほ う を 選 ぶ 。 ス ズ キ ナ オ さ ん 著

またまた、素敵な本との出逢いがありました。
これだから、図書館での本との出会いはやめられないッ!て感じです。
本屋さんには基本、新作しか置いてないものね。(私の住んでるところはどちらかというと田舎なので、どこの本屋さんでも限られた本しか置いていないのです)

読み心地の良かった本について文章を綴れる昼下がりって最高です。
コタツの上にはタリーズの「甘くないラテ コーヒーとミルク」があります。これも最高。

この日のつぶやきに5冊の本を載せたのですが(読む前)

この日は図書館でのピンときた本との出会いが豊作な日で。
木皿さんとゆうみりさんは狙って借りたけど、今日紹介するスズキナオさんの本とは「目が合った」て感じで。読まなきゃ!て、なったんだよね。
タイトルがまず気になった。「遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ」って。なにそれ!わたしもやってみようかな。たのしそ~!で、どうなったんだろう?!みたいな。
興味をそそられるタイトル・・・
そして本の中をのぞくと「海を見に行くだけの午後」「行ったことのない近所の喫茶店でコーヒーを飲む」「家の中のお気に入りポイント「俺んち絶景」を見せ合ってみる」とか、気になるタイトルが並びまくってて。
ものすっごくワクワクしたんだよね。

で、読み始めてみたら、たのしくておもしろくて。
スズキナオさんってお酒飲むのが好きなんだけど、いろーんな場所で飲んでるの。そして、日々ちいさなたのしみを探して生きてる感じがして素敵なの。特別有名な観光地に行かなくても、身近なところでハッピーになれるんだなって思ったり。あとは、自分の発想でおもしろく出来るんだなって。
あと、本を読み終えて思ったのは、お酒好きな人って飲まない人より1.5倍(いや、それ以上?)人生を楽しく生きてる感じする!て、ことでした。「飲み仲間」っていうのもうらやましい・・・

わたしが気に入った章はいくつかあるんだけど、まずはやっぱ表題の「いつもの自分じゃないほうを選ぶ」かな。著者のスズキナオさんは「今日は”じゃないほう”ばっかりを選ぶ自分になってみるぞ」と決意し、とある一日を始める。いつも利用する方面「じゃないほう」行きの電車に乗り、いつもは降りない駅で降り、いろいろお店がある方「じゃないほう」へ進む。いつもは選ぶうどん屋さんを選ばず、インド料理屋に入り、インドカレーを美味しく食べる。スーパーでいつもは買うお酒を買わずにレモンティーを買い、甘いものは普段買わないのにアイス最中を買ってみる。そして、そろそろ戻ろうかな、と思ったけど、不安な方向へ進んでみる。そうしたら淀川の土手に出たのでしばらく歩き、芝生の広場のベンチで缶チューハイを飲む。で、結局家に帰ってから「特に目的地を決めず出発して、川沿いをチューハイを飲みながら歩いて帰ってきた」という一日っていつもの自分と同じだな。って気づくんだよね。でもなんだかその一連の流れが愛しい・・というか、かわいくて和んだのでした。いいないいな、わたしも同じようなことやってみたい!って思った。(やってみたらまたnoteに記事をUPしようと思います。「じゃないほう」の自分ってどんなだ?すでにわくわく)

そんなふうにスズキナオさんって「今日はこんなことやってみよう」って、おもしろいことを思いつく天才なんだよね。他にも、ガチャガチャマシーンからツマミが出てくる飲み会を開催する、とか、離島のデータを集約した「シマダス」という事典を開いて出てきた島に行く。とか。(このお話めちゃんこ面白かった。ひとつの島にご夫婦二人だけが住んでる島に行くの。そしてそのご夫婦はとても素敵な宿をされてるんだ。しかも私の住んでる県だった。いつか行けそう。いや、行く!)

この本を読んで、行きたい場所が増えちゃいました。
ずーっとこの本の中の世界に浸っていたかったなぁ。一緒に散歩してるみたいな気持ちになれるし。ところどころ、ぷふっと笑える。そしてちょっとホロリとくるところもある。
私の住んでる街でも気にはなってたけどまだ行ってなかったご飯屋さんやカフェがあったなぁって思って行ってみたくなったりとかもした。
自分のパートナーが、スズキナオさんみたいに「日常の中の小さなしあわせを見つけるのが好きな人」だったら素敵だなー って思ったり。でもそしたら自分がまずそうなればいいんじゃんね。ってか、もうすでにちょっとそんな気配あるか。笑 だから、一緒にたのしんでくれる人がいたらいいなって思うんだよね。

そんなスズキナオさんは、この本は2作目で、1作目が特に注目されてたみたいです。(後で知った)
「深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと」
という著書。
こちらもまた読んでみたいなーって思いました。
てか毎回タイトルがすごく気になるの。頭に残るし、「えっ?何が分かったんだろう?」って気になっちゃって。
スズキナオさんってタイトルつけるのがまたうまいんだよね。
(コピーライター系の方?)

スズキナオさんみたいな生き方とっても素敵だなー 憧れだなー
と、思ったわたし。なのでした。

本を食べ物としたら、このスズキナオさんの本こそ、お酒(わたしならチューハイ)ととびっきりの美味しい食べ物(私の場合中華料理!)に思えたな。大満足でお腹ぽんぽこぽん!ごちそうさまでした◎

そして、またあらたな本への旅へ。。
(錦鯉のエッセイ「くすぶり中年の逆襲」。一日で読んじゃった。笑)

(スズキナオさん、noteにいらっしゃったのを見つけてしまったので、記事書くのどきどきしました。笑)



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