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ピルとパフォーマンスの関係

今回は
 トレーニングやスポーツをしっかりしている
 女性には当てはまる事があるかもしれない
 ・・・だけど他の人には相談しづらい

 『スポーツと月経異常』

 のテーマで2020年に報告された
 内容についてお伝えします。

まず最初は

【体重別にみた無月経の頻度】についての報告です。
無月経とは・・・・
 正常な月経周期は25~38日です。
月経周期異常には
 ⑴無月経
 ⑵月経不順があります

 原発性無月経:18歳以上で初経をみない状態
 続発性無月経:今まであった月経が
        3か月以上停止した状態

この無月経を
 体重別でみてみると
 BMI15・・・・かなりの痩せ型の場合
        多くの人が無月経のようです。
   17・・・・まだ半数は無月経
   18~20・・無月経は20%以下
   22・・・・いわゆる標準体型では
         無月経はほぼいないようです。

次は
【競技特性別にみて無月経の頻度】
 についての報告です。

1番目に多いのは・・・審美系:体操や新体操
 これは見た目も重要な競技ですね。
 見た目重視で体重を減量して無月経に近づく事が
 月経周期の乱れとなってしまうようです。

2番目に多いのは・・・持久力系
 これは長距離など有酸素運動を行う事で
 消費エネルギーが補給されるエネルギ―を
 上回っている状況です
 マラソン選手もやせている人が多いですよね。

 どちらも標準体重よりも軽く、BMIも低く
 無月経の頻度があがってしまうようです。

このような
 エネルギー不足が無月経を引き起こしたり
 骨粗鬆症を引き起こしたりと
 痩せている事の弊害を


 【女性アスリートの3徴候】というそうです。

 過度なトレーニングによる
 健康への弊害が生涯にわたって
 影響を及ぼす可能性を考慮する必要があります。

 一生懸命取り組んでいる
 選手本人はもちろんのこと

 指導者やチームスタッフなどが
 女子アスリートの月経異常と
 競技への影響生涯にわたる
 健康リスクについて理解して
 早期に適切な介入ができることが望ましいですね。

 また、月経困難症や月経前症候群などの
 月経随伴症状や

 月経周期による心身の変化が
 コンディションに影響するアスリートは多く
 月経対策を行うことは
 パフォーマンス向上の点で
 メリットになりうると考えます。


無月経を改善するための指標としては
 ①国際オリンピック委員会
 ②アメリカスポーツ医学会
 の指標があります。

どちらも
 摂取カロリーを増やす
 体重を戻す
 ためのプロトコルなので
 参考にしてください。

こんな感じで
 アスリートとピル内服について
 ピル内服でパフォーマンスの変化があるのか
 ピルの安全性

などの話をすすめていきますので
ぜひ読んでみてください。

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