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自由が丘 ネコ日記 「クリボーは自分のテリトリーを必死に守る?」 外猫に戻ったクリボー編

ノラ子の住む世界が厳しいのは、食べ物の奪い合いだけではなく、テリトリーを守ること、自分の居場所を確保する事も大変なのです。
クリボーは生まれてからずっと、庭に出入りしています。これはうちの通いネコ最長です。2か月間の保護期間がありますが、1年と10か月にもなろうとしています。

継続して通って来れなくなる原因として、ネコのテリトリー問題があります。ごはんが出るウチを争って、ノラ子が遠征してきます。そんなノラ子たちは出会い頭に大喧嘩となります。喧嘩はだいたいオス同士です。
うちの周辺はメス猫は殆どが避妊されていて、オス猫は去勢されていない個体が殆ど。(クリボーは去勢済みです。)
近所のオス猫は本能のまま行動しています。

たまにうちのベッドで休んでます。


ネコ同士の喧嘩が起こり、勝ち負け決まって決着がつくと、それは一生その関係性は続くのだそうです。
一度負ければ、そのネコは勝ったネコに従うしかないのです。
負ければテリを明け渡す事になり、その場を離れます。
ボスだったメイさんは、2度と戻ってくることはありません。
傷を癒しに通って来ていましたが、来れなくなっています。

この夏で少し大きくなりました。


クリボーを未去勢のままリリースする事も考えましたが、喧嘩をさせないためにも、去勢はマストだと考え直しました。もちろん繁殖を止めるためでもあります。

去勢ネコは弱いと言われますが、僕はとにかく逃げ回って、怪我をしないようにとクリボーに話しています。
喧嘩さえしなければ、ねこエイズ感染もかなり避けることが出来ます。水の共有もさせていません。

本当に喧嘩しないでいられるのかは分かりません。
がしかし、今のところは大丈夫の様です。こうして通ってきています。

ごはん欲しい顔です。



ここのところ東京も大雨が続いて、外ネコ達は大変です。
クリボーはよく雨宿りにきますが、長居する事はありません。長くても1時間程度。雨の中を出て行くものですから、見送る側としても辛いものです。
そんな雨の日、外でクリボーの鳴き声がするので、急いで中に入れようとドアを開けても見当たりません。でもどこからか声が聞こえて来ます。

これ降りるのを怖がってます。


ふと見上げると給湯器の上に乗っかっていました。軒下ですので雨も当たらないし、高さもあり見渡せて安全な場所。そこに暫くいたようです。

このままクリボーは外で一生を終えるのかなと思うこともあります。外ネコの寿命を考えれば、もう半分来ました。そろそろ夜の温度が下がり始めています。また厳しい日々が訪れます。

クリボー、朝の大あくび!


サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。