Futoshi Matsuki

土地に根ざし、生きることをつくる。森と人との関係性を紡ぎ、それぞれの力を活かしあえる豊…

Futoshi Matsuki

土地に根ざし、生きることをつくる。森と人との関係性を紡ぎ、それぞれの力を活かしあえる豊かなフィールドをつくる。noteには、日々の暮らしの中で考えたあれこれや、子どもに伝えていきたいあれこれを。2024年の目標は『関係性を紡ぐ場をつくること』|#新百姓|#耶馬溪

マガジン

  • 僕らはどう生きるか。

    社会や時代が大きく変わっていくこの流れの中で、どう生き残っていくか。大きな渦に巻き込まれずに、心豊かに生きるための生存戦略。

  • 「働く」を哲学する

    これからの働き方、価値の生み出し方を考えるnote。自分はどう働きたいのか、誰のために働きたいのか、自分にとって「働く」とはそもそもなんなのか。

  • 暮らしを紡ぐ

    心地よく過ごせる暮らしをコツコツと紡いでいく。美味しいもの、好きなこと、大切にしたい時間の過ごし方など。

  • おカネ道|心豊かに生きるための経済圏

    資本主義経済がベースとなっている現代の日本で、おカネによる支配から自由になり、心豊かに日々を生きるためにはどうしたらいいのかを考えるマガジン。お金についての問いやお金との向き合い方を自分なりに少しずつ言語化してみます。(参考図書:自然の哲学)

  • 次の時代を生きる我が子へ

    父として、子どもへ伝えたいと思ったことを書き溜めていく場所。「そのとき」にちゃんと伝えられるようにするためのメモ書きのようなマガジン。子どもの写真多め。

最近の記事

自分たちのAttentionをいかに守るか。

最近ハマっている本に「新百姓宣言」という本がある。 その中で考えたいと思ったテーマがあったので、 内容のシェアと、問いを共有したい。 前後の文章や本全体で提案している生き方など、 他にも共有したいことはたくさんあるけれど、詳しくは実際に読んでみてほしい。 簡単に本を要約すると なぜ人々はこれだけ文明を発展させてきて、経済的にも物質的にも豊かになったのに、いまだに「やりたいこと」ではなく「やらねばならないこと」に追われているのだろうか。なぜ遊ぶように暮らせないのか。という問

    • この社会はまだ回し続けた方がいいのだろうか。

      人伝に聞いた話。 ある県庁職員で夫婦共働きでしている人がいるらしい。 夫婦のどちらかが退勤して、子供を迎えにいき、お世話をして寝かしつけている間に、もう片方が残業して仕事をこなす。 そして、残業を終えて帰ってきたら、 今度は交代して子どものお世話をしてた方が、残業しに戻るらしい。 それを、毎日交代でやっていると。 具体的な誰がとかも知らないけれど、 もし、そんな働き方をしている人がいるのだとしたら、 世も末だなと思ってしまった。 本当か嘘か知らないけどね。 外から

      • 7月の満月対話「時間のあり方について考えてみる」

        先月からやり始めた満月と新月の日のオンラインの対話じかん。 満月の日は、本から考えたことをテーマにあれこれ語っています。 今回は、妻が「半市場経済」という本を読んでnoteを書いてくれました。 思考を巡らせる良い時間だった。 ほんの一部ではあるけれど、手帳に書いてたメモ。 この余韻が残っている間に、 心に残っている言葉や改めて浮かんできたものを書き記しておこうと思う。 だから「子ども」の存在を大事にしたいと思っていたのか。 それぞれ、生きるために働いていたり、暮らし

        • そもそも、耶馬溪で何がしたいのか。

          いま耶馬溪でやっていることのそもそもの話。 目指してる世界は、 「次世代の子どもたちが豊かに生きれる社会」 時代によって、豊かさの指標は変わってくるので、それぞれの代で、その時代に生きる人たちが考える豊かさを子どもたちに残せたらいい。 自分がいま考える豊かさは、 日々おいしい食卓を囲めて、安全に暮らし、 共に創るたのしみを分かち合えること。 それを大人たちがやっていて、 その背中を見て、子どもたちが育ち、 100年後にも、つまり自分がいなくなった後も、 文化や風土とし

        自分たちのAttentionをいかに守るか。

        マガジン

        • 僕らはどう生きるか。
          8本
        • 「働く」を哲学する
          8本
        • 暮らしを紡ぐ
          2本
        • おカネ道|心豊かに生きるための経済圏
          5本
        • 次の時代を生きる我が子へ
          1本
        • ひととせの滞在日記
          8本

        記事

          共につくる遊びをはじめます。

          毎年、未来塾という大学生向けの人生デザイン合宿をやってきた。 これまでの教育課程の中での「他人からの評価」や「数字での評価」ではなく、自分主体で、何がやりたいのか、どうありたいのか、自分との対話が始まるイベント。 毎回スタッフを含めて、みんなの心の願いが表現される場ができてて、 自分自身も原点に立ち返ることができていた。 一方で、 自分のありたい姿とか、理想の暮らしとか、生き方とか、そういうものが見えてきたとしても、社会システムはそうなっていないことに、理想と現実のギャッ

          共につくる遊びをはじめます。

          心地のいい風が吹く家にしよう。

          暖かくなって、緑が濃くなってきた。 もうすぐ夏至になる。いよいよ本格的に夏が始まってきた。 森の勢いが増す一方、 クズなどの蔦植物もまた勢いを増して、木々に絡みついている。 見るからに鬱蒼としていて、 決して心地いい風景ではない。 大地の再生で聞いた話だけれど、 このクズもまた、単なる厄介者ではなく、自然の中で役割を持って生きているらしい。 森の植物が密集したり、風通しが悪くなると、 クズのような蔦植物が伸びてくる。 そのうち、太陽の光や木々のエネルギーを奪い取って、

          心地のいい風が吹く家にしよう。

          雇用を生み出すことは、幸せな人を増やしているのだろうか

          雇用を生み出すことは、 会社の存在意義の一つだと思う。 そこで働く人を増やし、 経済を回し、人々の収入源をつくることで、 そこに関わる人が暮らし、生きていくことができる。 いまの社会では収入があること=暮らすことに直結しているから、 大変ありがたいものだと思う。 実際、給与をもらいながら、ありがたく思っている。 一方で、 時給単位で働く、非正規雇用で働くことが、 いいことだとは思っていない。 続けることで、暮らしが豊かになるならまだしも、 収入が上がらないのに、税金や

          雇用を生み出すことは、幸せな人を増やしているのだろうか

          薪火のある暮らしvol.1「灰の活用方法」

          薪火のある暮らしvol.1「灰の活用方法」

          仕事脳であればあるほど、子どもが居づらくなる。

          ここ1週間くらいは補助金申請書類とか、事業計画とか、収支計画とかを考えることが多かった。 タスクもたくさんあるから、 効率的に、能率的に動かないといけない。 自分の中にその流れができてきたら、 それはそれで楽しいというか、充実してると思う。やれるだけの日々を送れてたら自己満足感はそう低くはない。 なかったけれども。 子どもの存在は、タスクや時間管理、仕事の能率などという資本主義的価値観を完全に上書きしてきた。 そんなんじゃないと。 資本主義が考え方や日々の行動選択に

          仕事脳であればあるほど、子どもが居づらくなる。

          【はじめに】オンラインコミュニティで大事にしたいこと。

          オンラインのコミュニティをまたやり始めるにあたって、 大事にしていきたいことを書いてみました。 また増えていくかもしれないけれど、とりあえず5つ。 1. 未完成のまま表現できる場であること不特定多数に発信できてしまうSNSは、 誰がどう見てるかわからなくて気を遣ってしまう。 ここでは、クローズドで、お互いの人生を知っている人たちだからこそ、 まとまってなくても、意味なんてなくても、 未完成のまま言葉にできる安心感のある場であってほしい。 いつも教室で顔を合わせていた友

          【はじめに】オンラインコミュニティで大事にしたいこと。

          誰とともに生きるか。

          冒頭からいきなりだけれど、 やっぱり豊かに生きていくために一番大事なのは、 「誰とともに生きるか」ということだと思う。 暮らしをつくるシェアハウスhitotoseという名で シェアハウスを4年間やっていろんな関係性の輪が広がった。 いま4年間のアルバムを作ろうと写真を整理しながら見返しているのだけれど、いろんな人たちと、ともに食卓を囲み、働き、遊び、暮らしている風景が何よりも大事だった。 一年前、お金のことだったり、仕事のことだったり、 いろんな要因があって、一度シェアハ

          誰とともに生きるか。

          「模倣」は「解釈」を加えてオリジナルになる。

          今の社会はいろんな情報に溢れているから、 いいなと思ったことも、やりたくないと思ったことも、 多様な選択肢がある。 とくにSNSで見える世界には、 魅力的に感じる生き方も多様にあるだろう。 「多様性がある社会」 といえば、一言だし、いいように聞こえるけれど、 一方で、選択肢があり過ぎることで、 どうすればいいのか、息苦しさを感じている人もいると思う。 そんな社会で、 自分の人生を考えるとき、 いいなと思った場所に行ってみたり、 いいなと思った人を真似てみたり、 いいなと

          「模倣」は「解釈」を加えてオリジナルになる。

          原価率100%という贅沢

          耶馬溪でやっていることを説明すると「自給自足的な暮らしだね」と言われることもある。 でも、自給自足という言葉は、ちょっと古いというか、なんだか田舎っぽいというか。また経済社会へのアンチテーゼの文脈の中で使われることが多い気がして、個人的にはあまり好きな言葉ではない。 けれど、 移住して5年目、林業を覚えたり、米作りをやってみたり、電気工事ができるようになったり、商品開発をしてみたり。やってることだけ並べてみると、確かに、自給自足とも言えるかもしれない。 自分で色々作って、

          原価率100%という贅沢

          自然の循環、生態系システムの上に成り立つ暮らしを分かち合いたい

          たしか映画「杜人」の中で出てきた言葉だったように思う。 自分自身は大学を卒業してそのまま耶馬溪に移住してきたから、ちゃんとした就活や社会人経験というのが乏しい。 なぜ耶馬溪で生きるという選択をしたのかは振り返り始めると色々と出てきてしまうから棚に戻しておくとして、 移住して4年、シェアハウスをしながらいろんなお客さんに来てもらい。 今年の春にシェアハウスを閉じてからも、こんな山奥まで大学時代の友人たちが遊びに来てくれたりして、自分よりもちゃんと社会人をしている人たちの話を

          自然の循環、生態系システムの上に成り立つ暮らしを分かち合いたい

          自分にとってのPublicは、仕事か暮らしか。

          最近、車に乗っている時間が増えて、 車内でいろんなポッドキャストを聞いています。 今日は、 「働くことの人類学」のポッドキャストを聴きました。 仕事とは、 暮らしとは、 お金との向き合い方。 なんて、キーワードは何度も書いたり、話したりしてたけど、 この配信の中で出てきたパプアニューギニアの『公私』の話が面白かった。 公私。つまり、PublicとPrivate。 この価値観が、日本人と現地の人たちと逆って話だった。 日本の社会の場合は、 仕事、会社に行くこと、働くこ

          自分にとってのPublicは、仕事か暮らしか。

          耶馬溪で未来塾をつづけるということ。

          屋久島で 第1回環境系学生未来塾 に参加したのが、2017年の夏。 あれから5年半経って、耶馬溪で4回目の未来塾が始まろうとしています。 自分にとって未来塾は、自分の想いを言葉にできた場所。 共に人生を語れる仲間とつながった場所。 大人も同年代も、いろんな人の人生に触れた場所。 一人ひとりが違う経験をして、それぞれの想いを持って人生を生きていることを知った場所。その人生を応援したいと思った場所。 振り返ってみると、自分の人生にとって欠かせない存在になっている未来塾を、いつ

          耶馬溪で未来塾をつづけるということ。