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「親のススメ」と「自分の進路」

最近、「就活」に関する悩みを聞くことが多い。
とくに今年は、コロナによって気軽に説明会にいったり、会社訪問したりすることができなくなって、会社の雰囲気や空気感に触れることができないまま、それでもネットから情報をかき集めて人生の進路を選択しなければいけない。

ようやく見つけてきて、いいかなと思った選択肢も、価値観の違いなのか世代間のギャップなのか、一番身近な親に怪訝な顔をされてしまう。

今回は、そんな親のススメと、自分の進路について思ったことや考えたことが溢れてきて、noteを書いてみた。



これは別にどっちが正しいとかいうつもりはなくて、
進路に悩む同世代の気持ちもわかるし、
親が心配してくれている気持ちもよくわかる。


親たちは、人生の先輩、社会人の先輩として、自分たちの人生を振り返って「正解」を必死に伝えているんだと思う。

学校を卒業して、就活して、働いて、社会の中で数十年も先を生きてて、まるでこれから来る問題と答えをカンニングしていて、それを贔屓して教えてくれているような感覚なのかもしれない。

あくまで子どもの意見は尊重しつつも、苦労が少なくなるように誘導してくれている。

それは子どもに対する愛だし、今まで学費とかも払って育ててくれた親がいるということは、本当に恵まれていて、ありがたいことだと思う。



そんな親たちの(親世代の)「正解」が
「大手に行って給料もたっぷりもらってマイホームを買って、いい車乗って、好きなもの食べて、子どもも不自由なく育てていて、幸せな家庭を築いていること」
なのかな?と。確かに、これまでの正解はそうだったんだと思う。自分自身も30年早く生まれてたら、必死に大手に務めていたかもしれない。


でも、いまの時代、もはやそれが正解とは限らない社会になってきたんじゃないだろうか?
まだ肌感覚でしかなくて、明確に幸せになるための答えはないんだけれども。


誰もがスマホを手にし、あらゆる情報にアクセスしたり、発信することができ、通販や物流が発展したことでどんな山奥でも大抵のものが手に入る。
単純な事務仕事はプログラミングによってどんどん自動化され、よりクリエイティブな仕事が求められてくる。
ITが普及したことで、月額固定(サブスクリプション)で宿泊業や物のレンタル、教育など様々な分野で、様々なサービスが受けられるようにもなってきた。もはや新しいもの、高品質なものを所持している必要もなくなってきてるし、価格破壊を引き起こすイノベーションがこれからもどんどん起ころうとしている。
ものも溢れ、食も飽和し、高度経済成長の背景にあった大量生産による資源の消費が問い直され、より環境に負荷の少ない暮らしが求めらてくる。
高齢化によって厚生労働費がどんどん大きくなる一方で、少子化で人口減少が進み、国や地方自治体は税収がこれから減っていく。もしくは一人当たりの負担が大きくなる。歳入の減少や老朽化などによって、生活インフラの維持が高度化し、利用料金が大きくなっていく。
自給自足までとはいかずとも、自分たちの暮らしをある程度自分たちで回すことができるスキルが必要になってくるかも知れない。
年金の仕組みもいつまでも続くと思っている人は少ないんじゃないか。誰が辞めると言い出すかを待ちながらも払い続けている。


そんなときに、感染症も流行って密になるのは危険とされ、都会では自粛ムードが続いている。
企業ではリモートワークが推奨され、働き方も会社員だけでなく、複業やフリーランスなど多種多様になってきた。


社会はなんだか激しく変化しているのに、
「就活」は変化しないのだろうか?

もうすでに変化しているのだろうか?


人生100年時代と言われるこれからの時代で、僕たちが幸せに生きるために、豊かに暮らしていくためには

「自分たちはどう生きるか」を考え続けること。
答えも変化し続けるから、いまここの自分で、選択を続けることが大事なんだろ思う。


どうありたいのか。
何を大切にしたいのか。
何にお金を使いたいのか。
誰のために働きたいのか。
誰とともに生きたいのか。


収入の多い安定した職に就くことは、あくまで手段であり、
幸せに生きるための選択肢の一つ。

誰かのいう正解が必ずしも自分にとっての正解とか限らないかも知れない。

それも正解。
これもまた正解。

自分の人生なのだから、
自分の言葉で話せる納得感のある人生を歩んでいきたい。



どうしたらいいのかはわからないけど、
幸せに生きよう。

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