総合⼈間学から「ケア」を問う:人類・社会・個人:【公開大会シンポジウム2024、6月15日】
【総合人間学会:公開大会シンポジウム2024】6月15-16日:
学習院大学(北1号館4階401番教室)オンライン併用(ハイブリット開催)
【テーマ】:「 総合⼈間学から「ケア」を問う:人類・社会・個人 」
(企画趣旨)
「ケア」を、こんにち用いられているように、他者を気にかけ、寄り添い、援助するあらゆる営みを包括する広い意味で捉えるならば、人間における「ケア」は、「人間性」(humanity)そのものの問題だといってよい。
「ケア」する動物としての「人間」とは何なのか、という問いは、ユーラシア大陸と太平洋に挟まれた細い列島に住む1 億以上のヒトの個体が共同して作り上げた国家が、その予算の3 割以上を社会保障費に割いている現状に立てばこそ、より先鋭的に問われ得るのではないだろうか。
資本主義社会における現実の「ケア」は、少なからぬ部分が低賃金労働や家族の無償奉仕で支えられており、ヤングケアラーや介護離職、ひいてはハラスメント、虐待など多くの社会問題の焦点となっている。2023 年のノーベル経済学賞受賞者ゴールディンが分析した通り、「ケア」は男女の賃金格差をもたらす一つの根本的要因でもある。「ケア」は決して誰もが喜んでやりたいものではなく、むしろ、できるなら御免被りたい負担であるかもしれない。それでも私たちは、誰かに手を差し伸べたいと思い、あるいは誰かの手助けを期待してしまう。それは「人間」であるがゆえのことなのだろうか。
本大会シンポジウムでは以上の問題意識に立脚しつつ、「人間」における「ケア」を再考することで、「人間」の一つの特徴としての「ケア」の諸相を追求し、現実の「ケア」の諸問題を乗り越えるための手がかりをそこに探ってみたい。
(プログラム)
【特別講演】13:00~14:20(オンライン講演、質疑)
「人間にとって、ケアとは何か ―人類学・霊長学から考える」
山極 壽一さん(総合地球環境学研究所所長、京都大学名誉教授)
【シンポジウム】
14:30~18:00(会場報告とパネルディスカッション)
★ 「資本主義社会におけるケアと経済の位置取り
──「切り離し、依存しながら、否認する」」
桜井 智恵子さん(関西学院大学)
★ 「地域社会に埋め込まれたケア
——<人間的なケア>の把握に向けた予備的考察」
本多 俊貴さん(拓殖大学非常勤講師)
★「ケアから、ケアリングへ——ケアの継続が人の成長へとつながる学知」
大橋 恵美子さん(明星学園国際医療専門学校)
(コメンテーター)
・高橋 在也さん(千葉大学)
・片山 善博さん(日本福祉大学)
(司会) 蔭木 達也(学会企画担当理事)
* **参加申込み***:
以下の参加申込ページのリンク先よりお申込み下さい。
https://synthetic-anthropology-2024.peatix.com/view
1日1,000円(大会全体・両日参加で2,000円)
会員・非会員、対面・オンラインの区別はありません。
学生・減額会員のみ、1000円で両日参加が可能です。
* 問い合わせ 総合人間学会事務局
メールアドレス:contact※synthetic-anthropology.org ※(a)を@にしてお送りください。
備考:主催:総合人間学会(学会URL:http://synthetic-anthropology.org/)
*大会プログラム詳細は、学会の大会案内を参照:
http://synthetic-anthropology.org/?page_id=9
【開催概要】
開催日:2024年6月15日(土)・16日(日)
会場:学習院大学(東京)およびオンライン(Zoom)
対面会場教室:北1号館4階401番教室(両日)・北1号館3階308番教室(16日(日)のみ)参加費:1日1,000円(両日参加で2,000円)
会員・非会員、対面・オンラインの区別はありません。学生・減額会員のみ、1000円で両日参加が可能です。
【参加方法】
参加申込URL:https://synthetic-anthropology-2024.peatix.com/view
事前に上の参加申込URL(Peatix)からチケットをご購入下さい。
対面の方は当日受付でチケット画面または印刷したチケットをご提示下さい。オンラインの方は、後日御案内するZoom URLからご参加下さい。
*Peatixの利用方法でご不明点がございましたら、ヘルプページをご確認ください。
https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/44001821734/
*対面参加を予定されている方で、Peatixの利用が困難な場合は、当日現地払いも承ります。
総合人間学会:http://synthetic-anthropology.org/
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