マガジンのカバー画像

司書のおすすめ本

32
面白いと感じた本の書評リストです。
運営しているクリエイター

#本好きな人と繋がりたい

節分が近くなるたびに思い出す『おにたのぼうし』という絵本

節分が近くなるたびに思い出す『おにたのぼうし』という絵本

こんばんは、古河なつみです。
一月も明日で終わりですね。司書の仕事を辞めてからもう一ヶ月が経ったんだ、と思うとなんだか不思議な気持ちです。
司書の仕事から離れてしまった自分を励ます意味でもこのnoteを始めたので、本好きな方からスキやフォローをいただけて大変感謝しております。

さて、二月の始めには「節分」という行事がありますね。
私がこどもの頃に教科書で読んだ節分のお話で、今でも忘れられない絵本

もっとみる
大人が読んでもホロリとくる絵本『クマとこぐまのコンサート』

大人が読んでもホロリとくる絵本『クマとこぐまのコンサート』

こんにちは、古河なつみです。
司書の仕事をしていた時に、本棚へ返却された本を戻す作業(排架、または配架と呼ばれる作業)をしていると、それだけで様々な本のタイトルや表紙を目にする事になります。
ともなれば、一目見て「いつか読みたい!」と忘れられなくなってしまう本と出会うことがあります。
今回紹介するのはそう思って実際に入手できたこちらの絵本です。

『クマとこぐまのコンサート』
デイビット・リッチフ

もっとみる
図書館司書が見た本屋大賞の裏ヒット作『店長がバカすぎて』

図書館司書が見た本屋大賞の裏ヒット作『店長がバカすぎて』

こんにちは、古河なつみです。
今年の本屋大賞のノミネートが発表され「またこの季節がやって来たなぁ……」と感じます。

私が司書として働いていた時に予約の手続きがグンと増えるのが「本屋大賞=直木賞>>芥川賞>>>その他の文学賞」という感じだったので「利用者さんの質問に素早くこたえられるようノミネートされた作品と作家さんの名前を覚えるように!」と、ある職場では小テストのようなプリントを毎回配ってくれた

もっとみる
現代海外文学のトップランナーがわかる『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』

現代海外文学のトップランナーがわかる『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』

こんばんは、古河なつみです。
以前にこのnoteで「本好きがこっそり見に行く図書館のとある「ジャンル」とは?」という記事を書いたのですが、思いのほか反響が大きかったので、この時の記事では紹介しきれなかった変わった書評集(正確には文学史・作家論というジャンルです)を一冊紹介したいと思います。

ちなみに前回の記事はこちらです↓

『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』とは?

青月社という出版社さ

もっとみる