転職ストーリー⑦外資系と日系企業の根本的な違いについて
こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、英語を教える帰国子女の、スグリンガルです。
帰国子女という立場で、日本に帰ってきてから就職して、とんでもないことになったというストーリーをご紹介します。
今現在就職活動をしているヒトに、少しでも参考になれば幸いです。
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前回は、「落ちてもいいや」の精神で面接を受けたニュース配信会社に転職したお話をしました:
さ、ここで、スグ・リン子はやっとまともな職場にありつくことができます。一応年収も安定していましたし、仕事も楽しかったからです。
「さすが、外資」と思わざるを得ないくらい、これまでの日系企業とも異なりました。福利厚生がスゴかったからです。
ジュースやお菓子は食べ飲み放題、年金は確定給付型年金*、メガネは毎年数万円の補助、有給休暇ほぼ100%消化、いや、日本の企業は外資系にかなうわけないよな~とここで感じてしまいました。
二度と日系企業には入らないと固く自分に誓いました。
*確定給付型年金:企業年金には、「①確定給付型年金」と「②確定拠出型年金」の2種類があります。「①給付(企業が従業員退職後に支払う年金)が確定しているか」、「②拠出(企業が年金基金に拠出する金額)が確定しているか」、のいずれか。①給付は支払う金額が決まっているので、運用成績がどれだけ上下しても企業が責任をもって給付してくれる、のに対して、②拠出は支払う金額だけが決まっているので、運用成績が悪ければ悪いほど従業員に支払われる金額が減っていきます。中身を考えると②より①のほうが従業員にとってはうれしい制度なのは分かりますか?
女性に優しい職場とか、子育てしやすい、とか、男性も育休とか、いろいろ日本の政府もやってるみたいですけど、本当にそういうのを追求しようと思ってるんだったら、外資系を見習ったほうがいいです。
その基準に劣る福利厚生しか提供できない日系企業で、女性へのセクハラや子育て助成、男性の育休とかそういったものが、可能になるはずがありません。
なぜかって?
だって、そういうことは、人間が余裕があって、初めて実現可能なことだからです。
会社の福利や給料に余裕がない状態で、女性の地位向上とか、子育て・介護支援とか、まず無理なんです。
男性にも女性にも初めから100%同額の給料を支払う。福利もしっかり提供する。有給休暇も100%消化を取るのが「当たり前」、こういう状況が前提として存在して初めて、子育てする人、介護する人、弱い立場の人に、みんなが優しくなれるんです。
日本の企業はこういった「前提」をなぜ作り出さないのか?
そういう体質(経営状況や経営成績も含めて)が無理ということなら、根本的に日本社会全体を変えないと、個々の日本企業に「従業員に優しい職場づくり」を求めることはムリがあります。
こんなに日本は経済大国になったのに、従業員の福利厚生では、外資系の足元にも及ばないなんて。
日本人が、「給料なら、福利厚生なら、働きやすい職場なら、外資系じゃなくて日系企業だよね」と自信をもって言えるような環境ではない、日本。
経済大国世界第2位?ウソでしょ。
と思わされたのが、この職場でした。
ここで、スグ・リン子は、8年を過ごすことになります。
あ、もちろん、ヒドイ上司はいましたよ。外資系なのに、英語が話せない上司。普通にセクハラもどきのコメントをする上司。みんな日本人の男性でしたけどw
ですが、そもそも一人の女性としてとても働きやすかったこと、そしてそもそも一定期間同じ職場にいた経験がなかったこと、それらの理由で、とりあえず、この会社に少し居座ろうということになったのでした。
ではなぜ、また会社を去ることになったのか?それは、次の話へ:
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