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#小説

100年以上もの間「クズ男」と非難され続けた『舞姫』の豊太郎を擁護する #2_1

100年以上もの間「クズ男」と非難され続けた『舞姫』の豊太郎を擁護する #2_1

第1回は夏目漱石でしたので、今回は明治の二大文豪のもう一人、森鷗外の名作『舞姫』を採り上げてみます。

『こころ』は教科書に登場するくらい馴染み深い作品ですが、こちらの『舞姫』もそれに劣らず人気がある短編小説です。『こころ』は1914年に出版されていますが、『舞姫』はさらに時代をさかのぼって1890年に世に出ています。

『舞姫』は文語体で書かれていて格調高いのですが、私たち現代人が読むには非常に

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『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ

『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ

『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ、私は元々短めのイーストボーイのスカートを腰で1回折っていた。たまに2回にすることもあったけど、基本は1回が自分にちょうどいいという暫定的な結論があった。グレーのチェックに一本細いピンクが入っているスカートが一番のお気に入りで、他にネイビーを持っていた。

『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ、私は彼氏と別れたばかりだった。中学の同級生に卒業式の

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駄目だとわかっていても、誰かに期待してしまうのは何故なのか

駄目だとわかっていても、誰かに期待してしまうのは何故なのか



深夜のLINEはなぜかいろいろ話したくなってしまう。私だけだろうか?

そういう好奇心から一度やってみたかったLINE風のコンテンツ。使ったのはTalk Makerだ。時間、間、吹き出しの長さ。それによって全然意味合いが違ってくる。

10年くらい前は声をかけられる時「携帯の番号教えて」だった。けれど、今は「LINE教えて」になった。他にもSNSはあるのに、選べれるのはLINEなのだ。友人に「

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いじめの正当化

イジメの正当化。
我ながら今の現代社会に中々挑戦的な題名をつけたものだが、僕は現代の社会倫理に喧嘩を売るつもりはない。
むしろ、イジメはダメだと、胸を張ってそう言える。
仮にイジメは正当だと言う人は、ずば抜けた阿呆か、確信を持った勇者である。
ずば抜けた阿呆とは言わずもがな、その言葉の通りずば抜けた阿呆であるが、確信を持った勇者とは何か。力の持った勇者とも言ってもいい。
その勇者とは、イジメを正当

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