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はじめまして!フリーランス会計士のタケです。監査法人→上場企業へ出向(2社)→独立、決…

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はじめまして!フリーランス会計士のタケです。監査法人→上場企業へ出向(2社)→独立、決算支援(連結、IFRS等)、業務改善、BEPS対応、勉強会など。よろしくお願いします。 ホームページはこちらです。 https://astkcpa.com/

最近の記事

出向という選択肢について

こんにちは、タケです。だいぶご無沙汰になってしまいました。 今回の日経COMEMOの投稿テーマが、私の経験にピッタリだったので、色々と書いてみようと思います。 ・何らかの形で「出向」をした経験はありますか。あなたは出向により何を得たのか、その時の経験を教えてください。私は監査法人に12年間在籍していましたが、そのうち後半6年間は一般事業会社に出向していました。2社、それぞれ約3年間在籍し、2社目の出向期間満了後に監査法人を退職し、そのまま独立という変わった経歴を持っています

    • 監査法人とのコミュニケーションについて ♯1 スケジュール感がズレてる?

      こんにちは、タケです。私は監査をする側の監査法人と、監査を受ける側の会社の経理部、両方で働いた経験があります。そこで感じた両者のコミュニケーションにおけるギャップについて書いていこうと思います。 今回は、両者のスケジュール感に対するギャップについてです。 会社の重要イベント経理部が関わる対外的なイベントとして決算発表や株主総会などがあります。 これらのイベントは基本的に役員以上の方々が説明をされるので、その方々へのインプットが非常に大事になります。 これはいわゆる社内報告な

      • EXCELファイルを作り込むことのデメリットについて考えてみた

        こんにちは、タケです。最近、SNSで、官公庁の方眼紙EXCELや、マクロがガチガチのEXCELファイルの話題を目にしました。私も仕事柄、多種多様なEXCELファイルを作ったり見たりしてきました。今回は、EXCELファイルを作り込むことによるデメリットについて書いていこうと思います。 EXCELファイルを作る目的表計算ソフトであるEXCELを使うということは、何かを集計するのが目的であることが多いです。決算業務で言えば、仕訳を集計したり、勘定科目の明細を作るのにEXCELを使

        • 相続税の申告を何件かやってみて思ったこと

          こんばんわ、タケです。私はスポットで相続税の申告業務のお手伝いをしているのですが、何件かやってみて思ったことを書いて行こうと思います。 なぜ相続税に興味を持ったか元々不動産に興味があったので、宅建士の資格は取得していたのですが、仕事に直接活かせておらず、この知識を活かす機会を探っていました。 一方、数年前に相続税の改正があり、申告対象者が大きく増加しました。相続税の申告では不動産の知識は必須であり、また、相続税の申告が今後増えていくなら、やらない手はないと思うようになり、興

        出向という選択肢について

        • 監査法人とのコミュニケーションについて ♯1 スケジュール感がズレてる?

        • EXCELファイルを作り込むことのデメリットについて考えてみた

        • 相続税の申告を何件かやってみて思ったこと

          独立してから感じた、会社に所属するメリットを考えてみました

          こんにちは、タケです。社内公募の意見投稿をした過程で、会社に所属するメリットを改めて認識したので、気付いた点を書いていきたいと思います。 独立後の収入と会社従業員との収入の違い独立すると、個人事業の売上(法人ならば自分が決めた役員報酬)が収入として入ってきます。 一方、会社従業員は、毎月給料をもらいますが、これは当然ながら会社の売上がそのまま従業員の給料に行くのではなく、少し悪い言い方をすると、会社にサヤを抜かれた後に給料をもらうことになります。ただ、サヤを抜くのはそれなり

          独立してから感じた、会社に所属するメリットを考えてみました

          社内公募制度に関する意見投稿

          こんにちは、タケです。社内公募とはちょっと違うんですが、私は一般事業会社への出向公募に応募して出向した事があります。その時の経験や感じたこと、現在に与えている影響などを書いていこうと思います。 私の経験監査法人に務めて5年ほど経った頃、一般事業会社への転職を考えていました。実際に転職活動をして、最終面接の手前まで行きましたが、社内公募による出向があり、転職しなくても一般事業会社の内部に関わることができるならそっちのほうがいいか、という気持ちで応募しました。 結果的に、物流会

          社内公募制度に関する意見投稿

          税理士と会計士の仕事の違いって何でしょう?

          こんにちは、タケです。前回の記事からの関連で、素朴な質問としてよくある税理士と会計士の違い。この質問に対してどう説明すればすんなり理解できるか考えてみました。 結論を一言で言うと、「利益を計算するのが会計士、利益から所得を出して税金を計算するのが税理士」です(法人税の話に限定)。 この一言の中に出てきた用語を数式で表すとこんな感じです。 利益=収益−費用 所得=益金−損金 税金=所得×税率 収益≒益金、費用≒損金、∴利益≒所得 (=ではなくて≒となっているところがポイント

          税理士と会計士の仕事の違いって何でしょう?

          税理士業務を会計士が行うことについて考えてみた

          こんばんは、タケです。 私は税理士資格を持っていますが、原則として税理士業務は行っておりません。この背景について書いて行こうと思います。 税理士業務による収入の特徴一般的に、税理士の顧客は中小企業が多いと言われています。そのため、一つのお客さんから多額の報酬をもらうというより、たくさんのお客さんから少しづつ報酬をもらうというスタイルが一般的です。具体的には、法人のお客さんであれば30~80万円くらいの年間報酬を頂き、数をこなすことで売上を上げていくパターンが多いです。 この

          税理士業務を会計士が行うことについて考えてみた

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか #4仕訳帳に必須の項目

          こんにちは、タケです。今回はエクセルで財務諸表を作成することを前提に、その大本となる仕訳帳にはどのような項目が必要かについて書いて行こうと思います。結論から言うと、①日付、②勘定科目、③金額、④摘要の4つは最低限必要だと考えますが、これらの4つに肉付けして書いていこうと思います。 なぜ、①日付、②勘定科目、③金額、④摘要が必要か財務諸表は、勘定科目と金額がセットで並んでいる表なので、②勘定科目と③金額が必須であることは当然と言えます。さらに、財務諸表の構成要素である各仕訳ま

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか #4仕訳帳に必須の項目

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか ♯3Excelでやってしまうには

          こんにちは、タケです。 前回は会計システムを使わずに済むと思われる事業の規模感について書きました。今回はExcelだけで記帳や決算、税務申告を行う方法を考えてみます。 すべての書類は仕訳の集計の仕方が違うだけ個人事業主は確定申告のために、財務諸表やその根拠となる総勘定元帳などを作成しなければなりません。 この財務諸表や総勘定元帳などは仕訳を集計したものに他なりません。 例えば、以下のように考える事ができます。 ・財務諸表→勘定科目毎に集計したもの ・総勘定元帳→特定の勘定

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか ♯3Excelでやってしまうには

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか #2会計システムを使わないためには

          こんにちは、タケです。 今回はどのような条件であれば、会計システムを利用せずにExcelだけで決算や税務申告までできそうかを書いていこうと思います。会計システムを利用しないということは、そのメリットを捨てることになりますので、一つ一つメリットを挙げていって、これらのメリットを捨てても大丈夫か?という視点で書いていきます。 会計システムのメリット①クレジットカード等との自動連携f社の場合は、クレジットカードや銀行口座の入出金が自動連携されることがウリですので、取引件数が多けれ

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか #2会計システムを使わないためには

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか#1

          こんばんは、タケです。だいぶご無沙汰してしまいました。 さて、私は自分の個人事業と会社の決算と税務申告のために、クラウド会計のf社の会計システムを使っています。個人事業の方は、認定アドバイザーとして無料でシステムを使わせて頂いていたのですが、来月より無料プランが廃止になるとの通知が来てしまいました。 まぁ営利企業としていつまでも無料プランにしておく訳にはいかない事情は分かりますが。。 そこで来月からどうしようかと考えていたのですが、結論としてはExcelでやってしまおうと思い

          個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか#1

          効果的かつ効率的な勉強方法#7「予習はした方がいい?」

          こんにちは、タケです。 今回は講義の前には予習をした方がいいのかどうかについて、私個人の意見を書いていきます。 講師によっては予習はしなくて良いという方もいますが、私は予習はした方がいいと考えます。かくいう私も受験生時代は予習を全くしていませんでしたが、このせいで受かるまで時間が掛かってしまったと思います。 講義中のモヤモヤ講義の流れは、一般的には、論点の頭出し→内容の説明→例題とか結論、みたいな感じで進んでいくと思います。 この順番通りに進むと、内容の説明のところまでは抽

          効果的かつ効率的な勉強方法#7「予習はした方がいい?」

          【日経新聞記事】ワクチン接種の順番について

          こんばんは、タケです。 本日の日経新聞に以下の記事が出ていました。 ワクチン「先着順見直しを」:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72174090S1A520C2EA3000/ また、先日の私見卓見でも同様の趣旨の記事が出ております。この著者の方は上の記事でも名前が出てらっしゃいますね。 ワクチン予約は抽選が最適:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71448290

          【日経新聞記事】ワクチン接種の順番について

          効果的かつ効率的な勉強方法#6「似たもの同士を比較してみよう」

          こんばんは、タケです。 勉強をしていくと、似たような項目が出てくることが良くあります。例えば、取締役と監査役ってどちらも役員なのですが、このような似たもの同士を比較しながら勉強することには色々メリットがあるかもしれない、というお話です。 覚えやすいかもしれない物事には定義がありますが、定義は「比較」をすることで際立つのではないかと思います。 例えば、人類が女性だけだったら、女性という定義は存在しなかったかもしれません。しかし、男性という存在がいることで、両者の違いをはっき

          効果的かつ効率的な勉強方法#6「似たもの同士を比較してみよう」

          効果的かつ効率的な勉強方法#5「論文の型」

          こんにちは、タケです。 会計士試験では論文式の試験がありますが、特に会社法や民法などの法律系科目を苦手にされている方は多いかもしれません。 私も、最初の頃はすごい苦手でアレルギー反応が出ていました。暗記に走りたくなる衝動に駆られます。 しかし、ある時から法律系科目を好きになっていました。なぜ好きになってきたかと言うと、論文の「型」が分かってきて、論点に対する理解も深まってきたからだと思います。 今回はこの「型」について書いていきます。 「型」とは論文式試験は、論理的なことを

          効果的かつ効率的な勉強方法#5「論文の型」