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個人事業主は会計システムを使う必要があるだろうか #2会計システムを使わないためには

こんにちは、タケです。
今回はどのような条件であれば、会計システムを利用せずにExcelだけで決算や税務申告までできそうかを書いていこうと思います。会計システムを利用しないということは、そのメリットを捨てることになりますので、一つ一つメリットを挙げていって、これらのメリットを捨てても大丈夫か?という視点で書いていきます。

会計システムのメリット①クレジットカード等との自動連携

f社の場合は、クレジットカードや銀行口座の入出金が自動連携されることがウリですので、取引件数が多ければ多いほどメリットが大きいことになります。取引件数が月50件以上であれば、自動連携の機能は大いに役立つと思いますが、それ以下でしたら手作業でも間に合うと思います。私の場合は月の取引が多くてもせいぜい20~30件ですので、この点はクリアできました。

会計システムのメリット②仕訳を入れてくれる

f社の場合は、取引内容を入力することで仕訳が自動で生成されます。このシステムを使わない場合は、自分で仕訳を作ることになりますので、どうしても簿記の最低限の知識は必要になってきてしまいます。簿記2級くらいの知識は欲しいところですが、連結会計や原価計算などの知識は不要です。
なお、M社の場合は、そもそも仕訳を入力する方式ですので、会計知識は必要ですね。f社の場合も、実際に正しい仕訳が入っているか検証する必要があるので、ある程度の会計知識は必要です(むしろその検証が面倒なのですが)。

会計システムのメリット③総勘定元帳や財務諸表などを作ってくれる

どの会計システムでも、総勘定元帳や財務諸表などを自動で作る機能があるはずです。システムを使わないのであれば、自分で総勘定元帳や財務諸表を作らなければなりませんが、Excelで仕訳をうまく集計さえできればそれほど不安に思わなくても大丈夫だと思います。むしろ自分で集計することで、システムより分かり易く直感的に見易い集計をすることもできます。この点については次回書いていきます。

会計システムのメリット④税務申告書を作ってくれる

個人の所得税を前提とすると、一番のメリットは税務申告書を作成してくれることではないでしょうか。確かに、初めて税務申告書を作成する場合には、自分で作るのはハードルが高いですが、一度できたものがあれば、次回以降はそれに倣って作成できると思います。システムを使わないで確定申告をしたことがあれば多分大丈夫です。最初はシステムで作って、これを自力で作れるかどうか考えてみて、できそうであればシステムを利用しないということを考えてみても良いと思います。
尚、一定規模以上になると消費税の申告も必要になりますが、これも一度システムを通して申告書を作れば、次回以降自力で作れるのではないかと思います。

まとめると、以下の条件を満たせば、会計システムを使わなくても自力でなんとかなると考えています。

・取引件数が月30件もない。
・簿記2級程度の知識がある。
・仕訳をExcelで集計できる。この点は次回詳しく書きます。
・税務申告書の作成が2回目以降であり、自力で作れる自信がある。

あくまで自己責任にはなってしまいますが、会計システムから解放されると、かなりストレスは軽減されます。上記の条件に当てはまる方は、会計システムを使わないという選択肢も検討に入れていいのではないかと思います。

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