見出し画像

監査法人とのコミュニケーションについて ♯1 スケジュール感がズレてる?

こんにちは、タケです。私は監査をする側の監査法人と、監査を受ける側の会社の経理部、両方で働いた経験があります。そこで感じた両者のコミュニケーションにおけるギャップについて書いていこうと思います。
今回は、両者のスケジュール感に対するギャップについてです。

会社の重要イベント

経理部が関わる対外的なイベントとして決算発表や株主総会などがあります。
これらのイベントは基本的に役員以上の方々が説明をされるので、その方々へのインプットが非常に大事になります。
これはいわゆる社内報告なのですが、会社の立場からすると、この報告は非常に重要で、ひとしきりの社内報告が終わってからの大きな数字の変更は、非常に大変な手間となります。
社内報告は、対外発表の前段階にある非常に重要なイベントと言えます(対外発表自体ももちろん重要イベントですが)。

監査法人側のスケジュール感

一方で監査法人は、監査報告書の日付までは金額の変更等は可能であるというスタンスです。もちろん建前的にはその通りなのですが、明らかに実務上、今更修正できないのに修正してくれ、というケースがあったりします(もちろん致命的なものは、どんなタイミングであっても修正しなければならないのですが)。
監査法人側は、手前にある社内報告の重要性をあまり強く意識していない可能性があります。

ギャップを埋めるには

このように会社が重要イベントだと考える社内報告を、監査法人はそのように考えておらず、監査報告書を出すまでは容易に修正可能であると考えているかもしれません。
監査法人に属する会計士の多くは、一般事業会社に勤めた経験がないので、社内手続の重要性まで想像できないのは仕方のない事なのかもしれません。
しかし、認識のズレがあるままだと、逆算して引くスケジュール感に対してズレが発生し、締切間際になって揉める可能性が出てきてしまいます。

お互い過度な信用をせず(分かってくれてるだろうとは思わない)、重要イベントの認識合わせを十分に行う必要があるのだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?