【日経新聞記事】ワクチン接種の順番について

こんばんは、タケです。
本日の日経新聞に以下の記事が出ていました。

ワクチン「先着順見直しを」：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72174090S1A520C2EA3000/

また、先日の私見卓見でも同様の趣旨の記事が出ております。この著者の方は上の記事でも名前が出てらっしゃいますね。

ワクチン予約は抽選が最適：日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71448290Y1A420C2KE8000/

現在、ワクチンの接種について、先着順による予約制となっていますが、これを抽選や割当制にしてはどうかという記事になっています。

確かに、現行の先着順では、予約の申込が殺到し、システムがパンクし、そのシステムの改修に追われるという状態のようでして、非常に非効率だし、無駄な出費が出ているなぁと感じていました。手戻りが多いですよね。

これらのトラブルは、自治体側が利用者目線に立っていないことが原因だと思います。
私は仕事で、クライアントの関係会社にアンケート調査を実施することがあるのですが、フリーフォームでの回答を依頼したところ、意図せぬ回答や回答のレベル感にバラツキがあり、再度質問したり、レベル感を合わせたりと、まとめ上げるのに大変苦労したことがあります。利用者や回答者の目線に立っていない事が原因であるという点は共通しているように感じました。

アンケート調査で言えば、回答者が答えやすく、かつ、質問者の意図に合う回答を集める必要があると考えます。
そのためには意図した選択肢から回答を選ばせることや、事前に一部の回答を埋めてしまうといった対応が必要だと気付きました。
このように回答者の目線に立って、回答しやすいように、事前に作り込む事が大事であり、結果的に手戻りが削減できますので、回答の集計の手間も大幅に減らすことができます。

ワクチン接種の問題に戻すと、予約システムはキチンと作り込んだのかもしれませんが、そもそも先着順予約ではシステムがパンクすることは目に見えていたので、利用者は多大な負担が掛かる上に、そのクレーム対応のために自治体も大きな負担が掛かります。
割当制や抽選制は発信するまでは手間ですが、発信後は手戻りもなさそうなのでスムーズに進むのではないでしょうか。「割当や抽選は平等ではない！」と主張される方もいそうですが、個人的には平等より全体の接種の早期完了や税金のムダ遣いの削減を優先した方がいいと思うんですよね。

利用者側の目線に立って、手間を惜しまず、事前にやり方を吟味することや使いやすように作り込む事が大事なんだなぁ改めて感じた記事でした。