【読書感想文】『Z世代マーケティング』
(このnoteは3分で読めます。約3,000文字)
最近、機会があってマーケティング的な仕事にも関わるようになりましたが、『そもそもマーケティングってなんだ?』という初歩的な状態でした。そこでいったんは無差別に『マーケティング』と名のついた本、『マーケティング』というジャンルに属する本を数冊読もうと決めました。その中で見つけた本が『Z世代マーケティング』でした。
このnoteでは、『Z世代マーケティング』についての読書感想を書きます。内容の要約でなく、あくまで私の感想ですのでご了承ください。主観的な感想も多くございますので皆さまの広いお心で読んでいただけますと幸いです。
【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★☆
【対象とされる読者層】
・Z世代について知りたい方
・Z世代との関り方について知りたい方
・マーケティング担当者の方
・採用担当者の方
・『Z世代とは何か』気になっているZ世代の方
『Z世代』がどういった特性を持つ世代か、というテーマだけでなく、具体性を伴った施策もいくつか紹介されていたため、バランスの良い書籍である印象でした。ページ数も全319ページで数時間で読了することができる本です。
✅1、総評
1-1、海外書籍の翻訳版であるためそのまま当てはまるものではない
本書はZ世代について書かれている書籍ですが、海外で出版された書籍を日本語訳して再出版された書籍です。Z世代についての情報が詰まっており勉強になることは間違いないのですが、海外ならではの部分がある点を考慮する必要があります。
例えば、学校のクラスの先生が生徒に対して宿題のリマインドをSnapchatを通して行うと、宿題の提出率が上がったという話が出てきます。確かに日本でもSnapchatは使われていますが、海外ほどのユーザー数はいませんし、先生がSNS上で生徒とやり取りすることに対しての目はまだまだ厳しいものがあります。
本書を読むうえでは、海外の話、もっというとおそらくアメリカでの話が中心に描かれているということを念頭において読むぐらいの距離感が適正距離に思えます。
1-2、マーケティングだけでなく採用の話まで書かれている
本書を購入した当初の目的は、Z世代へのリーチ方法としてどういったチャンネルでどういった内容が適しているかを把握することでした。仕事としては採用マーケティングチックな内容だったので、本書で得た情報を採用にどうつなげることができるかを考える必要があると考えていました。
事前に目次をよく読んでいなかったのがいけないのですが、『第3部 Z世代の「働き方」』ではZ世代に対する採用マーケティングから採用後の話まで収録されています。ここは大変参考になりました。
✅2、印象に残った内容と感想
2-1、第1部 Zたちが生きる世界
第1部は『第1章 ニューノーマルへようこそ』『第2章 「世代」を再定義する』『第3章 Z世代が見てきたもの』『第4章 スマートフォンの世界で生きる』『第5章 Z世代とお金』の5章に分かれています。
成長していく過程で見聞きしてきた世の中的なイベントはどういったものがあったのか、それがZ世代のどのような価値感につながっているのかと言うことが説明されています。
Z世代のおよその出生は1996年~2012年だと本書では紹介されています。ちなみに私は1996年生まれなのですが、早生まれであるため学年は1995年生まれの方と一緒です。その場合は、およその出生が1977年~1995年のミレニアル世代になるのですが、どちらの世代に属するのかふと疑問に思いました。
と説明されていたので、ポジティブに考えると両方の世代がなんとなくわかる人だとも自分を捉えることができるので、ある意味良かったなと思います。
2-2、第2部 最強世代を顧客化する
第2部は『第6章 Z世代のブランド構築』『第7章 Z世代の消費行動』『第8章 Z世代を優良顧客にするには』『第9章 エンゲージメント・認知・購入』の4章に分かれています。
第1部で紹介されたZ世代の価値観を受けて、その層にマーケティングしていく上でどういったことを考える必要があるのか、また、どういった方法を取る必要があるのかが説明されています。
『パーパス経営』や『MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)』が必要になってくる背景には、こういったZ世代からの影響もあるのではないかと思いました。
2-3、第3部 Z世代の「働き方」
第3部は『第10章 Z世代への正しい求人活動』『第11章 長期的戦力の採用と育成』の2章に分かれています。
Z世代を採用・雇用していく上でどういったことに注意しなければならないのか、どういったことをやっていく必要があるのかということが割と具体的に説明されています。
など、具体的調査データも示されています。私にとって今後の参考になりそうな情報が多かったのが第3部でした。
✅3、書籍紹介
※冒頭部分に記載した内容を再掲します。
【総評】
オススメ度:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★☆
【対象とされる読者層】
・Z世代について知りたい方
・Z世代との関り方について知りたい方
・マーケティング担当者の方
・採用担当者の方
・『Z世代とは何か』気になっているZ世代の方
『Z世代』がどういった特性を持つ世代か、というテーマだけでなく、具体性を伴った施策もいくつか紹介されていたため、バランスの良い書籍である印象でした。ページ数も全319ページで数時間で読了することができる本です。
過去の読書感想文はマガジンでまとめております。ぜひ読んでみてください。
✅おまけ。今後読む予定の本。
『リーダーの仮面』
盛岡で働く知人の紹介。
『本日はお日柄もよく』
盛岡で働く知人の紹介。
『日本の「運命」について語ろう』
会社の同じ部署の大先輩がオススメしてくれた本。浅田次郎の他著書『世の中それほど不平等じゃない』は『地元の図書館でレンタルして読むのがちょうどよい』とのこと。
『教養悪口本』
「悪口が言えない」という知人がネタとして読んでいた本。
『THE MODEL』
前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。
『リーダーシップ進化論』
前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。
『経営は実行』
前職の同期とご飯を食べた際にオススメしてくれた本。
皆さんもおすすめの本がありましたら、ぜひ、コメント欄で教えてください。
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