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【女子の人間関係】あの厄介な「女子ボス」の生態と、上手な付き合い方

こんにちは。
フォレスト出版の森上です。
 
女子の人間関係を、「ぶっちゃけ、めんどくさい」と思う女性は多いようです。
 
なぜか?
 
女子が3人以上集まると、発生するあるキーマンがいるからです。そのキーマンとは……、「女子ボス」です。

産業カウンセラーとして各企業や組織の現場のメンタルケアに従事しながら、個人としてもカウンセリングルームを開設し、「ハラスメントの駆け込み寺」として人間関係に悩む、多くの女性の心を救ってきた川村佳子さんは、近年、「女子ボス」によるハラスメントで悩みを抱える相談者が増えているといいます。

川村さんによると、 女子ボスは、グループや組織を仕切り、

◎いつも攻撃的な態度で、マウントをとる。
◎新人が入ってくるたびに、いじめ続ける。
◎同僚なのに、上司面する。

などなど、「女子の人間関係」を支配、コントロールします。
 
集団をより良い方向に導くべく、集団を引っ張っていくリーダーならいいのですが、リーダーという枠を超え、リーダー自身の考えや望みを最優先にしてしまい、それに逆らう者を追い詰めたり、排除する存在は、もはやリーダーではなく、「女子ボス」です。
 
川村さんいわく、女子ボスは、職場・ママ友・同級生・ご近所さん・趣味サークル……、どこにでも生息するそうです。
 
そんな「女子ボス」の生態と、嫉妬、陰口、マウンティング、集団無視……といった「女子ボス」からのめんどくさい攻撃から自分を守る方法をまとめた新刊『「女子ボス」のトリセツ』(川村佳子・著)が、7月13日(Amazonでは7月11日から先行発売)に刊行されます。そこで今回は、同書発売に先立ち、同書の「はじめに」「第1章」「目次」全文公開します。

【7/13発売】amazonで予約受付中!

はじめに

 私たち人間は、自己存在の実感を求める動物です。
「自分は価値がある人間なのだ」と実感しようとするあまり、実にいろいろな悲喜劇が演じられています。
 この言葉が表しているのは、
 自分がここに「ただ在る存在」(being)
 というだけではなく、
「何かをなしている存在」(doing)である
 という実感を得ることを求めてやまない、人間の本質的な姿なのかもしれません。
 近年、私のカウンセリングルームでも、パワーハラスメント(Power Harassment)の相談が増加傾向にあり、非常に深刻な問題だと受け止めています。
 パワーハラスメントは、厚生労働省の定義によれば、

「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」

 とされています。
 しかし、ハラスメント(Harassment)自体の定義は、いろいろな場面での「いじめ・嫌がらせ」を意味します。
 その種類はさまざまですが、他者に対する発言、行動などが本人の意図には関係なく、「相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えること」を指します。
 ハラスメントは、職場に限ったことではなく、学校やママ友同士、趣味のサークルや地域社会など、いろいろな場面で根強く存在し、大きな社会問題となっています。
特にここ数年、女性から悪質なハラスメントを受けているという相談が続いたことは、私の心のアンテナに長く引っかかっていたことでした。
 本書を書くにあたり私は、自己存在の実感を求めるあまり、ハラスメント(いじめ・嫌がらせ)をしてしまう女子を、「女子ボス」と名付けました。
 これは、少し強い言葉かもしれません。皆さんはこの言葉から、どんな人物をイメージするでしょうか?
 
 ◎いつも攻撃的な態度で、マウントをとる女子。
 ◎新人が入ってくるたびに、いじめ続ける女子。
 ◎同僚なのに、上司面する女子。

 
 3人以上の女子が集まると、リーダー格の女性が生まれます。つまり、その集団の方向性を決める立場の人です。
 そのリーダー格の存在が悪いわけではありません。男女を問わず、その集団をより良い方向に導くべく、集団を引っ張っていくうえでは欠かせない存在です。
 ただ、リーダーという枠を超え、リーダー自身の考えや望みを最優先にしてしまい、それに逆らう者を追い詰めたり、排除するようなケースが生じる場合があります。そのようなケースは、男性の集団以上に女性の集団に起こりやすい傾向にあります。
 その理由は本編で詳しく解説しますが、「女子の人間関係」のカギを握るキーパーソン。それが「女子ボス」です。
「女子ボス」が誕生した集団には、おおむね「ハラスメント」が蔓延しています。目には見えないですが、女子の人間関係を左右する強力な圧力です。
 ハラスメントは皆さんのすぐ近くに存在し、誰もが被害者になりうる可能性があります。さらには、「気づいたらハラスメントをする側に立っていた」という、加害者にもなりうる可能性もあるのです。
 本書では、ハラスメントのパターンや実際にあった相談の事例、女子ボスの正体、そして、女子ボスから身を守るための対処法を可能な限りお伝えし、悩んでいる皆さんのお役に立つことができたらと思っています。
 あなたのすぐそばに、女子ボスがいるかもしれません。本書を機に、読者の皆さんと一緒に考える機会となれば幸いです。

 第1章 「ハラスメント」はなぜ起きるのか?

ハラスメントとは何か?

 ハラスメントとは、精神的な暴力であり、嫌がらせやいじめを意味します。後ほど詳しく説明しますが、今回私は、女子ボスの特徴を大きく2つに分類し、ハラスメント特有の攻撃パターンを10の類型に分けています。
 厚生労働省では、「パワーハラスメント」の代表的な行為を6つの類型に分けています(2020年6月「パワハラ防止法」施行)。
 これらの行為は、パワハラかどうかを判断する1つの基準になりますので、この機会に1つずつ確認をしておきたいものです。
 
《パワーハラスメント6類型》
(1)暴行・傷害(身体的な攻撃)
(2)脅迫、名誉棄損、侮辱、ひどい暴言(精神的な攻撃)
(3)隔離・仲間外れ・無視(人間関係からの切り離し)
(4)業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)
(5)業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)
(6)私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)
――「厚生労働省」資料より 

ハラスメントが起きやすい職場環境5つの特徴

 厚生労働省のデータによると、令和2年度全国379カ所の総合労働相談コーナーに寄せられた相談件数は、129万782件となっています。
 このうち、民事上の個別労働紛争に関するものは27万8778件。
 これを令和元年度と比べると、相談件数は8・6%増加しています。そして、民事上の個別労働紛争の相談内容の内訳は、「いじめ・嫌がらせ」に関するものが9年連続でトップとなり、7万9190件(全体の22・8%)、他では、自己都合退職に関するものが3万9498件(同11・4%)、解雇に関するものが、3万7826件(同10・9%)などとなっています。
 つまり、相談の4件に1件は、ハラスメントにかかわる相談ということになります。
 ここでしっかりお伝えしたいことがあります。
 ハラスメントというと、加害者の資質ばかりに目を奪われがちですが、職場風土に起因することも少なくありません。
 次に挙げる職場は、ハラスメントが発生しやすいと言われています。

 ①時間外勤務、休日出勤が多く、休暇が取りにくい雰囲気の職場。
 ②失敗が許されない雰囲気の職場。
 ③ 上司と部下、同僚同士のコミュニケーションが少ない(ない)職場(挨拶をしない、会話がない、互いに助け合う雰囲気がない、など)。
 ④役職や指示命令系統が明確でない組織。
 ⑤事なかれ主義のリーダーがいる組織。

 いったい、なぜでしょうか?
 一つひとつ考えていきましょう。
 ①については、忙しいと、やはり人は心の余裕がなくなります。自分のことで精一杯になると、気持ちに余裕がなくなり、ついつい人当たりがきつくなってしまいます。また、成果が出ない人や遅い人に対して、はからずも言動が荒くなってしまい、結果としてハラスメントにつながることがあります。
 ②についても同様に、「失敗が許されない」「ミスをすると、周囲に迷惑がかかる」という意識があると、常に気を張り、緊張状態が続くことになります。①と同様に、対応がついきつくなってしまうことも想像に難くないでしょう。
 さて、問題は③です。
 実は、ハラスメントが最も発生しやすい職場は、③と言われています。
 コミュニケーションが少ないと、「Aさんはそういうつもりで言ったのではない」としても、「Bさんの受け取り方が違った」というようなことが起こりがちです。「そんなつもりはなかった」が、ハラスメントと受け取られる可能性があります。
 逆に言うと、日頃から意思疎通ができている関係においては、悪気がない限り、ハラスメント事故は発生しにくいのです。
 同じ職場と言っても、部署が異なったりすると、どうしてもコミュニケーションが少なくなります。上司はもちろん、部下も積極的にコミュニケーションを交わすことが、ハラスメントを発生させない重要なポイントです。
 それだけでなく、良好なコミュニケーションは個人としても幸福感を感じられ、職場にも仕事にも良い結果をもたらすケースが多々見受けられます。
 ④と⑤については、他の章で詳しくお話ししたいと思います。

ハラスメントを生む、2つの感情

 なぜ、ハラスメントをしてしまう人間がいるのか?
 これは壮大な課題ではありますが、私が考える最大の理由は、人間の根底にある「不安」と「恐怖」です。
 私たち人間は、大なり小なり常に「不安」を心の中に持っています。
「自分は今ここに在る」という自己存在の実感や、「平和で穏やかな生活」「安心できる人とのつながり」を求める動物であるがために、その実感が脅かされることは、命にもかかわる「危機」と言っても過言ではありません。
 その、命にもかかわるような危機を感じ、生活を脅かされることは、私たち人間にとって、とても怖いことです。
 例えば、「これから先も安心して働き、暮らしていくことができるのか」という不安は、誰の心の中にもあるでしょう。
 男性であれば、「出世街道を昇っていくことができるのか」という不安、「同期や後輩に先を越されるのでは」という怖れ、また、「弱みを見せてはいけない」「男らしくあれ」という社会的なプレッシャーが重くのしかかっているかもしれません。
 女性であれば、時代が変化し、現代ではさまざまな選択ができるようになりました。と同時に、「出産・子育てをしながら、仕事を続けることができるだろうか」といった不安、または、男女ともに晩婚化が進んでおり、「これから先、1人で生きていくことができないかもしれない」といった将来への漠然とした怖れを抱えている人も多くいらっしゃいます。
 子どもでも、「学校でお友達と仲良くできるのか」という不安、お年寄りであれば、「身体の衰え」に不安があり、社会とのつながりが希薄であれば、孤独感が強まっているかもしれません。
 不安を感じることは、とても怖いことです。人間関係や社会とのつながりが希薄であればあるほど、孤独感は日々強くなります。
 したがって私たちは、不安や怖れを感じさせるものから自分を守るために、「有害」と感じたものは徹底的に排除し、自分を守ろうとします。
 これは、「ディフェンス・メカニズム」と言って、無意識の心理メカニズムですので、人間にそもそも備わっている仕組みです。
 攻撃は「自分を守るため」と言えるわけです。
 ハラスメントをしてしまう人は男女問わず、非常に攻撃性の高い言動を繰り返します。
 よって、ハラスメントをしてしまう人物は、誰よりも不安や怖れ、孤独を強く感じている人物と言えます。もっと簡単に言えば、「何かに危機を感じ、強く怯えている」のです。

女子が生きる世界は、なぜちょっとめんどくさいのか?

 女子の生きる世界には、「表向きの社会的ヒエラルキー」とは別に、もう1つ「女子の世界特有のヒエラルキー」が存在します。
 これは、「何らかの課題を与えられて、それをこなして褒められるとうれしい」という「課題達成型」の世界で生きる男性の世界には、ほとんど存在しません。
 女子は「自分の存在そのものを認められて、それを評価してもらえると幸せ」という、少々面倒な「存在実感型」の世界で生きています。
 女子が生きる「存在実感型」の世界で重要なことは、
「自分は価値ある人間であることを、周囲に証明し、認めてもらう」
 ことです。
〝自分の存在そのもの〞が認められなければ、あまり意味がないのです。
 裏を返すと、自分の存在意義を認めてもらえるのであれば、極端な話、何だっていいのです。
 特にハラスメントをしてしまう「女子ボス」は、不安や怖れが強いため、「特別な人間だと認められたい」という強い欲求を持っています。
 私はこれを、「自己存在の証明欲求」と呼んでいます。
 女子が生きる「存在実感型」の世界には、このような少々面倒な特徴があります。
 したがって、自分にとって有害と判断したものにはとことん攻撃し、どんな手段を使ってでも、自分の居場所を必死で守ろうとする女子ボスが現れやすいのです。
 運悪くハマってしまうと、この世界で生きることはとても過酷です。圧倒的に女子が多い職場で働く男性も、この女子特有の世界で生きていくために、女子ボス化している人もいるかもしれません。
 女子ボス化がエスカレートすれば、人間関係は悪化し、卑劣ないじめや精神的暴力が日常的に繰り返されます。やがて、メンタル不調者が続出し、人材を失うことによって、組織は崩壊の道へと向かっていきます。最悪な結末としては、女子ボスが、マインドコントロールや身体的暴力により、死に至らしめるほどの支配者へと変貌していく可能性もあります。
 こういった人物がはびこり、でき上がってしまった奇妙な世界は、私たちのすぐそばに存在します。
 職場や学校、ママ友、親戚、趣味のサークル、または地域社会やSNSといったあらゆる世界に存在するのです。

カウンセリングルームは、ハラスメントの駆け込み寺

「はじめに」にも書きましたが、私たち人間は、自己存在の実感を求める動物です。
「認められたい」「必要とされたい」といった欲求は、誰もが自然に抱くものです。
 しかし、自己存在の実感を求めるあまり、さまざまな問題が起こってしまう場合があります。
 私は、ハラスメントを受けていることに気づかず、いつのまにか自分の心をコントロールしている相談者の方に、男女問わず多くお会いしてきました。また、子どものいじめに悩み苦しんでいる親御さんとも、たくさんお会いしてきました。カウンセリングルームは、ハラスメントの事例が集まる場所と言えます。
 相談者も千差万別です。一例を挙げてみます。

◎職場や属するコミュニティの輪を乱したくないと、女子ボスのご機嫌取りに必死になった経験を持つ人。
◎次の標的になるのを防ぎたいとの思いで、女子ボスのハラスメントを許容してきた人。
◎ハラスメントによる職場環境の悪化で転職を繰り返し、これまで築いてきたキャリアを奪われ、大きな障害になっている人。
◎女子ボスのハラスメントがきつく、体調の悪化で通院を余儀なくされ、休職や退職に追い込まれてしまった人。
◎女子ボスに人間的尊厳を傷つけられ、実際に訴訟に踏み切った人。

 ここで挙げたのはほんの一部です。このように心の傷を負い、耐え、戦っている姿を多く見てきました。
 大人だけではありません。子ども同士の世界にも、多くの精神的暴力が存在することを改めて知ることにもなりました。驚きと悲しみとともに、子どもの世界を何としても安心と平和な世界にするためには、まず大人が変わらなければならないと強く感じています。
 今、この本を手に取ってくださっている読者の皆さんの中にも、現在、いじめに苦しんでいる方々、ハラスメントに悩み苦しんでいる方々がいらっしゃるかもしれません。
 カウンセリングルームは、ハラスメントの事例が集まる貴重な場所です。
 多くの心理士やカウンセラーはその事情に詳しいでしょう。ハラスメントはなぜ起こるのかといった疑問が生じたとき、それを解決したいとき、皆さんの身近な存在になれる場所です。1人で悩まず、ぜひ心理士やカウンセラーに相談してみてください。
 
 第2章からはさらに詳しく、「女子ボス」のハラスメントパターンについて解説していきます。
 ここまでお読みになっていただき、「あっ、近くにいる!」。そう思ったあなたには、本書はきっと手助けになるでしょう。
 また、「あっ……、いたかも」。そう思って胸がチクッと痛んだあなたにも、過去の記憶の整理や、心の傷を癒す手助けになるかもしれません。
 そして、「この本は読みたくない」。そう思ってそっとページを閉じたくなったあなたには、いつかこの本が役に立つことを願っています。
 
(第2章につづく)

目次

第1章 「ハラスメント」はなぜ起きるのか?

◎ハラスメントとは何か?
◎ハラスメントが起きやすい職場環境5つの特徴
◎ハラスメントを生む、2つの感情
◎女子が生きる世界は、なぜちょっとめんどくさいのか?
◎カウンセリングルームは、ハラスメントの駆け込み寺

第2章 ハラスメントの正体

◎「女帝」と呼ばれていた教員によるいじめ・暴力事件の真相
◎他者を陥れることで、優位性を保つ
◎「鎧」でまとう空っぽな心
◎「褒め」を強迫的に求める「ナルシシズム」という病
◎深刻な「劣等感」が引き起こすもの
◎ナルシシズムと攻撃性の深い関係
◎他者への共感を欠き、称賛を求める──常に「上から目線」
◎ハラスメントのタイプとパターン
◎ハラスメントの2つのタイプ
◎ハラスメント特有の10の攻撃パターン
◎「女子ボス」より精神的に優位に立つコツ

第3章 みんな「女子ボス」に悩んでいる

◎さらに拍車がかかるハラスメント問題
◎世の中にはびこる「女子ボス」ハラスメントのリアル
◎【事例1】乗馬クラブのかわず姫
◎【事例2】勤続30年パート界の重鎮
◎【事例3】学校の自称「マリア様」
◎【事例4】本当は弱い「マウンティング女子」
◎【事例5】退職者続出! 私が院長
◎【事例6】人事部より人事部な「お局様」
◎【事例7】パークゴルフ界の「最年長女子ボス」
◎【事例8】新人を追い出し続ける「鬼の駐妻」
◎【事例9】足を蹴り飛ばしたヒステリー女子ボス
◎【事例10】ママ友を取り仕切る「ボスママ」
◎「女子ボス」の代表的な10の特徴
◎最初は餌をまく、優しい女子ボスにご用心
◎貸しをつくったら要注意
◎子分や手下を見つける鋭い感覚
◎会社、学校、ママ友……、あらゆるコミュニティに存在
◎子どもの世界にもいる女子ボス
◎多様化する職場のいじめや嫌がらせ
◎「女子ボス」が生まれやすい組織、4つの特徴
◎本当は怖い!? 「女性活躍推進」
◎考え方に極端な偏り
◎「自己愛性スタイルの女性たち」
◎「他者を優越できれば、劣等感から免れられる」という大いなる錯覚
◎劣等感に苦しむ人が欠如しているもの
◎女子ボスが本当に求めている関係性
◎「女子ボス」を理解するためのカギ──「パーソナリティ・スタイル」形成のプロセス

第4章 「女子ボス」の生態——「偏り」のある心と習慣行動

◎「女子ボス」の心の中と習慣行動に迫る
◎自分の非を認めない、謝らない
◎他者を受容しない、褒めない
◎パワーバランスに敏感
◎ジャンクフード、チョコレート依存
◎常に一番でいないと、気が済まない「お局病」
◎攻撃的で、ふてぶてしい態度
◎子分や手下をつくる
◎止まらない「マウンティング」と引き下げの心理
◎「幸せ」に拒絶反応! 女性性の傷つきを抱えている
◎常に他者と比べて生きている!? 嫉妬心が強い

第5章 「女子ボス」から身を守るための対処法

◎「誠実さと正論」だけでは解決できない
◎女子ボスより精神的に有利に立つための「心の武器」を持つ
◎「女子ボス」ハラスメントから身を守る、対処方法を一挙公開!
◎【対処法1】必要以上にかかわらない、情報を与えすぎない
◎【対処法2】まともに相手と張り合わない
◎【対処法3】「許せない」という自分の自然な感情を肯定する
◎【対処法4】身体のサインに気づく
◎【対処法5】雲の上から眺める「メタ認知」とリラクゼーション法
◎【対処法6】別世界の住人と考えてみる
◎【対処法7】自分の心を守る「ウソと演技のススメ」
◎【対処法8】事前準備が肝心「リアクションワード」
◎【対処法9】相手の顔をよく観察する
◎【対処法10】何も感じなくなっていたら、専門家のところへ
◎学習性無力感から抜け出し、主体性を取り戻そう
◎逃げる、休む、戦う

第6章 「女子ボス」にならないために

◎誰でも「女子ボス」になる可能性がある
◎嫉妬心と上手に付き合う
◎劣等感と向き合い、自信を取り戻す
◎過去の記憶を整理する
◎取り組むことは、いつだって自分自身のこと
◎魂の友人とつながる
◎「疑い」と「怖れ」に立ち向かう
◎あなたが幸せになることは、社会貢献にもなる

〈著者プロフィール〉

川村佳子(かわむら・けいこ)

産業カウンセラー。北海道生まれ。一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定「産業カウンセラー」。日本人間性心理学会所属。上智大学グリーフケア研究所所属。防衛省、国土交通省、財務省をはじめ、国立機関や一般企業にて産業カウンセラーとして臨床経験を積み、現在航空自衛隊外部カウンセラー。幼少期に母が他界。亡母が闘病中に書き記していた日記を見つけ、職場での人間関係の悩みやストレスを驚くほど抱えていたことを知る。さらに、日本で初めてカウンセラー制度を導入した機関にて母が勤めていたことをきっかけに、職場のストレスや人間関係の悩みを抱えている方たちの力になりたいと強く思い、産業カウンセラーを志す。また、死別の苦しみや痛みをケアする「グリーフケア」の普及啓発にも積極的に取り組む。心理臨床オフィス「サクラメント函館東京カウンセリングオフィス」代表。著書に『嫉妬のお作法』(フォレスト出版)がある。
◆サクラメント函館東京カウンセリングオフィス

いかがでしたか?

「ハラスメントの駆け込み寺」として人間関係に悩む、多くの女性の心を救ってきた産業カウンセラーの川村佳子さんが、数多くの事例を交えながら「女子の人間関係」のキーパーソン「女子ボス」の生態と対処法をわかりやすく解説した新刊『「女子ボス」のトリセツ』は、7月13日(Amazonでは7月11日より先行発売)より発売開始です。興味のある方はチェックしてみてください。

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※本記事のヘッダーイラスト:くにともゆかり(https://hoshiimoppp.tumblr.com/

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