【婚活/恋愛】どうでもいい人には好かれるワケ。
みなさんのなかには、自分が好きになった人には好かれず、何とも思っていない人には気に入られる・・・というお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
どうしてそういうことが起きるのか? 結婚相談所の3倍の成婚率をたたき出しているカリスマ婚活カウンセラー・伊藤友美さんの初めての著書、『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える 結局、理想を下げない女(ひと)が選ばれる』より、抜粋してご紹介します。
理想を下げたのに選ばれない悲劇
「理想を下げたにもかかわらず、選ばれず結婚もできない」
すごく怖い言葉じゃないですか? 今の私が聞いても怖さを感じます。
でもこれ、だれにでも起こることです。
お見合い相手を好きになれずにお付き合いに発展しないならまだいいのですが、1年お付き合いしていたけど、結局お別れすることになった受講生がいます。
Sさん(42歳)はネット婚活で出会った男性と1年ほどお付き合いしていました。男性の親御さんの介護の都合で、お互いにとってベストなタイミングで結婚できればいいとゆっくり交際していたようですが、結局お別れすることになったと連絡をいただきました。
私はその報告をとても残念に思ったのですが、Sさんが、
「自分の波長に合う人はむずかしい、高望みだよね、という気持ちから、この程度の人なら結婚してくれるかも、をやっていました。そんなつもりなかったんだけど……」
とおっしゃっていて、逆に安心しました。
お別れした男性は、Sさんにとって心の底から結婚したい相手ではなかったのです。もちろん素晴らしい男性だったからこそお付き合いしたとは思いますが、
「この人なら自分を選んでくれるかも」
という目線で婚活すると、痛い目に遭うのはこちらなんです。
どちらからお別れするかは人それぞれですが、やっぱり女性がフラれるパターンが多いかな。女性が、この(程度の)人なら(こんな私でも)結婚してくれるかも、という“やましい気持ち”で付き合っていると、その本音が口に出さずとも男性に伝わるものなんです。
でも、ここがチャンスなんです。
「私が本当に結婚したいのは、どんな男性だろう?」
改めて自分の願いを書き出すときです。
Sさんの言葉に「そんなつもりはなかった」とありましたが、無意識で男性を見下す行為は、自分自身を見下しているから起こるのです。
自分自身からの乖離によって起きること
「乖離」とは、そむき、離れることを意味します。
この本を読んでくださっているあなたは、あなた自身から離れず、あなたと愛の交流ができているでしょうか。
そして、あなた自身の本当の価値を、理解できているでしょうか。
現在、この瞬間の自分の気持ちを把握しているでしょうか?(自分の気持ちって変わらない部分とどんどん変わっていく部分があります)
あなたは、これまでにたくさんの人生経験を積まれて、結果も出してきました。評価を受けるだけでなく、批判されることもあったかもしれません。恋愛での失敗や、傷つけ合ったことなどもあったと思います。
大人になればなるほど、目の前にやることがいっぱいあり、忙しい中時間をやりくりしてやるべきことをこなしています。
こなすだけで精いっぱいで、ふと気づいたら30代も後半にさしかかり(人によっては40代半ばで気づくことも)、みんなもう結婚してる! 子どもも産んでる! そろそろ私も本気で婚活しなきゃ! 結婚しなきゃ!と焦り、いきなり行動を始める人も多いです。
実際に体験することは、頭で考えるだけで行動しないよりは得られることもありますが、やはり準備なしにいきなり婚活すると、特にアラフォー以上の女性にとっては傷つくリスクが高いです。
なぜなら、これまでの豊富な人生経験が足を引っ張るからです。
男性を見る目が知らず知らずのうちに厳しくなっているだけでなく、同様に自分にも厳しいので、行動しても結果を出せない自分にいらだちや不満を感じやすくなっています。
私自身がそうだったのですが、いきなり行動を始める「焦り」からの婚活は、良いものを生まないばかりか、嘆きの婚活、悲劇のヒロインになりやすく、結果を出せない自分を見下し、ますます自分自身から乖離していくことになります。
自分をナメるな、みくびるな
自分から乖離している人は、真の自分はどんな願いも叶えられるとてつもないパワーを秘めていて、自分が愛される存在であること、そしてすでに愛されていたことに気づけません。
自分は愛される価値がないし、理想通りの男性にも出会えないだろうし、出会えても選ばれないだろうと妄想して、がっかりします。
自分のことをナメて、みくびっています。自分を低く見積もってるんですよね。
これ、自分だけの問題だからだれにも迷惑をかけてない、なんて思っていませんか?
ところが、そうでもないのです。
自分を低く見積もる人は、他人のことを軽んじ、低く見積もり、ナメて、みくびります。私が実際に通った道なので、よくわかります。
自分を低く見積もったほうがお得、メリットがあるような気がしてそうしますよね。損だとわかっていたらあえて選ばないはずです(損を選びたい人もたまにいますが)。
私自身は、自分を低く見積もったほうがお得というつもりはなく、そんなふうにしか自分を見てあげられなかっただけなのですが、同じ人も多いかもしれません。
ハイスペック男性を望むほどの女性じゃないと表に掲げることで、謙虚な女性に思われるという目論見もあったのかもしれません。
謙虚とは、辞書ではおごりたかぶらず素直なさまとありますが、私が自分を低く見積もり、自分を見下していたのは、謙虚さからではなく、自己防衛や防御なんですよね。
傷つきたくなかったんです。
理想を高くして選ばれない自分を、見たくなかった。
そんな自分がかわいそうでいたたまれないから。
それもこれも自分と乖離しているからこその思考で、当時は自分をナメてるつもりなんてありませんでした。
どうでもいい人には好かれるワケ
これは、結構な数の女性が思うことじゃないでしょうか。
好きな人には思われず、どうでもいい人からはアプローチされる(ウザい・迷惑)。
この沼に、私は長い間ハマっていました(笑)。
こうなる原因はふたつあると思っています。
ひとつは、「自分の頭でそう信じている」ということ。
最初は偶然から始まったことかもしれない。でも、それを「自分の中の当たり前」とすること、当たり前だと自分自身が決めたから、何度でもそれを体験する。何度も体験するからますますそうなるだろうと起こる前から決めつける。
私たちは、自分で未来をつくれるので、まだ起きていない先のシナリオを自分がつくっていたということです。
私が婚活をお休みした間、読書にふけっていたのですが、本を読みながら「信じてきたことを変えればいいだけじゃない??」と気づいて実践して、どんどん現実が変わっていきました。
具体的にどう変えたかというと、これから先の未来は先に自分で決めてしまえばいいので、これまでもっていた「私は好きな人から愛されず、どうでもいい人から愛される」という強固な考えを、
「私は愛する人から愛される」
と自分の好みに変えたのです。
それだけで、景色が変わり始めるんですよ。ほんと、びっくりするほどカンタンでした。
もうひとつの原因は、「好きな人の前では自分を出せず、どうでもいい人の前では自分全開!」をやっているから。
どういう意味かというと、好きな人に好かれたい一心で、「本当の自分を見せたら嫌われるんじゃないか?」、そうなるのが怖いから、自分を見せないんです。
ここには「本当の自分は愛される価値がない」という根強い思いが隠されているのですが、どうでもいい相手だと、嫌われようがかまわないので素直な自分を表現しますよね。
すると、その相手からしたら本音で接してくれるあなたにグッとくるんです。
これは実はすごいことで、あなたは本音で生きれば愛されるってことなんです。それを、どうでもいい人がずっと教えてくれてたんです。
どうでもいい人なんて思ってごめんね、ですよね(笑)。
「あなたがあなたのままで愛される」を教えてくれる、貴重な人です。
だからといって好きにならなくていいんですよ。そういう役割だという話です。
このふたつをクリアすると、あなたも愛する人に愛される人生を歩めます!
※本稿は『アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーが教える 結局、理想を下げない女(ひと)が選ばれる』(伊藤友美 著)より抜粋したものです
▼『結局、理想を下げない女(ひと)が選ばれる』の本文の一部が読めます!
(編集部 杉浦)
Photo by Wu Jianxiong on Unsplash
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