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ノーベル賞を受賞した画期的な理論に基づいた「血管を健康にする」カンタンな方法

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
「血管」の健康は、40代以降は特に気にかけたいものの1つです。脳梗塞・糖尿病と深くかかわりがあり、人生後半戦の幸せと深くかかわるからです。
 
さて、そんな「血管」を健康にするのに、大きな効果を上げる方法があります。それはノーベル賞を受賞した画期的な理論に基づいたやり方でもあります。
 
生活習慣病・血管の専門ドクター、国内の第一人者として知られる栗原毅先生の新刊『血管が強くなる習慣』では、その具体的な方法を詳しく解説しています。今回は、本書の中から該当箇所を一部抜粋・編集して紹介いたします。

タオルをギュッと握る

「NOという物質が血管の健康にかかわっている」と解説をしてきました。ここでNOについて、もう少し詳しくお話ししましょう。
 NOは一酸化窒素のことで、エヌ・オーと読みます。アメリカの薬理学者、ルイス・J・イグナロ博士が発見した成分で、博士はその成分に血管拡張作用があることを突き止めました。
 研究のきっかけとなったのは、爆弾の原料である「ニトログリセリン」でした。ニトログリセリンは19世紀から狭心症の薬として利用されてきましたが、その仕組みは不明のままでした。
 博士はこの点について研究を進め、ニトログリセリンに含まれる窒素成分が血管壁の平滑筋を弛緩させることを発見しました。そして、体内で産生されるNOが同じ働きをすることを解明したのです。
 この業績によって、1998年に博士はノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
 今では、血管壁でNOが多く産生されれば血圧が下がり、動脈硬化のリスクが大幅に低下することも証明されています。

タオルグリップでNOを出す

 では、どんなときにNOが産出されるのでしょうか。
 筋肉に強い収縮が起こると、瞬間的に大量の血液を必要とします。その血液を供給するためには、血管が拡張する必要があります。それを可能にしているのがNOです。
 さらに、その収縮が繰り返し起こると、より多くのNOが産出されることがわかりました。

『血管が強くなる習慣』149ページより

「強い力 → 緩める → 強い力 → 緩める」
 という運動がいいのです。
 それを利用したのが、「タオルグリップ」という運動です。
 大きめのタオルを丸め、それをギュッと握ります。そして、パッと離します。これを何度か繰り返せばOKです。
 オフィスの机の上に丸めたタオルを置いておいて、時々ギュッ、パッ、ギュッ、パッを繰り返すといいでしょう。
 
 
【著者プロフィール】
栗原 毅(くりはら・たけし)

栗原クリニック東京・日本橋院長。医学博士。1978年、北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学消化器病センター内科入局。1987年より東京女子医科大学で消化器内科、特に肝臓病学を専攻し、2005年に教授に就任。2004年、中国中医研究院客員教授、2007年、慶應義塾大学教授に就任。2008年に消化器病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防と治療を目的とした「栗原クリニック東京・日本橋」を開院。テレビ、新聞、雑誌などのメディアでも、わかりやすい解説が人気を博す。血液サラサラの提唱者の一人として知られる。
 
栗原丈徳(くりはら・たけのり)
栗原ヘルスケア研究所所長。歯科医師。1982年、東京都生まれ。鶴見大学歯学部卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科中退。「予防歯科医療」「食と健康」をテーマに活動をしている。特に「口の健康と全身疾患との関連性」に興味を示す。大学や介護施設などで講演も行なっている。日本抗加齢医学会、日本咀嚼学会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会等の会員。

いかがですか?
 
血管の健康管理は、40代からでも十分に間に合うと、栗原先生は言います。新刊『血管が強くなる習慣』では、生活習慣病・血管の専門ドクターが、誰でも今日からすぐできる、血管が強くなる習慣を取り上げてわかりやすく解説しています。興味のある方はチェックしてみてください。

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