【起業・副業】「自分を商品化する」3つのポイント
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
売っているのは、商品ではなく、あなた自身――。
これは、起業を考えている人なら一度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。自分の今までの経験やスキル、知識、知恵、アイデアなどが商品開発につながる、というわけです。
では、実際に、自分を商品化するためにはどのようにしていけばいいのか?
自身で複数のジム経営をしながら、スモールビジネス専門集客コンサルタントとしても人気を博している日野原大輔さんは、新刊『神・リピート集客術』の中で、「自分を商品化する」3つのポイントについて、詳しく解説しています。そこで今回は、同書の中から該当箇所を全文公開します。
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「売っている人も商品の一部」の時代
小売店に対するGoogleマップの口コミで、「星1(最も低評価)」がつけられた評価のうち、2つに1つが「接客」への不満だと言われています(出典:口コミラボ「小売店口コミ調査」2021年 https://lab.kutikomi.com/news/review/kutikomi/retailonestarreview/)。
接客が気に入らないと、消費者は容赦なく「星1」という評価をつけ、ネットで公開処刑を行ないます。
現在、多くのものやサービスがコモディティ化し、何を選んでも高品質・低価格でそれなりに満足できるものばかりです。しかも、ネットではワンクリックで購入することができます。
「人が介入するシステム」で商品やサービスを買うのであれば、せめて感じの良い販売員や営業マンから買いたいのが顧客の心理です。
今の時代、商品やサービスが単体で存在するのではなく、それを売っている人も、売り物の一部と考えるべきなのです。
「自分を商品化する」3つのポイント
ここで、「自分」を商品化して、お客さまの心をつかむために、私が取り組んでいることを3つ紹介します。
1つ目は、自分自身がその商品・サービスの利用者でいることです。
お客さまの悩みに寄り添うには、自分自身も1人のお客さまでなければなりません。常にお客さまより一歩先にその商品・サービスで悩みを解決できた人として、経験者によるアドバイスをさせていただくのです。
2つ目は、サービス提供側も、お客さまに悩みを相談することです。
私はよく「こういうメニューを取り入れようと思うのですが、どう思いますか?」と、お客さまに相談することがあります。
また、コロナ禍で集客が減ったときは、正直に「この先、経営が心配です……」と打ち明けました。相手を信頼し、こちらの弱みを見せることで、かわいがってもらえて、長くご愛顧いただけるのです。
3つ目は、お客さまが離れていくときに、嫌われる勇気を持って引き留めることです。
以前、60代の男性のお客さまに、「老後にお金がかかるから、ジムを辞めようと思う」と言われたことがありました。ですが、その方の健康を考えると、ジムを辞めるのがいい選択だとは思えませんでした。
私は、その方に正直に伝えました。
「今の肉体年齢を維持するためには、定期的なトレーニングが必要です。トレーニングを辞めたほうが、不健康になって、逆に将来、お金がかかってしまうかもしれませんよ」
その結果、ご利用を継続していただくことになりました。
時には営業トークだと思われるのを覚悟して、続けるメリット、辞めるデメリットを強く主張することも大事だと考えています。
経営の神様・松下幸之助さんの名言に、
「誠実に謙虚に、そして熱心にやることである」
というものがあります。
私が何か特別なことをして、自分を商品化しているのではありません。人生の伴走者として実直に商売をすれば、「あなた」というすばらしい一点ものの商品がおのずとできあがるのです。
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いかがでしたか?
「新規客の獲得」コストは、「リピート客の確保」コストの5倍かかるといわれています。スモールビジネスの経営を安定させるのに必要なのは、100人の新規顧客より1人100回の予約――。
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