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引越し貧乏だったボクが、夫婦で始めた小さなキッチンカー

みなさんこんにちは。
四角い小さな白い箱です。

東京都在住の34歳、出身は島根の田舎町。
名前の通り、夫婦でタコライスのキッチンカーを始めて4年が経ちました。
ランチ現場は青山や虎ノ門など都内に5カ所、曜日ごとに毎週回っています。

季節や天候にもよりますが、最高で180食販売している現場もあり、今年は平均でも150食出せるところまできました。
今はこの仕事で生活が出来ていますが、開業当初の1.2年目はとても苦労しました。
現場もなく売上が立たない。食材のロスも多く何をやっても空回り、心が折れそうな時期もありました。
そんな状況でもやってこれたのも自分の時間を大切にしたい。その想いからでした。

サラリーマン時代のボクはとにかく必死だった。朝から夜遅くまで働いて、休みの日は疲れ果て、家でダラダラ。残った仕事も自宅に持ち帰ったりしていたので、給料は安定しても日常生活は充実していませんでした。

あの生活には戻りたくない。
この想いがとにかく強かった。

元々この仕事に興味を持つきっかけとなったのも21歳の時、観光で訪れていた東京でコーヒーの移動販売車と出会い『なんだ、あの車は!これはお店?』エスプレッソマシンを積んだキャラメル色の車がめちゃめちゃカッコ良かったのを覚えています。

自分もいつかやりたい。
とにかく経験を積まなきゃ。

島根で生まれ、広島の学校を卒業したボクはこれまでに九州から関西、関東と引越し7回、20代は飲食という大きな枠の中でさまざまな仕事をしてきました。
キッチンスタッフ、ホールスタッフ、店長、店舗開発など。どれも勤続年数は短い。

ボクは【長く仕事が続かない。】は決して悪いことではないと思っています。
やりたいことが多く、見てみたい世界が沢山あったからボクは続かない人間ではなく、続けない人間でした。

もう一通り覚えたし、また別の経験を積みたい!これを、覚えたら次はコレだ!

と、自分自身を少しずつカスタマイズしていくことに充実感を得ていました。
さまざまな環境が自身のコミュニケーション能力向上にも繋がったと思います。
しかし世間一般のイメージは逆で
【長続きしないコトはダメなコト。根性がない。】といいイメージは持たれない。

『せっかくいい所に就職出来たのに、もう少し頑張ってみれば』『ボーナスあって給料良かったのに...』『そろそろきちんと働かないと』
周囲の声に反して、ボクの仕事は最長でも3年、あとは半年、8ヶ月、1年とまちまち。
正社員やアルバイトなどを交互にしたりと
履歴書に書いたら印象も悪く、まず落ちる内容。

そもそも14年前、広島の建築専門学校を卒業したのに就職しなかった事が始まり。在学中は猛勉強して二級建築士の資格も取ったのに、就職活動もせず卒業。
卒業後は大阪の倉庫でピッキングを派遣でしていました。
周囲からは『専門学校行かなくても出来る仕事じゃん、勿体ない、せっかく頑張ったのに...』
当時は、確かに国家資格の二級建築士も取得出来、勿体ないかなと思う時期もありました。

少し考えもしましたが、やはり就職してからの自分があまりイメージ出来ず、不安でしかなかった。
また学生時代は資格取得がゴールで就職する事がゴールではなかった。
取れたことに満足して、そこから更に就職への意欲には繋がらなかった。
ボクの場合資格取得は就職活動に有利に働く的な考えがありませんでした。

そしてボクは両親や先生、周囲の人に
『気持ちが変わったから何をしたいか自分探しをする』と一言。反応は薄かった。
ガッカリ感も雰囲気で感じ取れた。
今はまだその決断を評価してくれる環境もあるかもしれないけど当時は全くない。

そんな逆行の中でも
【卒業後は、とりあえず一回就職】
は出来なかった。とりあえず がどうしてもいやでどうせ辞めるのに...が頭にあったから。
我慢して働く時間が勿体ない。

専門学校卒業後、面白さを感じる環境を求めて
まずは東大阪へその後は大阪、神戸、福岡、広島、東京と引越しを繰り返し、20代はまさに引越し貧乏だった。
引越し資金を貯めては移動、を計7回。
もちろん貯金はゼロ。
お金は貯まらないけど、経験値は貯まった。
人間力も身についたと思う。
20代はホントお金があったと感じる時期はなかったと思います。

そんな引越し貧乏だったボクが、自分にとっての道を見つけた10年前から現在までをnoteに綴っていきます。

神戸で決意、広島で行動、東京で夢叶う。

今はこれからの10年後に向けて人生計画を立ててまた新たなチャレンジをしていきます。

今改めて思うことはあの時の判断は間違いじゃなかった。

就職が、全てじゃない。
仕事は、勤続年数ではない。
経験値を上げ、周りに流されず個で行動出来る人間力を身につける。

14年前は少数派だったと思う考え方を選んで本当に良かったと思います。

そして2020からの新たな10年も

『普通はそうするよね、だいたい』に惑わされず、大多数派のプレッシャーに押しつぶされず、自分を持って行動しようと思う。

シンプルに一度しかない、人生。
やりたい事をやらないと勿体ない。
時間は待ってくれない。

ボクは本気でそう思い、リスクを背負ってこの仕事を始めました。はじめは貯金ゼロまで落ち、自転車操業と心が折れてもおかしくない時もありました。

でも今までの経験値があったから、人生最大の試練も乗り越える事が出来ました。

行動によって人と出会い。
出会いは、きっかけを生み、
きっかけは自分の情熱をよりクリアなものにしてくれる。

今は一昔と違ってSNSなど人と人とが繋がるツールが充実しています。

繋がりを大切に
個を大切に
また新たな10年をスタートしていきたいと思います。
キッチンカーはボクの全てですと心の底から言えるようにより濃い一年を迎えたいと思います。

ここまで読んで頂き有難う御座います。
今後とも宜しくお願い致します。


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