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育つぶ~『電車小旅行-沼津編-』

沼津に行ってきました。

息子くんと二人で。
パパはそこそこ長い人生を生きていながらも、訪れたのは初めてでした。

今年からなんとなく始まった、息子くんとの電車小旅行。
4度目の今回、行き先は沼津になりました。

もちろん、いつもの電車乗りにいこうとはわけが違います。


東海道線二時間あまりの旅。
乗り換えの待ち時間とか入れると3時間は見積もった方がいいですね。

なので、往復6時間。
半日コース。
まさに小旅行。


我が家の所在地からすると、東京駅もそこそこ遠く、
西方面は余計に時間がかかります。
これまで行った小旅行、宇都宮、高崎、勝田と比べて、
『遠い…』という印象はぬぐえません。

ということで、妻の了解を得て、
グリーン車で行くことにしました。

グリーン車、すっごく良かったです。

座席の間隔は広い。
陸橋でも、音がほとんど気にならない。
乗客も静かで、車内が静か。

これがプラス780円(※)で乗れるんなら、
ちょっとハマりそうかも。

息子くんもじっくり窓から行き交う電車を観察。
7人掛けの座席で見る景色とは、やはりひと味違うのだろうか?

ホリデー価格/乗車距離51km以上/みどりの窓口やホームで事前購入の場合、普通車グリーン券は780円。
詳しくはJRホームページなどで。
https://www.jreast.co.jp/railway/train/green/charge/


今回の沼津行きでは、息子君からもリクエストがありました。

「駅弁食べたい〜」

正確には駅弁が食べたいのではなく、
『電車の弁当箱がほしい』なのです。

東京駅で売ってる駅弁には、こども向けに電車の弁当箱にはいった駅弁が売られています。
以前は新幹線が3つほどだと思いましたが、
今回見たらもっといろいろありました。

最初は秋田新幹線こまちの駅弁を買う気満々だった息子くんも、
その種類の多さに初心を忘れた模様。
ドクターイエロー駅弁に一目惚れ。

でも陶器のお弁当箱だったので、
中身空っぽにしても遊べないよ?
と確認しても、

恋は盲目。

まったく聞き入れるそぶりもなく、釘付け状態。
あとで「こまちが良かった〜」と言っても知らないよ。


東京駅に入ってきた東海道線は、グリーン車にもたくさんの人。
陽気のいい週末だから出かける人も多いはずですよね。

何とか息子くんの席だけでも空いててくれと祈りながら乗車。
2階はダメでしたが、1階に空席を発見。

遠くが見えないので息子くんが嫌がるかと思いましたが、
下からの景色もなかなか機会がないので、
意外と喜んでくれました。

良かったよかった。


川崎、横浜、戸塚、大船…
普段聞き慣れない駅を次々と進んでいきます。

小田原を過ぎた辺りから、海がセットになった景色が目に入ってくるようになりました。

『あっ、海だよ、息子くん。』

海が見えると、自然と気持ちが盛り上がります。
それは息子くんも同じようで、
同じような景色に飽きが来始めてたのが、
シャキっとなりました。

今年の夏休みは、また海に行く予定です。
またきれいな海でお魚さん見ようね、などと先の予定の話。
待ち遠しい気持ちが加速します。

そして終点熱海。
まだ途中ですが、ここまで来たねぇと
ちょっとおもしろくもあり、くすぐったい気持ちになりました。


乗り換えで沼津まで。
これも東海道線なのですが、沼津まで3つ駅があるだけ。
それより先に行くには、またそこから乗換えです。

ちょっと惹かれましたが、
ノリだけで進むと後々大変になるので、
次の機会にとっておくことに。

周りは遠くの山々と、森ばかり。
でも新鮮な景色にパパはウキウキでした。

息子くんは景色よりも電車。
運転席のすぐ後ろで線路の先を見て楽んでました。

無事沼津に到着。
iPhoneのmapで自分の位置を再確認。
一種の満足度を得ました。

駅弁を食べてお腹も減ってないので、特にすることもなく、
少しの滞在で沼津を後に。
熱海からまたグリーン車で帰路に着きました。

都心に近づいて行くにつれて、息子くんがそわそわし始めました。
愛しの電車が増えてきたからです。

あまり長時間乗ってるとだらけてきて、眠くもなる息子くんですが、
今回は最後まで元気にはしゃいでました。

家に着いたら、電車でのことを妻に興奮気味に話してました。
喜んでもらえたかしら?


「またいきたーい!」

元気良く言う息子くん。

あまり何度もする小旅行じゃないから、
次に行くとしたら違う路線ね。

そして、東京を縦断する路線も残りはあまりないから、
今度は横断だね。

中央本線で甲府とか、内房・外房線で房総半島を一周とか。

だんだんスケールが大きくなってるような気がする。


たいてい家族旅行は、親の決めた行き先にこどもが乗っかる(乗っける)構図。
この場合、こどもはあまり覚えてない場合も多いと聞きます。

でも、これは完全に息子くん主導の旅行(旅行と呼べるのかどうかは置いといて…)。
こういうことは、息子くんの脳裏に焼きつくんじゃないだろうか?

覚えておいてほしいがための小旅行ではありませんが、
覚えていてくれたらなぁと思ってしまうのも親というもの。

息子くんがもう少し大きくなったときに、なんて言うかな?



ある父親とひとり息子の毎日を描いています。 息子の行動や発言に気づきを覚えたことをテーマに、 父親として子育てに取り組む姿を見ていただければ嬉しいです。