悪者がいないと困る
2024年9月23日(月)朝の6:00になりました。
海賊が悪?海軍が正義?そんなものはいくらでも塗り替えられて来た!
どうも、高倉大希です。
「悪を表現してください」と言ったら、みんな何かしら行動に移すことができる。
でも「正義を表現してください」と言ったら、みんな困った顔をする。
糸井重里さんとの対談で、中井貴一さんがこのように述べていました。
正義を表現するためには、その対になる悪が必要だというわけです。
バイキンマンがいなければ、アンパンマンはただの空飛ぶアンパンです。
怪獣がいなければ、ウルトラマンは建物を破壊するただの危険生物です。
「みんなで、ひとつになって楽しもう」
「その場に馴染めないやつは、なんとしてでも助けなきゃ」
「輪に入りたいのに入れていないから、マイクやマラカスをわたしてあげよう」
何度行っても、カラオケが好きになれない理由です。
この場には、悪者がひとりたりともいやしません。
「よかれと思って」があまりにも苦しくて、消えてしまいたくなるのです。
いま思い返してみれば、学校が嫌いだった理由もここにあります。
悪者がいないから、自分を責めるしかありません。
みんなとひとつになって、楽しめない自分が悪い。
みんなとひとつになって、笑えない自分が悪い。
悪者にいじめられるから、辛いのではありません。
悪者がいないから、辛いのです。
逆に言えば、だからこそ悪者を仕立て上げてくなるのだろうなと思います。
誰かのことを悪く言っていれば、自分の安心は保たれます。
「悪を表現してください」と言ったら、みんな何かしら行動に移すことができる。
でも「正義を表現してください」と言ったら、みんな困った顔をする。
悪者がいないと、困るのです。
悪者がいないから、辛いのです。
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