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この紙に目標を書きなさい


2024年5月28日(火)朝の6:00になりました。

計画のない目標は、ただの願いごとにすぎない。

どうも、高倉大希です。




友だちと仲良くすることを、がんばります。

大きな声であいさつすることを、がんばります。


小学校の教室に入ると、子どもたちの目標がずらりと掲示されています。

今月の目標とか今週の目標とか、学校は目標だらけです。


なぜなら、先生が書きなさいと言うからです。

先生に言われるものだから、子どもたちは渋々書きます。


特に「教育」という世界については、日本では多くの場合、「目標」は「人格の完成」のように哲学的で曖昧なものであり、「手段」は「意識改革」や「とにかくガンバルこと」のように精神主義的で非合理目的的であり、仲間のメンツをつぶしかねない「評価」はそれ自身が巧妙に回避される傾向があるようです。

岡本薫(2001)『教育論議を「かみ合わせる」ための35のカギ』明治図書


子どものころから、学校で書かされる目標が大嫌いでした。

なぜなら、まったく機能していなかったからです。


途中経過をもとに、軌道修正することはありません。

結果をもとに、振り返りを行うこともありません。


何なら目標そのものが、検証不可能な形になっている場合がほとんどです。

目標を立てたという事実をつくるためだけに、紙が配布されるのです。


複数の人間が協力して、意志を疎通させつつ多様な課題を同時に遂行する必要が出てきたとき、組織はマネジメントを必要とする。マネジメントを欠くとき、組織は管理不能となり、計画は実行に移されなくなる。

P.F.ドラッカー(2001)「エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則」ダイヤモンド社


目標の価値を知ったのは、チームで仕事をするようになってからのことでした。

それぞれの頑張りが、自ずと分散されてしまうという事実に気がついたからです。


これは、チームのメンバーがわるいわけではありません。

異なる人間どうしなのだから、バラバラになって当然です。


チームとしてのパフォーマンスを、最大化しようと思ったら目標が必要です。

同じものを見据えるからこそ、頑張る方向が揃います。


人間は、得られることよりも、失われることのほうに恐怖を感じます。(中略)というわけで、コンフォートゾーンを上げるためには、理想を現実だと思い込んでしまうくらい解像度を上げるというのが大事です。

けんすう(2023)「物語思考」幻冬舎


目標は基本的に、今の自分が変わることを前提に設定します。

今の自分のままで実現できるのなら、わざわざ目標を立てる必要はありません。


言うなれば、未来の自分への期待です。

期待しているだけでは実現しないので、間を埋めるための計画を立てます。


そのくらい目標は、魅力的でなければなりません。

みんなで見据えて、軌道を修正して、結果を迎えて、振り返ってなんぼです。






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