見出し画像

やる気のある奴はものごとの中心しか見ない


2023年11月24日(金)朝の6:00になりました。

このnoteが更新された、その瞬間が6:00です。

どうも、高倉大希です。




「がんばります!」

若者は、こう言います。


そんな若者に限って、「どうがんばるの?」と聞くと固まってしまいます。

戦略をもたないままに、とりあえずがんばろうとしているわけです。


やる気だけが先行している状態は危険です。

やる気のある奴は、ものごとの中心しか見ないからです。


絵に集中すると、どうしても絵のことを考えてしまうでしょう。できるだけていねいに描こうとか、そういうことも思ってしまう。すると、描いている絵がつまらなくなっちゃうんです。それよりも、なるべく絵から気を散らして、違うことを考えたほうがいい。そうすると手も自由に動く気がするの。

横尾忠則(2021)「YOKOO LIFE」ほぼ日


それがものごとの周辺と、どのように関わり合っているのか。

それがものごとの中心たる所以は、一体なんなのか。


そんなことを一切考えもせず、目の前のものごとにひたむきになってしまいます。

がんばることは、もちろんよいことです。


しかしなにも考えずにがんばっても、消費されておしまいです。

本来なら全体が見えてようやく、なにをがんばるが決められるようになるのです。


物事って、やったほうがいいことのほうが、実際にやれることより絶対多いんですよ。だから、やったほうがいいことを全部やると、みんな倒れちゃうんです。ですから、自分たちはなにが得意なんだっけ、ということを自覚したうえで、「なには、なにより優先なのか」をはっきりさせること。順番をつけること。それが経営だとわたしは思います。

ほぼ日刊イトイ新聞(2019)「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた」ほぼ日


全体を見ることと細部にこだわることは、つねにセットです。

やった方がいいことなんて、いくらでもあります。


手当たり次第に、がんばっていてはキリがありません。

やった方がいいことの中に、注力すべきこととそうでないことがあるのです。


そのためにも、中心以外のことを見るゆとりをもつ必要があります。

周囲が広く見えるからこそ、優先順位をつけられるようになるわけです。


それはぼくにとって、クリエイティブの喪失なんです。「本業じゃないこと」を辞めてしまったら、自分がこれまでやってきたことの根幹がブレてしまう。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


役に立たないこと、非効率的なこと、本業じゃないこと。

そんなものごとを経由した先に、新しい発見があります。


そんなものごとを見るからこそ、中心を正確に捉えられるようになります。

なにかに注力するということは、それ以外に注力しないということです。


やる気のある奴は、ものごとの中心しか見ない。

中心だけを見て、考えることなんてできるはずがありません。






サポートしたあなたには幸せが訪れます。