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たまには絵本でもいかが


2024年6月5日(水)朝の6:00になりました。

この世界は、大勢の人に愛読される絵本のようなものである。

どうも、高倉大希です。




絵本が、好きです。

どのくらい好きかというと、近所の小学校の読み聞かせ会に参加するくらいです。


週にいちど、朝の読書の時間に地域の人がお邪魔するという仕組みです。

数年前から、メンバーの一員として読み聞かせを行っています。


人に本を薦めることは、あまり得意ではありません。

ところがなぜか絵本なら、誰にでもお薦めできるのではないかと思っています。


人に本を薦めるのは怖い。人の時間を奪ってしまうかもしれないし、好きな作品を「あんまりだった」ちょ思われてしまうのも寂しい。なにより、勝手にほんと読者を引き合わせておいて失敗するなんて、作者に申し訳ない。

又吉直樹(2023)「月と散文」KADOKAWA


どうにも絵本は、子ども向けの易しい媒体だと思われている節があります。

なぜなら、絵が言葉を補っていると考えられているからです。


正確には、反対です。

言葉が、絵を補っています。


アニメとは違って、絵と絵が連続していません。

非連続的な絵と絵を、短い言葉で接続しているのが絵本です。


美術評論家的な人がゴッホの絵について「ゴッホはこういうふうに見えていたんですね」なんて言うけどもね、そんなはずはないよ、あんなふうに見てたら危なくて道を歩けないよ。(中略)ゴッホがそういうふうに「描きたかった」だけの話で、そういうふうに「見えていた」わけじゃないんですよ。

横尾忠則(2021)「YOKOO LIFE」ほぼ日


決して、絵本をナメてはなりません。

思っているよりも、ずっと奥が深い媒体です。


そんな絵本の中から本日は、3作品だけご紹介します。

新旧問わず、思いついたものを順番に。


まずはこちら、ポール・フライッシュマンの『ウエズレーの国』という作品です。

夏が近づく度に、ページを開きたくなります。



続いてこちら、ショーン・タンの『セミ』という作品です。

『アライバル』で一躍有名になりましたが、断トツで『セミ』が大好きです。



最後はこちら、ジョゼ・ジョルジェ・レトリアの『もしぼくが本だったら』という作品です。

すべてのページが、タイトルと同じ文言ではじまります。



絵本好きからしてみれば、紹介するまでもない名作たちです。

ぜひ、手に取ってみてください。


くれぐれも、勘違いしてはなりません。

これはお子さんへの、お薦めではありません。


読むのは、あなた自身です。

たまには、絵本でもいかが。






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