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どうでもいいが、ふえるといいね


2023年9月29日(金)朝の6:00になりました。

どうでもいいですよ、わたしだけでしょうか。

どうも、高倉大希です。




こんなはずではなかった。

どうして思いどおりにならないんだ。


想像していた未来とはちがう。

現実を認めたくない。


そんな思いが、人々を苦しめます。

苦しみは、怒りや悲しみに姿を変え、さらなる苦しみを呼んできます。


集中してたら勉強の才能も開かないよね。それをどんどん突き詰めて考えていくと、死ぬまでにいっさいのこだわりを全部削っておけば、すごくラクだということになります。自分のことも、家族のことも、いろんなことも、全部どうでもよくなっているか、あるいは忘れているといいんです。

横尾忠則(2021)「YOKOO LIFE」ほぼ日


そんなことは、どうでもいいんだよ。

恩師と話していると、よくこんなことを言われます。


投げやりになっているわけではありません。

話をてきとうに聞いているわけでもありません。


そんなことは、どうでもいいんだよ。

もっと大きな世界を見ているからこそ、瑣末なことなんて本当にどうでもいいと思っているのです。


大きなビジョンを描きなさい。たとえ自分が生きている間に実現できなくとも、円の一部にしかなれなくても、後に続く者たちがいつかその円を完成してくれる。

孫泰蔵(2023)「冒険の書 AI時代のアンラーニング」日経BP


アリと比べればゾウは大きいですが、地球と比べればゾウは豆粒のようなものです。

ものごとの大きさは、相対的に決まります。


見ている世界が大きくなれば、どうでもいいことが増えていきます。

子どものころのこだわりを、手放しながら大人になります。


決して、一切のこだわりを捨てろという話ではありません。

むしろ、どうでもいいと思えることが増えるからこそ、こだわるべきところを正確に捉えられるようになります。


事実を作者のイメージから切り離して論じられるわけがないのです。事実 —— ファクトという言葉はもともと「つくられたもの」という意味ですからね。つくるのは誰かと言えばそれにふれた人間でしょう。

吉本隆明 、江藤淳(2017)「吉本隆明 江藤淳 全対話」中央公論新社


あらゆるものごとは、なにかしらの一部です。

自分という存在も、きっとなにかの一部です。


自分という存在がこの世の全体である限り、きっといつまでも苦しみます。

自分がゼロになるという恐怖に、打ち勝つことができないからです。


そんなことは、どうでもいいんだよ。

ひとつの自分なんて、どうでもいいんだよ。






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