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ポケットに矛盾を


2024年5月25日(土)朝の6:00になりました。

矛盾がなければ世界はない。

どうも、高倉大希です。




仕事を、一生懸命がんばりたいと思っています。

同時に、所詮は仕事だとも思っています。


自分のことを、大切にしたいと思っています。

同時に、所詮は自分なんて大したことはないとも思っています。


一見すると、矛盾しているように思えます。

いや、実際に矛盾しています。


「強い/弱い」「善い/悪い」「有る/無い」、すべて、縁しだいで、どんどんかわっていく。自分の「かわらない本質」は成立しない。つまり、不変の「個性」、不変の「性格」、不変の「アイデンティティ」は、ありえないのだ。

しんめいP(2024)「自分とか、ないから。」サンクチュアリ出版


右と左は、反対です。

同時に成立することは、ありません。


しかし右にずっと進んで地球をぐるりと1周すると、左と正面衝突します。

右は左で、左は右です。


結局のところ、どのものさしで見るかによって簡単に変わります。

宇宙からしてみれば、右も左もないただの点でしかありません。


問題の認識の違いが、答えの違いをもたらす。したがって、どのような認識の仕方があるかを明らかにすることが、効果的な意思決定の第一歩となる。まちがった問題に対する正しい答えほど、実りがないだけでなく害を与えるものはない。

P.F.ドラッカー(2001)「エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則」ダイヤモンド社


どうにも、矛盾することが悪いことだと思いすぎている気がします。

この世にものさしがある限り、必ず矛盾は発生します。


どうにも、矛盾することが悪いことだと思いすぎている気がします。

わたしたちが人間である限り、必ず矛盾は生じます。


矛盾を防ごうと思ったら、ひとつのルールに則らなければなりません。

ひとつのルールだけでやっていけるほど、この世は単純ではありません。


歴史って、ものすごく複雑なものなんです。遠い将来を予測して動ける人なんていません。だから、人間の評価を短期的なスパンで下すことにあまり意味はないんです。

深井龍之介(2022)「歴史思考」ダイヤモンド社


複雑な世界の中で、どうにかわかり合えないものか。

このような思いのもとで、わたしたちはルールをつくります。


ルールがあるからこそ、わかることとわからないことが生まれます。

言い換えるならば、ルールが生まれた時点で矛盾も同時に生まれるのです。


矛盾は、なくさなければならないものではありません。

ポケットの中には、いつだって矛盾があります。






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